運営者
Bitlet
姉妹サービス
kokalog - 国会
yonalog - 47都道府県議会
nisalog - 東京23区議会
serelog - 政令指定都市議会
hokkaidolog - 北海道内市区町村議会
aomorilog - 青森県内市区町村議会
iwatelog - 岩手県内市区町村議会
miyagilog - 宮城県内市区町村議会
akitalog - 秋田県内市区町村議会
yamagatalog - 山形県内市区町村議会
fukushimalog - 福島県内市区町村議会
ibarakilog - 茨城県内市区町村議会
tochigilog - 栃木県内市区町村議会
gunmalog - 群馬県内市区町村議会
saitamalog - 埼玉県内市区町村議会
chibalog - 千葉県内市区町村議会
tokyolog - 東京都内市区町村議会
kanagawalog - 神奈川県内市区町村議会
nigatalog - 新潟県内市区町村議会
toyamalog - 富山県内市区町村議会
ishikawalog - 石川県内市区町村議会
fukuilog - 福井県内市区町村議会
yamanashilog - 山梨県内市区町村議会
naganolog - 長野県内市区町村議会
gifulog - 岐阜県内市区町村議会
sizuokalog - 静岡県内市区町村議会
aichilog - 愛知県内市区町村議会
mielog - 三重県内市区町村議会
shigalog - 滋賀県内市区町村議会
kyotolog - 京都府内市区町村議会
osakalog - 大阪府内市区町村議会
hyogolog - 兵庫県内市区町村議会
naralog - 奈良県内市区町村議会
wakayamalog - 和歌山県内市区町村議会
tottorilog - 鳥取県内市区町村議会
shimanelog - 島根県内市区町村議会
okayamalog - 岡山県内市区町村議会
hiroshimalog - 広島県内市区町村議会
yamaguchilog - 山口県内市区町村議会
tokushimalog - 徳島県内市区町村議会
kagawalog - 香川県内市区町村議会
ehimelog - 愛媛県内市区町村議会
kochilog - 高知県内市区町村議会
fukuokalog - 福岡県内市区町村議会
sagalog - 佐賀県内市区町村議会
nagasakilog - 長崎県内市区町村議会
kumamotolog - 熊本県内市区町村議会
oitalog - 大分県内市区町村議会
miyazakilog - 宮崎県内市区町村議会
kagoshimalog - 鹿児島県内市区町村議会
okinawalog - 沖縄県内市区町村議会
使い方
FAQ
このサイトについて
|
login
×
kokalog - 国会議事録検索
2018-11-16 第197回国会 参議院 災害対策特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
三十年十一月十六日(金曜日) 午前十時開会 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
山本
博司
君 理 事 そのだ
修光
君 馬場
成志君
竹内 真二君 吉川 沙織君 委 員
佐藤
啓君
佐藤
信秋君
酒井
庸行
君 自見はなこ君 藤川 政人君 藤木
眞也君
堀井 巌君
牧野たか
お君 山田
修路
君
鉢呂
吉雄君
小林
正夫
君 浜口 誠君
武田
良介
君
室井
邦彦
君
木戸口英司
君
国務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
防災
) )
山本
順三
君 副
大臣
内閣
府副
大臣
中根
一幸
君
大臣政務官
内閣
府
大臣政務
官
舞立
昇治
君
事務局側
常任委員会専門
員 田中 利幸君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
派遣委員
の
報告
) (
平成
三十年
北海道胆振東部地震
に係る
被害状
況等に関する件) ─────────────
山本博司
1
○
委員長
(
山本博司
君) ただいまから
災害対策特別委員会
を開会いたします。 議事に先立ち、一言申し上げます。 この度の
平成
三十年
北海道胆振東部地震
及び
一連
の
台風
の
被害
により亡くなられた
方々
に対して御冥福をお祈りし、謹んで
黙祷
をささげたいと存じます。 どうぞ御
起立
を願います。
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
山本博司
2
○
委員長
(
山本博司
君)
黙祷
を終わります。御着席ください。 ─────────────
山本博司
3
○
委員長
(
山本博司
君) この際、
山本国務大臣
、
中根内閣
府副
大臣
及び
舞立内閣
府
大臣政務官
から発言を求められておりますので、順次これを許します。
山本国務大臣
。
山本順三
4
○
国務大臣
(
山本順三
君) おはようございます。
国土強靱化担当大臣
、
防災
を担当する
内閣
府
特命担当大臣
として、一言御挨拶を申し上げます。
我が国
は、その
自然的条件
から、各種の
災害
が発生しやすい
特性
を有しております。こうした
我が国
の
特性
を踏まえ、
防災
は国家の基本的かつ極めて重要な任務であるとの認識に立ち、
災害
に強くしなやかな
国づくり
を進めてまいる
所存
です。 いまだ記憶に新しい
東日本大震災
や
熊本地震
を始め、今年に入ってからも
地震
や
火山
の
噴火
、
台風
、
豪雨
、
大雪等
による
災害
が発生しております。特に、六月の
大阪
府
北部
を
震源
とする
地震
、
平成
三十年七月
豪雨
、九月の
台風
第二十一号、
北海道胆振東部地震
、
台風
第二十四
号等
により、多数の
方々
が
被災
されております。こうした
災害
により亡くなられた
方々
とその御
遺族
に対し深く
哀悼
の意を表しますとともに、全ての
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。
政府
は、こうした
災害
に対して
被害状況
の
早期把握
及び
被災者
の
救援救助活動
に
全力
を尽くすとともに、
生活
、
なりわい
の
再建
、
復旧復興対策等
について、
関係省庁一体
となって
対応
してまいりました。 六月に発生した
大阪
府
北部
を
震源
とする
地震
については、
大阪
府の十二市一町に
災害救助法
が適用され、
地元
の
地方公共団体
と緊密に
連携
しながら、
政府一体
となって
災害応急対策
に当たってまいりました。
岡山
県、
広島
県、
愛媛
県を
中心
に甚大な
被害
をもたらした
平成
三十年七月
豪雨
については、
政府
として、
熊本地震
以来となる
非常災害対策本部
を設置し、人命の
救援救助活動
に
全力
で当たるとともに、
食料
、水、
避難所
の
クーラー等
、
被災者
の命に関わる
生活必需品等
の
物資
を
予備費
を活用した
プッシュ型支援
で
調達
、発送したほか、
水害
としては初めて
特定非常災害
に指定し、
被災者
の権利を守るための
特別措置
を講ずるなど、
政府
の総力を挙げて
災害応急対策
に当たってきたところです。
台風
第二十一号については、猛烈な風や記録的な
高潮等
により発生した大
規模
な
停電
、関西国際空港の
浸水等
の甚大な
被害
に対し、
政府
として、
関係省庁
が
地元
の
地方公共団体
や
関係事業者
と
連携
し、
被災箇所
の
復旧活動等
に
全力
で取り組んでまいりました。
北海道胆振東部地震
については、
発災
直後から
被災者
の
救援救助活動
に
全力
で当たったほか、
予備費
を活用した
プッシュ型支援
による
食料等支援
や
避難所
の
環境整備
、全道で発生した
停電被害
への
対応
に、
政府
として、
北海道庁現地連絡調整室
を設置し、
関係省庁
が
地元
の
地方公共団体
と緊密に
連携
して
対応
に当たってきたところです。 なお、
平成
三十年七月
豪雨
、
台風
第二十一
号等
の
暴風雨等
及び
北海道胆振東部地震
の
激甚災害指定
については、
早期
に
指定見込み
を公表し、速やかに政令の
閣議決定
を行ったところです。また、
台風
二十四号についても、
農地等
の
災害復旧事業等
について
激甚災害
に指定する
見込み
となったところであり、今後、速やかに
閣議決定
に向けた手続を進めてまいります。 私自身、十月十七日に
北海道
、二十一日から二十二日に
岡山
県、
愛媛
県、
広島
県の
被災地
を訪れ、
被災状況
や
復旧復興
の進捗の様子を自分の目で直接見てまいりました。改めて今回の
災害
のすさまじさや甚大さに触れ、
災害
に関する
情報
をどのように
避難行動
に結び付けていくのかということの大切さを痛感するとともに、
被災地
の
復旧復興
に向けた決意を新たにしたところです。
政府
としては、これらの
災害
に対し、
予備費
を活用して
支援策
を講ずるとともに、今般成立した
平成
三十年度
補正予算
において盛り込まれた
一連
の
災害
に対する
措置
を着実に執行してまいります。
被災
された
方々
が安心して暮らせる
生活
や
被災
した
地域
の
にぎわい
を一日も早く取り戻すことができるよう、
被災地
の
方々
の
気持ち
に寄り添いつつ、
政府一丸
となって
被災者支援
、
復旧復興対策等
に取り組んでまいります。 続きまして、
防災対策等
の主な
課題
と
取組方針
について御
説明
いたします。 まず、
水害対策
の
強化
についてであります。
平成
三十年七月
豪雨
において、二百名を超える
死者
・
行方不明者
が発生するなど甚大な
被害
が生じたことを受け、
被災者支援
を始めとする
政府
の
初動対応
について検証するとともに、
中央防災会議
の下に新たな
ワーキンググループ
を設置し、
防災気象情報等
の
情報
と
地方公共団体
が発令する
避難勧告等
の
避難情報
の
連携
、
災害リスク
と
住民
の取るべき
避難行動
の
理解促進等
の
避難対策
の
強化
について御議論いただいております。
年内
を
目途
に
検討
結果を
取りまとめ
、
関係省庁
と
連携
し必要な
対策
を講じてまいります。 次に、
地震対策
の
強化
についてであります。広範囲かつ甚大な
被害
が懸念される
南海トラフ地震
については、昨年九月の
中央防災会議
の
ワーキンググループ
での
取りまとめ
を受け、
南海トラフ沿い
で異常な現象が観測された場合における新たな
防災対応
の
在り方
について、今年新たに設置した
ワーキンググループ
で御議論いただいているところであります。
早期
の
取りまとめ
に向け、引き続き
検討
を進めてまいります。 大
規模災害
に迅速かつ的確に
対応
するためには、国、
地方
、
民間
といった
関係機関
の保有する
情報
を共有することが極めて重要です。このため、昨年四月に立ち上げた国と
地方
・
民間
の「
災害情報ハブ
」
推進チーム
における
検討
を通じて、ICTの
活用等
により官民の保有する
情報
の迅速な共有の実現に取り組みます。
災害救助
の
実施体制
については、さきの
通常国会
において、
災害救助法
の一部を改正する法律を成立させていただきました。これにより、今後の大
規模
・
広域的災害
に備え、都道府県から一定の基準を満たす
指定都市
に権限移譲することにより、
被災者
の
実情
に即した
対応
を迅速かつ円滑に行えるようにするものです。来年四月の施行に向け、万全を期してまいります。 さらに、
火山災害
の
対策
については、大
規模噴火
時に想定されている広範囲にわたる
火山
灰の
影響
に備えるため、
中央防災会議
の下に新たな
ワーキンググループ
を設置して、
被害想定
及び
広域
的な
降灰
に対する
応急対策
の基本的な
考え方
について御議論いただいているところであり、
被害想定
及び
広域
的な
降灰
に対する
応急対策
の基本的な
考え方
の
取りまとめ
に向け、引き続き
検討
を進めてまいります。
災害対策
の
推進
に当たっては、
行政
による
公助
と
連携
しつつ、
国民
一人一人が自ら取り組む自助、そして
地域
、
学校
、
企業
、
ボランティア
など互いに助け合う共助の
取組
を
国民運動
として一層
推進
してまいります。さらに、
地区住民
による
地区防災計画策定
への
取組支援
を始め、
災害教訓
の継承、
企業
におけるBCPの普及や、
ボランティア
、NPO、
行政
の三者の
連携
、
協働等
の
取組
を進めます。また、
防災推進国民会議
などを通じて
防災教育
や
防災意識
の
啓発
に努めてまいります。 さらに、十一月五日の
津波防災
の日、
世界津波
の日を
中心
に
津波防災
の
啓発活動
により一層取り組むとともに、
仙台防災枠組
に基づき、
我が国
の知見や
教訓
、
防災
に関する
取組等
を
世界
に発信し、
防災協力
を
推進
してまいります。
国土強靱化
につきましては、現行の
国土強靱化基本計画
が
平成
二十六年六月に策定されて以来約四年半がたつことから、
災害
から得られた
教訓
や近年の
社会情勢
の
変化等
を踏まえ、本年中に見直します。
平成
三十年七月
豪雨
などの最近の
災害
を受けて、現在、
政府
を挙げて実施している
重要インフラ
の
緊急点検
の結果も
基本計画
の見直しに適切に反映するとともに、
緊急点検
の結果やこれまで培ってきた経験や
教訓
を踏まえ、
防災
・
減災
、
国土強靱化
のための
緊急対策
を
年内
に
取りまとめ
、三年間で集中的に実施します。 今後とも、施策の
重点化
、
優先順位付け
を行い、
ハード
、
ソフト
の
対策
を適切に組み合わせながら、国、
地方
、
民間
が
一体
となって効率的かつ効果的に
国土強靱化
を進めてまいります。 以上申し上げましたとおり、
一連
の
災害
からの迅速かつ円滑な
復旧復興
のため、
被災者
に寄り添いながら、
被災
した
地方公共団体
と
一体
となって取り組むとともに、これらの
災害
を
教訓
とした
災害対策
の一層の充実を実現し、
災害
に強くしなやかな
国づくり
を進めるため、大きな
使命感
と
責任感
を持って
全力
を尽くしてまいる
所存
です。
山本委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の格別の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願いを申し上げます。
山本博司
5
○
委員長
(
山本博司
君)
中根内閣
府副
大臣
。
中根一幸
6
○副
大臣
(
中根一幸
君)
国土強靱化担当
、
防災担当内閣府副大臣
の
中根一幸
でございます。 六月の
大阪
府
北部
を
震源
とする
地震
、
平成
三十年七月
豪雨
、九月の
台風
第二十一号、
北海道胆振東部地震
など、
地震
や
豪雨
、
台風等
の
一連
の
災害
によりお亡くなりになられた
方々
と御
遺族
に対しまして深く
哀悼
の意を表しますとともに、
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げます。
災害
から
国民
の生命、身体、財産を守ることは国政の最
重要課題
の一つです。
国土強靱化担当
、
防災担当内閣府副大臣
として、
山本大臣
を補佐し、
一連
の
災害
からの
復旧復興
、今後の
災害対策
と強靱な
国づくり
に
全力
で取り組んでまいります。
山本委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願い申し上げます。
山本博司
7
○
委員長
(
山本博司
君)
舞立内閣
府
大臣政務官
。
舞立昇治
8
○
大臣政務官
(
舞立昇治
君)
国土強靱化担当
、
防災担当大臣政務官
の
舞立昇治
でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 まず冒頭、私からも、
北海道胆振東部地震
を始め、この度の
一連
の
災害
によりお亡くなられた
方々
と御
遺族
に対しまして深く
哀悼
の意を表しますとともに、全ての
被災者
の
方々
に心からお
見舞い
を申し上げたいと思います。
国土強靱化
及び
防災
を担当いたします
政務官
として、
中根
副
大臣
とともに
山本大臣
をお支えし、
災害
からの一日も早い
復旧復興
と、そして
災害
に強くしなやかな
国づくり
に
全力
を尽くしてまいります。
山本委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の格段の御
指導
と御
鞭撻
を賜りますよう心からお願い申し上げます。 ─────────────
山本博司
9
○
委員長
(
山本博司
君)
災害対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 まず、去る九月六日に行いました
平成
三十年七月
豪雨
による
被害状況等
の
実情調査
のための
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。そのだ
修光
君。
そのだ修光
10
○そのだ
修光
君 九月六日、
岡山
県において、
平成
三十年七月
豪雨
による
被害状況等
の
実情
を
調査
してまいりました。
参加者
は、
河野義博委員長
、
酒井庸
行
理事
、
小林正夫理事
、
山本博司委員
、
小川敏夫委員
、
武田良介委員
、
室井邦彦委員
、
木戸口英司委員
、また、
現地
参加されました
石井正弘議員
、そして私、そのだ
修光
の十名であります。
現地調査
の
概要
を御
報告
いたします。 六月二十八日から七月八日にかけて、前線や
台風
第七号の
影響
により、
日本付近
に暖かく非常に湿った空気が供給され続け、
岡山
県を含む一府十県に
特別警報
が発表されるなど、西日本を
中心
に広い範囲で記録的な
大雨
となりました。 このため、
広島
県、
岡山
県、
愛媛
県を始めとする各地において、
河川
の
氾濫
、
浸水害
、
土砂災害
が頻発し、
死者
・
行方不明者
が二百三十人を超えるなど、甚大な
被害
が発生しました。
岡山
県においては、七月六日から七日にかけての
大雨
により、八月末時点で
死者
・
行方不明者
六十四人、
住家
の全
半壊
七千八百棟、
床上浸水
二千七百九十九棟、
農林
及び
公共土木施設関係
の
被害額
約四百九十八億円等の激甚な
被害
が生じたとのことであります。
現地
におきましては、まず、
岡山空港
に到着した後、バスの車中にて、
岡山
県当局
から
被害
の
状況等
について
説明
を聴取しました。 次に、
総社
市に赴き、
河川
の
氾濫等
に起因する
アルミ工場
の
爆発現場
及び同
工場
に隣接する
下原地区
の
被災状況
を視察しました。
爆発現場周辺
の
家屋
は、
河川
の
氾濫
による
浸水
に加え、爆風により屋根が飛ばされるなど大きな
被害
を受けており、
ブルーシート
に覆われた家などが多数見受けられました。
現地
におきましては、
片岡総社市長
から
説明
を聴取し、
浸水
及び
爆発被害
に係る
支援
について
要望
を受けるとともに、
下原自治会
の
小西会長
から、
被害認定
における
爆発被害
の考慮、
被災者
の
生活再建
に向けた特段の
支援等
を
内容
とする
要望
がなされました。その後、
片岡市長
、
下原自治会
の
方々
及び
岡山県議会議員
と
派遣委員
との間で、
発災
前における
地域
と
アルミ工場
の
関係
、天災・人災の判断と
被災者支援
の
在り方
、市の
要望等
に係る県及び国の
取組
、
下原地区
における
住民
の
避難活動等
について
意見
が交わされました。 次に、
国民宿舎サンロード吉備路
において、
岡山
県当局
に
見舞金
を手交した後、
県当局
から
豪雨災害
に係る
岡山
県の
対応状況
について
説明
を聴取しました。
派遣委員
との間においては、
災害廃棄物
の
処理
、
被災自治体
の
受援体制
、
災害ボランティア
の
受入れ状況
、
避難行動
要
支援者
の
個別計画策定
に向けた
取組
と
課題
、
避難所
・
仮設住宅
に係る
取組等
について
意見交換
が行われました。 次いで、
倉敷
市の真備町
地区
に移動し、両岸の
堤防
が決壊した
末政
川の
被災箇所
を視察しました。
岡山
県当局
によれば、同
地区
では、
国管理
の
高梁川水系小田川
の二か所に加え、
小田川支川
の
末政
川など
県管理
の三
河川
六か所において
堤防
が決壊するなどし、
浸水面積
は約千二百ヘクタール、
浸水家屋数
は約四千六百棟に上ったとのことであります。
末政
川の
応急復旧工事
は八月三日に完了し、また、
危機管理型水位計
が新たに設置されており、本
復旧
については国と協議を進めているとのことでありました。周囲には二階まで
浸水
した
家屋
が建ち並び、
住民
が暮らす気配はなく、
浸水被害
の甚大さを改めて実感いたしました。 次に、
避難所
となっている
老人福祉センター倉敷
市
まきび荘
に赴きました。
伊東倉敷市長
から、
死者
が五十二名に及んだ
被害
の
状況等
について
説明
を聴取するとともに、小田川合流点付け替え
事業
など
治水対策事業
の
推進
、
公共土木施設等
の
改良復旧
、そして、
災害廃棄物処理
や
被災者
の見守りと
住宅再建
、
商工業
・
観光業
・
農業者
に対する
支援
、
財政支援
の
実施等
を
内容
とする
要望書
を受領しました。その後、
派遣委員
との間では、
避難行動
要
支援者
に対する
避難行動支援
の
取組
、
避難勧告等
に関するガイドラインの運用・
検証状況
、
商工業
及び
観光業
に対する
支援
、現時点で必要とされる経費、
住民
の
防災意識
の
向上等
について
意見交換
が行われました。次いで、
段ボールベッド等
を用いた
まきび荘内
の
避難所
を視察し、避難されている
方々
にお
見舞い
を申し上げました。 最後に、
浸水被害
を受けた
岡山県立倉敷まきび支援学校
を視察しました。
佐藤校長
によれば、在校生と職員には大きな
けが等
がなかったものの、
最高水位
は四・八メートル、二階の
床上
まで
浸水
したとのことであり、食堂、教室、
体育館等
の
被災
の現況について視察を行いました。グラウンドに建設中の
プレハブ校舎
が九月十日から使用可能となるため、
被災校舎
の
復旧
までの間は、
プレハブ校舎
と他の
支援学校
に分かれて
教育活動
を行うとのことでありました。 以上が
調査
の
概要
であります。 今回の
調査
におきましては、記録的な
豪雨
がもたらした深刻な
浸水被害
を目の当たりにし、平時からの
治水対策
の
重要性
を再認識いたしました。今後は、
ハード面
の
治水対策
、また、
水位情報
の
把握等
による適時適切な
避難情報
の伝達や実効的な
避難行動
につながる
ソフト面
の
取組
を加速化するとともに、
被災者
の
実情
に応じたきめ細やかな
支援
、そして
被災者
の暮らしと
なりわい
の
再建
に向けた中長期的な
取組
を着実に実施する
必要性
を痛感した次第であります。 終わりに、今回の
調査
に当たり御
協力
をいただきました
皆様
に心から御礼を申し上げ、
被災地
の一日も早い
復旧
・
復興
をお祈りし、
派遣報告
といたします。
山本博司
11
○
委員長
(
山本博司
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 次に、
平成
三十年
北海道胆振東部地震
に係る
被害状況等
について
政府
より
報告
を聴取いたします。
山本防災担当大臣
。
山本順三
12
○
国務大臣
(
山本順三
君) それでは、
平成
三十年
北海道胆振東部地震
に係る
被害状況等
について御
報告
いたします。 まず、この度の
地震
によりお亡くなりになられた
方々
にお悔やみを申し上げますとともに、
被災
された
方々
に対し心よりお
見舞い
申し上げます。 九月六日の午前三時七分、
北海道胆振地方中東部
を
震源
とするマグニチュード六・七の
地震
が発生し、
北海道厚真
町で震度七を観測いたしました。 この
地震
による強い揺れや
土砂災害
、
液状化等
により、
北海道厚真
町やむかわ町、安平町、札幌市を
中心
に、これまでに
死者
四十一名、
重傷者
十八名等の
人的被害
のほか、全壊四百三十二棟、
半壊
千四百五棟を含め、約一万棟の
住家被害
が生じています。 また、
地震
直後に発生した
北海道全域
での
停電
により、
国民生活
に大きな支障が生じたほか、
停電
に伴う
農業
、
水産業等
への
被害
や、
観光客
の減少など、その
影響
は
広域
に及んだところです。
政府
としては、
地震発生
直後から、
自衛隊
、警察、消防、海上保安庁の部隊が夜を徹して懸命の
救命救助活動
に当たったほか、
関係閣僚会議
や
関係省庁災害対策会議
を連日開催するとともに、
北海道庁
内に
政府現地連絡調整室
を設置し、
関係省庁
が
北海道
と緊密に
連携
しながら、
災害応急対策
に
全力
で取り組んでまいりました。
地震発生
後、一万人を超える
方々
が
避難所
での
生活
を余儀なくされたことや、
停電
により物流に大きな
影響
が生じたこと等を踏まえ、九月七日には
内閣
府に
プッシュ型支援調整会議
を設置し、
予備費
を活用した
物資支援
の
実施体制
を整えました。その上で、
自衛隊
の
輸送力
を最大限活用しつつ、
食料
、水、
毛布等
、
被災者
の命に関わる
生活必需品等
の
物資
を
プッシュ
型で
調達
、発送してきたところです。 また、九月九日には
安倍内閣総理大臣
が
北海道
を訪問するとともに、九月十九日には小此木前
防災担当大臣
を団長とする
政府調査団
を派遣したほか、十月十七日には私も
被災地
を訪問し、
現地
の
状況
を確認するとともに、
被災自治体
の
皆様
と
意見交換
を行う等、
被災地
の
課題
やニーズを直接把握することに努めてまいりました。
被災自治体
において
財政面
に不安なく
復旧復興
に取り組んでいただくため、九月十三日にこの
地震
を
激甚災害
に指定する
見込み
であることを公表し、九月二十八日に
閣議決定
しました。具体的には、道路、
河川
といった
公共土木施設
や
農地等
及び
農林水産業共同利用施設
の
災害復旧事業
についての
補助率
の
かさ上げ等
の
措置
が適用されることとなります。 加えて、この
地震
による
被害
からの
生活
、
なりわい
の
再建
に向けた歩みを加速するため、九月二十八日には
予備費
の使用を
閣議決定
し
支援策
を講じたほか、先日成立した
平成
三十年度
一般会計補正予算
においても必要な
措置
を盛り込んでいるところです。
政府
としては、この
地震
も含めたこの夏の
一連
の
災害
において、これまでに経験したことのない事象が生じ、
国民経済
や
国民生活
に多大な
影響
が生じたことを踏まえ、現在、
政府
を挙げて
電力等重要インフラ
の
緊急点検
を進めているところであり、今月末を
目途
に
点検
結果と
対応方策
を
取りまとめ
ることとしています。 今後とも、
被災
された
方々
が安心して暮らせる
生活
や
被災
した
地域
の
にぎわい
を一日も早く取り戻すことができるよう、
被災地
の
方々
の
気持ち
に寄り添いつつ、
政府一丸
となって
被災者支援
、
復旧復興対策等
に取り組んでまいります。
山本博司
13
○
委員長
(
山本博司
君) 以上で
政府
からの
報告聴取
は終わりました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時三十分散会