○杉本
委員 維新の杉本和巳であります。
WTOの
韓国訴訟の件については、既に
佐々木委員、そして
青山委員、そしてこの後恐らく玄葉元
大臣も御質問されるかと拝察しておりますので、私はむしろそれ以外の、地球を俯瞰する外交として、きょうはちょっとアフリカに焦点を当てさせていただいて、
質疑を進めさせていただければと思っております。
冷戦という構造がありましたけれども、その冷戦という構造に至る前は、アフリカ大陸というのは、英国とフランス国という両国が国家をとり合って、しかも、その
国境線に部族がいろいろあって、トライバリズムということを学んだ記憶があるんですけれども、その部族が分断されるということで、これは民族の分断という
意味で例えは違うかもしれませんが、カーディッシュ・レフュジーと言われるクルド難民のことが、トルコであり、あるいはイラクであり、あるいはシリアという国にまたがって、国家として成立しない民族があるというような
状況であります。
そういった中で、冷戦構造になって米ソがまた、英仏がとっていた国々をとり合うというような中で、冷戦期からという認識を私はしていますけれども、中国は今、
韓国ではなくて、話題になっているかもしれません、スーダンに冷戦期から結構肩入れをされていまして、それで、中国の支援は、ハルツームからポートスーダンという輸出港までの鉄道の敷設というのをかなり力を入れて昔からやってきたということを存じ上げているという
状況であります。
これ以外にも、きょうは、リビアが内戦
状態であり、アルジェリアは先般から
大統領が降板するというような流れが起きております。
ちょっと話がそれますけれども、
各国では総選挙ということで、スペインが四月二十八日で、インドもやって、五月十八日はオーストラリアが選挙だというような、地球はぐるぐる回っているという
状況である中で、
我が国はTICADの開催を決めていて、これは最初に
大臣に質問させていただきますけれども、第七回のアフリカ開発
会議は、本年の八月二十八日から三十日まで横浜で開催という予定が立っているようでございますけれども、この後質問させていただくような経済
協定みたいな流れの中で、
我が国に対しての、インフラ整備であったり、民間
企業の投資拡大という期待があると思います。
先ほど申し上げた中国はスーダンにかなり力を入れてきたという歴史があったりしますが、インドネシアの鉄道の問題などを見ても、結果的には、インドネシアは、たしか地下鉄が最近開通したというのを大変喜んでおられたというのがあったかと思いますが、本当に
我が国が、これから大きなビジネスチャンスというか、あるいは持続可能性という
意味でも、非常に、アフリカの国々の人々のために、
日本としての存在意義というのが発揮できるチャンスが大きく控えているというふうに認識しておりますけれども、こういったアフリカからの期待に対する受けとめと、開発
会議に向けての心意気というか、どういう御所存で臨まれるかという点を
大臣に確認させていただければと思います。