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竹谷とし子君 今、コンビニでの
店頭回収の
モデル事業をやられているということでしたが、
事業者にヒアリングをしたところ、わざわざきれいに洗ったものを
自治体に出さずに
店頭に持ってくる人もいるという、それだと本末転倒のような気も若干いたしました。また、
事業者側で
物流で
回収するという
コストが
発生をしますので、やればやるほど赤字だそうなんです。
これを広く展開するには、この
物流の
コストについて、例えば
自治体の
回収ルートに乗せるとか、そういうことも選択肢としてはあり得るだろうというふうに思いますので、高効率、低
コストという
視点から、また
モデル事業をやった結果なども踏まえて、より良いやり方というものを是非検討していただきたいと思います。私も
調査をしてまた
提案をさせていただきたいというふうに思います。
次に、
廃棄物の
抑制の
視点から、
小売、
流通における
食品ロスの
発生抑制策というものについて御
提案をさせていただきたいというふうに思います。
食品ロス、いろんな、家庭からも出ますし、
事業者からも出る。
事業者も、
生産段階から
流通、
小売、様々な
サプライチェーンの各
段階で
食品ロスというものは出ているというふうに
認識をしておりますけれども、
消費者の
行動がかなり大きく影響しているというふうに思っております。
賞味期限や
消費期限、できればなるべく
期限が残っているものを同じ値段であれば買いたいというのが
消費者の気持ちでありますので、お店で
手前から古いものが並んで新しいものは奥にあることは分かっていますので、
手前から取らずに後ろから取るという
消費行動が普通にあるんですけれども、そうすると、
手前にあるものはまだまだ
期限が残っているにもかかわらず早めに撤去される、三分の一の
期限が残っていなければ、切ってしまったら撤去されるという三分の一ルールという
商慣習というものもできてしまっているという、そういう問題がありますけれども。
地球環境に
食品ロスの
発生が悪影響を与えているという、そういう
意識をお持ちの方は、こういうお話ししますと、じゃ、話を聞いてから
手前から取るようになったわよとよく言ってくださるんですね、私いろんなところで言っていると。でも、何か
ポイントとかあるといいわよねと。物すごい割引してくれとは言わないので、何か
インセンティブがあると、もっともっと頑張って、なるべく今日食べるものだったら
手前から取ろうというふうになっていくと思うという、そういうお話ありました。
東京都と
携帯電話会社、
スマホの
会社と、それと
流通、
スーパーで今年
実験を行って、
賞味期限が近いものについて二〇%程度の
ポイントを付与しますという、
スマホの機能を使って、ICTを使ってそういう
実証実験をしたら、
食品ロスが減ったと、
消費者の
行動が変容したという、そういう
実験結果がございました。
これをもっともっと
事業者がやっていっていただけると、
消費者の
行動も変わり、
食品ロスも
発生が
抑制されると。
企業の利益にとっても
プラスになりますし、家計にとっても
プラスになり、そして
地球環境にとっても
プラスになるということだというふうに思っております。
こうしたものを
事業者がやることを
政府が後押しをする、お墨付きを与えるということは非常に
促進策になるものだと思いますので、それを
推進していただきたいというふうに思います。また、それでも余ったものについては
期限前に
フードバンクなどに
事業者から寄附をすることを
推進するということをやっていただきたい。そうすることによって
リサイクルや
ごみになっていく
食品の
発生を減らすことができるというふうに思いますが、
環境省と
農水省に伺いたいと思います。