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笹川委員 ありがとうございました。
環境省も積極的に取り組んでおられるということであります。
しかし、今度の
日本で開催されるG20に向けて、やはりもう少し踏み込んだ
メッセージが必要かなというふうに思うんですね。
日本の
環境省の場合には、本当に地道にこつこつこつこつやっていただいている、このことは本当に大変すばらしいことなんですよ。しかし、たまにはヨーロッパが驚くような、ばんとやはり花火を上げる必要があると思うんですよ。そういう意味では、今度のG20は、いい、私は格好な場所だというふうに思っていますので。
この
マイクロプラスチックにおいて、
世界的にいっても本当にやりたいんですよ。しかし、今言ったように広範囲なモニタリングもしなきゃならない。
世界じゅうでやはりやらなきゃならない。そうなったときに、やはり資金というものがあるし、そういう意味において、
日本というのが、お、ここまでやってくれるんだということがやはり大事だと思うんですね。
ですから、やはりそういう意味では、残念ながら
研究には費用がかかりますので、そういうところをぴしっと次のG20までによく検討していただいて、
大臣の口からばんと
世界じゅうに向けて発信していただけると、
日本の
環境省、お、ようやっておるというような大きな
評価につながるんじゃないのかなというふうに思っていますので、大きく期待をしたいというふうに、またお願いをさせていただきたいというふうに思っております。
今、
大臣の
言葉の中で、フランスのメッスで行われた
G7の
環境大臣会合でありますね、その中で、この
海洋プラスチックのごみ問題について、六月のG20で、新興国、途上国を巻き込んだ実効性のある枠組みの構築を目指すというふうにあります。
この実効性のある枠組みというものは、本来だったらどのようなものかというふうに私はお聞きしようかなと思ったんですけれども、G20、もう来月でありますが、やはりそこに向けて今言ったような形で、途上国、新興国を巻き込んだ形の中で、本当にどういう枠組みがいいのか。
世界に向けて発信するんですから、やはりもう少し具体的に、
世界から
評価される、
世界の目線での枠組みの構築について
省内でなお一層御
議論をしていただきたいというふうに思っていますので、その点につきましては、いずれにしても、G20の
大臣の発せられる
言葉に期待をしたいというふうに思いますので、この実効性ある枠組みというものについてぜひ期待したいと思いますが、今回はちょっと、これについてお答えは結構でございます。
実は、国際的な枠組みという中で、
環境省は、日中韓三カ国
環境大臣の枠組みを持っているんですね。これは非常に歴史のある枠組みで、一九九九年から途切れることなく毎年持ち回りで開催ということなんですね。
私もちょっとよく見てみたんですけれども、これは、最近でいうと、二〇一五年から二〇一九年の優先する九分野の中に、水及び
海洋環境保全というのが入っているんですね。これは
マイクロプラスチックと
海洋ごみ対策を含むというふうに入っているんですよ。過去を見ても、
海洋環境の保全ということはうたわれているんですよね。
ところが、残念ながら、
海洋ごみの排出源の分析というものが三月か何かに大きく報道された中に、断トツ中国なんですよね。これは
日本と比べても桁が違うんですよ、全然。ベストテン入りしている東南アジアというのは五カ国あるんですね、残念ながら。
すなわち、三カ国の
環境大臣会合で毎回のようにこういう形で取り上げられているにもかかわらず、実は成果が上がっていないんですよ、この
海洋プラごみ排出については。残念ながらね。そうしたときに、
我が国として、喫緊の
課題、もちろん
我が国の国益にもつながることなんですが、
海洋プラごみの対策についてこの枠組みだけでは不十分だということは、これはもう証明されちゃっているんですよね。
私は思うんですが、本来、
環境の問題、日中の2
プラス2もやられて、
大臣も行かれたと思いますけれども、このことについて、私はいいと思うんですよ。しかし、もう一つ大事なことは、やはりこれから伸び行く東南アジア、この
地域ですよ。今言ったように、
海洋の
プラごみについては、インドネシア、フィリピン、ベトナム、タイ、マレーシア、それぞれ足すとすごい数字になるんですね。これは中国並みになるんですよ。
そうなったときに、我々にとって、
環境問題を特化して
考えたときには、どういう枠組みがいいんですかということになるわけですよ。この日中韓というものは大切な枠組みかもしれませんが、
環境省挙げてこの維持をしなけりゃならない枠組みかといえば、そうではないというふうに思うんですね。というのは、やはり韓国は難しいし。
そうなったときに、
我が国にとって国益につながる、そして
世界に貢献できる、
地域に貢献できる枠組みというのは、中国と
日本と
プラスASEANだと。そして、何も
海洋環境だけじゃなくて、東南アジアというのは、これから、やはりあれだけ伸びていますから、やはり、河川
管理もそうです、自然
管理も、さっき言った、これから触れます実は外来
生物もそうなんですよね、さまざまこれは問題としてリンクできるんですよ。
ですから、これから
環境省がやるべきことは、新しい枠組みとして日中と
プラスASEANという、私、2
プラスASEANという枠組みを構築することが、実は
日本にとってもアジアにとっても
世界にとっても大きな貢献につながるというふうに思っているんですが、その辺についての御所見をお聞かせいただければと思っております。