○
櫻井充君
国民民主党・新緑風会の
櫻井充です。
足立理事からの
動議に関して、
反対の
立場から
意見を述べさせていただきたいと思います。
これは、是非全
議員の
皆さんに聞いていただきたいことがありますが、過去十
年間で、
対決法案でもなく、そして
会期末でもなく、そういう
法案がこういう形、つまり、
衆議院から
送付されたその日に
議運の
委員会に諮って、しかも、ここで
採決が行われて
付託されるということは一度もありませんでした。十
年間一度もなかったんです。こういうことをなぜやらなきゃいけなかったんでしょうか。
ちゃんとした
理由があるんであれば、それは我々とて納得いたします。例えば何か大きな災害があったからすぐにやらなければいけないとか、そういう
緊急性があるものであれば、我々はそれに
反対するものでもなく、協力させていただきたいと、そう思っています。
私は、
議運の
理事、五月からやらせていただいていますが、
日程協議で基本的にもめないようにずっとやってまいりました。その代わり、
委員会の
質疑では厳しく答弁など不十分な点があれば指摘させていただきましたが、
日程協議ではなるべくもめないようにやってきたこの私ですら、今回の在り方は本当におかしなことだと、そう思っています。
昨日、
法務委員会の
理事懇が開かれました。
与野党が合意することなく
法務委員会の
理事懇が設定されました。そして、
議運の
委員会はどうだったのかというと、まだその時点ではセットされていなくて、
付託もされていないと。そういう話も、
与党の
理事から聞いていない
内容をなぜ
法務委員会の
理事懇で
議論しなければいけないのか全く
理解ができませんでした。その後から急に今日の
議運の
理事会がセットされて今に至ってきていますが、
手続上も本当におかしな話です。
昨日、
法務委員会の
理事懇で
意見が
与党から出されたのは、限られた
日程なので、その
日程を有効活用したいということでした。我々もそれに異論はありません。きちんとした
議論を進めた方がいいと、そう思っているからです。
しかし、限られた
日程、そして、これだけ期間が短くなったのは一体なぜでしょうか。我々
野党は、もっと早くから
国会を
開会してほしいということをお願いしてまいりました。北海道の大震災がありましたし、広島での、西日本での
集中豪雨もありました。台風の被害もあった。
補正予算を早く組むべきなんだから早くに
国会を
開会すべきだということをずっと訴えてまいりましたが、残念ながら、総理の御
判断でこの
日程になり、この
会期になりました。重要な
議案が幾つかあります。それとて十分な審議ができる体制なんでしょうか。
我々の
日程感は、十二月一日、十二月一日まで間に合えばいいのであって、決して
反対するわけではないから十分な
議論を行っていきたい、穏やかに
委員会も開催して粛々と進めたいと思っておりました。
与党の
日程感は違うようですが、
与党がここまで焦ってやらなき
ゃいけなくなっていることはたった一つです。この
日程が余りに短いからです。
しかし、この
日程で、今のような形で
給与法をやったとしても、我々は
入管法については
重要広範議案をお願いしています。
重要広範議案は、基本的には三週間
質疑しましょうねということであって、この時期に送られてきたとしたって三週間の
質疑時間は取れないんですよ。
こういう
日程感でやっていって、最終的にはまた強行
採決されるのかどうかは分かりません。これは終わってみなければ分からないことですが、
議論をするところが
国会です。
意見を述べ合って、
問題点を指摘し、そしてそれを是正していくこと、必要な
法律を通していくこと、それが
国会です。この言論の府である
国会がこんなことをやっていったら、私は、
自殺行為でしかない、そう思っています。
そして、この五時過ぎてから
議運の
委員会が開かれています。この後、三
委員会が開かれることになりますが、これも異例のことです。
そして、もう
一つは、この
委員会に出席するのは我々だけではありません。
事務方の
人たちもこの
委員会に出席するのであって、こういうやり方でこの
事務方の方々に
超過勤務を強いなければいけない。私は極めておかしなことだと、そう思っていて、
与党には
猛省を促していきたい、そういうふうに思っています。
先ほどの
理事会でも何とか
理解をと言われましたが、とても
理解できる
案件ではなく、今の
動議に対して
反対だということをもう一度述べさせていただいて、私の
意見陳述を終わります。
ありがとうございました。