○杉本
委員 維新の杉本和巳でございます。
質疑に入らせていただきますが、このゴールデンウイーク、十連休とありまして、先ほ
ども発言で外遊という表現がありましたけれ
ども、外遊という表現が、マスコミの方も含めて使っておられますけれ
ども、むしろ外交日程という形で、決して遊びに行くという……(発言する者あり)ということなので、私は、この言葉の使い方というのは、国全体として改めていただく必要があるのではないかと。
真剣に、各議員の方々も国の責任をしょって
海外に行かれる。プライベートはプライベートで、それは議員としてではないという理解でむしろいいと思うので、そんな点で、言葉遣いという点は、私は改めていただきたいとお願いを申し上げます。
あともう一つだけ、下斗米伸夫教授から、きのう我が維新は部会を開いて、外交のあるべき姿というようなことを伺う中で、私も予算
委員会等で
安倍総理に北方領土の
状況を、色丹島の
状況とかを、御
説明を写真入りでさせていただいたというのが二〇一三年ごろとかにあるんですけれ
ども、改めて私が感じたのは、やはり現政権が安定政権であって、そして先方のプーチン政権も、国内の支持率が下がっているとはいえ、極めて安定している政権ということでありますので、この機会が本当に大切な機会ですので、ことしという焦り方ではなくて、ここ数年のうちにやはり解決される、平和
条約までいくというような期待を改めてさせていただきたいと思います。
ロシア側の事情を結構きのう下斗米先生から
伺いましたけれ
ども、国内事情であったりウクライナの
状況であったり、対中、対北朝鮮、あるいはもっと
経済的な面でインドとの
関係とか、そういった点もにらんでいるというふうにも
伺いました。
また、伺った中では、メドベージェフ首相であるとかラブロフ外相は北方領土に入ったことはあるけれ
ども、プーチン大統領自身は入ったことがないということもあり、また、クリル発展計画という言葉がありますけれ
ども、南クリルの
地域に歯舞、色丹は入っていないということで、いろいろ
日本の議員の方々でも御意見はあると思いますが、私としては、やはり従前から使われてきているかもしれないですが、
段階的返還論という言葉があって、二島が先にというようなことがあっていいのではないかという思いの中で、極めて今センシティブな、ナイーブな
状況の中で、なかなか御発言しにくいというのは十分拝察させていただいているので、引き続き、この五月のゴールデンウイーク明けの公式の外相会談、御健闘をお祈り申し上げます。
あとは、
協定、
条約についての
質疑なので、
政府参考人に、冒頭のことは私の勝手なというか私としての思いを申し上げましたけれ
ども、
質疑に入らせていただきます。
まず、全般的な話なんですけれ
ども、諸
外国の
経済、政治情勢を含めた評価をビジネス界ではカントリーリスクといいますけれ
ども、
外務省の場合は
海外安全情報というような形で、ホームページ等で発信をしています。カントリーリスクというのは、インテリジェンス全体という点で、公表していることを別として
外務省は把握しているという認識を私は持っておりますけれ
ども、ただ、それを
対外的に出すということは、その国に対する評価であり、それに直結してしまうようなことで、逆に外交上の支障となるというようなことは容易に想像できますので、そこは
対外発表していないという認識をさせていただいています。
しかし、きちっと
外務省としては、そういったインテリジェンス的な、
経済情勢だとか社会情勢だとか政治情勢というのを把握しているかどうかという点で、金融の
世界に私もおりましたので、シンジケートローン、私、まだ、一九八〇年代前半に金融界に入りましたけれ
ども、そのころ盛んに言われていたのが、南米をラテンアメリカなのでラ米といって、ラ米債券というような表現で、南アメリカの
国々は極めてデフォルトリスクが高いというような厳しい見方だとか、リスケジュールとか、そんな言葉も出てきていたのが記憶にあるんです。
ここ今日に至って、あえて確認させていただきたいんですが、申し上げた、
外務省としていかに
経済、政治、社会情勢を把握し、そのためにいかなる情報入手手段を持っているか。例えば、総合商社であるとか、あるいはジェトロであるとか信用調査会社などとの連携はうまくできているのかどうか、包括的な点をお
伺いできればと思います。