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2018-11-09 第197回国会 衆議院 文部科学委員会 第1号
公式Web版
会議録情報
0
本
国会召集日
(
平成
三十年十月二十四日)(水曜日)(午前零時現在)における本
委員
は、次のとおりである。
委員長
冨岡
勉君
理事
神山
佐市君
理事
亀岡
偉民君
理事
川内
博史
君
理事
城井
崇君
理事
浮島
智子
君
池田
佳隆君
上杉謙太郎
君
小此木八郎
君
尾身
朝子
君
大串
正樹
君
大見
正君
小林
茂樹
君
下村
博文
君
白須賀貴樹
君
高木
啓君
中村
裕之
君
根本
幸典
君 馳 浩君
福井
照君
船田
元君
古田
圭一
君
宮内
秀樹
君
宮川
典子
君
宮路
拓馬
君
村井
英樹
君
八木
哲也
君
義家
弘介
君
櫻井
周君
武内
則男
君
山本和嘉子
君
吉良
州司
君 牧
義夫
君
中野
洋昌
君
鰐淵
洋子
君
中川
正春君
畑野
君枝
君
杉本
和巳
君
吉川
元君 笠
浩史
君
—————————————
十月二十四日
冨岡勉
君
委員長辞任
につき、その
補欠
として
亀岡
偉民君が議院において、
委員長
に選任された。
平成
三十年十一月九日(金曜日) 午前九時十分
開議
出席委員
委員長
亀岡
偉民君
理事
大見
正君
理事
神山
佐市君
理事
馳 浩君
理事
村井
英樹
君
理事
義家
弘介
君
理事
川内
博史
君
理事
菊田真紀子
君
理事
城井
崇君
理事
鰐淵
洋子
君
池田
佳隆君
小此木八郎
君
尾身
朝子
君
大串
正樹
君
大塚
拓君
木村
哲也
君
小林
茂樹
君
下村
博文
君
白須賀貴樹
君
高木
啓君
中村
裕之
君
福井
照君
藤井比早
之君
船田
元君
古田
圭一
君
宮内
秀樹
君
宮川
典子
君
宮路
拓馬
君
八木
哲也
君
初鹿
明博
君
村上
史好君
吉良
州司
君 牧
義夫
君
稲津
久君
中野
洋昌
君
中川
正春君
畑野
君枝
君
杉本
和巳
君
吉川
元君 笠
浩史
君 …………………………………
文部科学大臣
柴山
昌彦
君
国務大臣
(
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会担当
)
櫻田
義孝君
文部科学
副
大臣
永岡
桂子君
文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
浮島
智子
君
文部科学大臣政務官
中村
裕之
君
文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
白須賀貴樹
君
文部科学委員会専門員
鈴木
宏幸君
—————————————
委員
の
異動
十月二十四日
辞任
補欠選任
冨岡
勉君
大塚
拓君
櫻井
周君
初鹿
明博
君
武内
則男
君
村上
史好君
山本和嘉子
君
菊田真紀子
君
浮島
智子
君
稲津
久君 十一月九日
辞任
補欠選任
上杉謙太郎
君
木村
哲也
君
根本
幸典
君
藤井比早
之君 同日
辞任
補欠選任
木村
哲也
君
上杉謙太郎
君
藤井比早
之君
根本
幸典
君 同日
理事安藤裕
君、
工藤彰三
君及び
鈴木淳司
君十月四日
委員辞任
につき、その
補欠
として
村井英樹
君、
大見正
君及び馳浩君が
理事
に当選した。 同日
理事亀岡
偉民君十月二十四日
委員長就任
につき、その
補欠
として
義家弘介
君が
理事
に当選した。 同日
理事浮島智子
君十月二十四日
委員辞任
につき、その
補欠
として
鰐淵洋子
君が
理事
に当選した。 同日
理事川内博史
君同日
理事辞任
につき、その
補欠
として
菊田真紀子
君が
理事
に当選した。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
辞任
及び
補欠選任
国政調査承認要求
に関する件 ————◇—————
亀岡偉民
1
○
亀岡委員長
これより
会議
を開きます。 この際、
一言
御
挨拶
を申し上げます。 このたび、
文部科学委員長
を拝命いたしました
亀岡
偉民であります。 今日、
教育
、
科学技術
、
文化芸術
、
スポーツ
などに対する
国民
の
関心
は高く、その
充実
を図っていくことは、重要な
国政
上の
課題
であります。 特に、
次世代
を担う
子供たち
が、その
能力
、
希望
に応じた細やかな
教育
を受けられることはもとより、学ぶ意欲のある若者、
成人等
が質の高い
教育
を受けることができる
社会
の
実現
を目指すことは、国に課せられた重大な責務であります。 また、二年後に迫った二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
を確実に
成功
させることが必要であります。 このような
状況
において、当
委員会
に課せられた
使命
はまことに重大であり、
委員会
として活発な
議論
を積み重ね、
国民
の
期待
と信託に応えていかなければならないと考えております。
委員長
といたしましては、
委員各位
の御
協力
を賜りまして、公正かつ円満な
委員会運営
に努めてまいりたいと思います。 何とぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手
) ————◇—————
亀岡偉民
2
○
亀岡委員長
理事辞任
の件についてお諮りいたします。
理事川内博史
君から、
理事辞任
の申出があります。これを許可するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
亀岡偉民
3
○
亀岡委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 引き続き、
理事補欠選任
の件についてお諮りいたします。 ただいまの
理事辞任
及び
委員
の
異動
並びに私の
委員長就任
に伴い、現在
理事
が六名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
亀岡偉民
4
○
亀岡委員長
御
異議
なしと認めます。 それでは、
理事
に
大見
正君 馳 浩君
村井
英樹
君
義家
弘介
君
菊田真紀子
君 及び
鰐淵
洋子
君 を指名いたします。 ————◇—————
亀岡偉民
5
○
亀岡委員長
次に、
国政調査承認要求
に関する件についてお諮りいたします。
文部科学行政
の
基本施策
に関する
事項
生涯
学習
に関する
事項
学校教育
に関する
事項
科学技術
及び
学術
の
振興
に関する
事項
科学技術
の
研究開発
に関する
事項
文化芸術
、
スポーツ
及び青少年に関する
事項
以上の各
事項
につきまして、
本会期
中
調査
をいたしたいと存じます。 つきましては、
衆議院規則
第九十四条により、議長に対し、
承認
を求めたいと存じますが、御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
亀岡偉民
6
○
亀岡委員長
御
異議
なしと認めます。よって、そのように決しました。 ————◇—————
亀岡偉民
7
○
亀岡委員長
この際、
柴山文部科学大臣
、
櫻田東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会担当大臣
、
永岡文部科学
副
大臣
、
浮島文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
、
中村文部科学大臣政務官
及び
白須賀文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
柴山文部科学大臣
。
柴山昌彦
8
○
柴山国務大臣
このたび、
文部科学大臣
及び
教育再生担当大臣
を拝命いたしました
柴山昌彦
でございます。 今後とも、
亀岡委員長
始め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 第百九十七回国会において各般の
課題
を御審議いただくに当たり、一言御挨拶申し上げます。 まず、先般、
文部科学省幹部
が続けて逮捕及び起訴されるという
文部科学行政
に対する国民の信頼を根底から損なう事態に立ち至っていることは、まことに遺憾です。 こうした事態を踏まえ、
服務規律
の
遵守状況
や
公募型事業
の
選定プロセス
の
調査
を行う
外部有識者
を
構成員
とする
調査
・
検証チーム
を設置して、検証を行い、
中間まとめ
を取りまとめたところです。また、私が
本部長
の
文部科学省創生実行本部
や、
若手職員
も参画する
文部科学省未来検討タスクフォース
を設置して、
文部科学省
のあり方について
検討
を行っているところです。 今後、
文部科学省一丸
となって、
文部科学省
の
再生
に向けて
一つ一つ
の
取組
を真摯に積み重ねて、国民の
信頼回復
に向けて全力を挙げてまいる所存です。 現在、
安倍内閣
においては、人生百年時代や
ソサエティー
五・〇の到来を見据えた
経済社会
を大胆に構想する中で、一億総活躍の旗を更に高く掲げ、
日本
を誰にでもチャンスがあふれる国へと変えていくため、
内閣一丸
となって
人づくり革命
を断行し、
生産性革命
を実現することを最大の使命としています。
文部科学省
が担う
教育再生
、
科学技術イノベーション
、
スポーツ
、
文化
の
振興
は、
人づくり革命
や
生産性革命
において中核を担うものです。 こうした
基本認識
のもと、何よりもまず、家庭の
経済事情
に左右されることなく、誰もが希望する質の高い
教育
を受けられるよう、昨年十二月に閣議決定された新しい
経済政策パッケージ
及び本年六月に閣議決定された
経済財政運営
と
改革
の
基本方針
二〇一八に基づき、
関係
府省と十分に連携を図りつつ、
幼児期
から
高等教育段階
までの
切れ目
のない形での
教育
の
無償化
、
負担軽減
の
施策
の
具体化
に向けた
検討
を進めてきたところです。
幼児教育
の
無償化
については、二〇一九年十月からの全面的な
無償化措置
の実施を目指すとされたことを踏まえ、一気に加速させます。
高等教育
については、二〇二〇年度から、
大学
、短期
大学
、
高等専門学校
及び
専門学校
の全ての意欲ある
住民税非課税世帯
の
学生等
について、
授業料減免措置
を講ずるとともに、
支援
を受けた
学生等
が学業に専念できるよう、
学生生活
を送るのに必要な
生活費
を賄うため、
給付型奨学金
の
支給額
を大幅にふやします。また、
住民税非課税世帯
に準ずる世帯の
子供たち
についても、必要な
支援
を行います。 さらに、二〇二〇年度までに、年収五百九十万円
未満世帯
を対象とした
私立高等学校授業料
の
実質無償化
を実現します。また、
高校生等
の
奨学給付金
の
充実
にも取り組みます。 あわせて、
リカレント教育
を抜本的に拡充し、生涯にわたって学び続け、チャレンジし続けられる
機会
の確保を目指します。
安倍内閣
が働き方
改革
を実行する中で、教職の
専門職
としての教師にふさわしい
勤務環境
を確保し、
教育
の質のさらなる向上を図るため、昨年末の
緊急対策
に基づき、
教職員定数
の
改善充実等
の
取組
を通じた
学校
における働き方
改革
を実現し、
学校現場
を積極的に
支援
します。
ソサエティー
五・〇の到来を見据え、
人工知能
、
ビッグデータ等
の
研究開発
、活用に加え、
技術革新
や
価値創造
の源となる
飛躍知
を発見、創造する
人材
と、それらの成果と
社会課題
をつなげ、新たなビジネスを創造する
人材
の育成に取り組みます。また、多様な
学習機会
と場の提供を図り、
基礎的読解力
、
数学的思考力
などの基盤的な学力や
情報活用能力
を全ての
子供
が習得できるようにするとともに、
文理分断
からの脱却を進めてまいります。 あわせて、
学校施設等
の
災害復旧
、
ブロック塀
の
安全対策
、
公立小中学校等
への
空調設置等
に取り組みます。 また、第二期
スポーツ基本計画
を着実に実行し、全ての人々が
スポーツ
をする、見る、支える
機会
を確保し、
スポーツ立国
の実現を目指します。 さらに、
文化芸術基本法
を踏まえ、
文化
庁の
機能強化
を図ったところであり、京都への移転を見据え、
文化行政
を総合的に
推進
し、
文化
による本質的、
社会
的、
経済的価値
の創出を強力に実行してまいります。 一貫した
教育政策
の強力な
推進
、
文教施設
の防災に係る対応の
強化
、
文化政策
の総合的な
推進
のための
機能強化等
を図る
文部科学省
の
組織再編
を行ったところであり、
文部科学省
の所掌する
施策
を着実に実行してまいります。 先日、
文部科学大臣就任
以降に初めて福島を訪問し、全力で
復興
に向けて努めなければならない思いを新たにしたところです。
東日本大震災
、
平成
二十八年
熊本地震
、
平成
三十年七月豪雨、
平成
三十年
北海道胆振東部地震等
については、
就学支援
、
児童生徒
の心のケア、
学習
や
学校再開
への
支援等
を始め、
復興
を支える
人材育成
、
大学
、
研究機関
による
地域再生
への貢献、
学校施設
や
文化
財の復旧など、
被災者
の心に寄り添った
復興
を更に加速します。廃炉に関する
研究開発
や
人材育成
、
原子力損害賠償
に着実に取り組みます。さらに、
原発事故
の
避難者
を始めとする
東日本大震災
により被災した
児童生徒
に対する
いじめ
については、
関係機関
とも連携して必要な
取組
を行ってまいります。 また、
原子力委員会
における
検討
を踏まえ、
原子力事故
が発生した場合における
原子力損害
の
被害者
の保護に万全を期するための所要の
措置
を講じる法案を提出いたしましたので、速やかな御審議をお願い申し上げます。
教育再生
は、
安倍内閣
の最
重要課題
の一つです。
教育再生実行会議
のこれまでの提言を踏まえ、
教育再生
の実現に向けて必要な
施策
を
推進
するとともに、新たに、
技術
の進展に応じた
教育
の革新及び新時代に対応した
高等学校改革
について議論を行うほか、これまでの提言の進捗についてしっかりとフォローアップを行ってまいります。
我が国
が持続的に成長、発展するには、一人一人の
能力
や
可能性
を最大限引き出し、多様な個性を伸ばす
教育
が不可欠です。これを実現すべく、新
学習指導要領
の円滑な実施と
学校
における働き方
改革
に向け、業務の
役割分担
、
適正化
や、小
学校
における質の高い
英語教育
のための
専科指導等
に必要な
教職員定数
の
改善充実
、
学校
の
運営体制
の
強化
、
部活動指導員等
の
専門スタッフ
や
外部人材
の
配置拡充
などを一体的に
推進
します。 急激な時代の変化に対応できる
人材育成
が求められている中、
人づくり
を担う教師の
資質能力向上
を図ることが必要であり、教師の養成、採用、研修の
一体的改革
を着実に進めます。
教育
における
ICT活用
の
推進
、質の高い
幼児教育
の提供、
地域
と
学校
の連携、協働の
推進
、特別の
教科道徳
の実施、
いじめ
や不登校への対応、
SNS相談体制
の構築、フリースクールなど多様な場で学ぶ
子供
への
支援
、
夜間中学
の設置、
充実
、
家庭教育支援
の
充実
、読書・
体験機会
の提供の
推進
、
学校
安全の
推進
などにしっかりと取り組みます。
児童生徒
の
自殺予防
の
取組
やインターネットを通じた
トラブル等
を回避するための
取組
、
スクールカウンセラー等
の
配置拡充
などに取り組みます。 また、
指導体制
の
充実
を通じた
学力課題解消
へ向けた
取組
や
福祉機関
との
連携強化
、
地域未来塾等
による
学習支援
など
子供
の
貧困対策
を
推進
いたします。 今後更に加速していく
グローバル社会
を見据え、
外国語教育
や
在外教育施設
における
教育
、
外国人
に対する
日本語教育
、
外国人児童生徒等
への
教育
、
高等学校
、
大学等
における
留学生交流
のさらなる
充実
、
日本型教育
の
海外展開
、持続可能な
開発
のための
教育
などの
ユネスコ活動
、
国際バカロレア
などを
推進
します。
学校施設
は、
子供たち
の
学習
、生活の場であり、災害時の
避難所
となる重要な
施設
です。その
安全性
、
機能性
を確保するため、
老朽化対策
や
耐震化等
の
教育環境
の
整備
を
推進
します。 十八歳人口の減少が予想される中で、国の
知的基盤
である
大学
が
我が国
の成長、発展を牽引し、新たな
イノベーション
を創出する
人材
を育成できるよう、
高等教育
全体の
構造転換
が必要です。このため、変化に対応した
人材育成
、全ての人が活躍し続けられる
社会
をつくるための
人材
への投資、
大学改革
の
推進
と
教育研究力
の
強化
を一体的に進めます。 また、
グローバル人材
の養成、
指定国立大学法人
による
国際競争力
の
強化
、
地方創生
を担う
人材育成
、
高等専門学校
や
専修学校等
における
教育
の
充実
、
専門職大学等
の
充実
に向けた
取組
を
推進
します。このためにも、
国立大学法人運営費交付金
や
施設整備費補助金
、
私学助成
など
基盤的経費
を安定的に確保し、
改革
を進める
大学
を重点的に
支援
します。 さらに、
高等学校教育
、
大学教育
及び
大学入学者選抜
を一体的に
改革
する
高大接続改革
に取り組みます。また、
入学者選抜
の公正な実施に向けて、引き続き
調査
を行うなど、必要な対応を行っていきます。
障害者
が一生を通じてみずからの
可能性
を追求できるよう、
福祉等
の部局と連携した
切れ目
のない
支援体制
の構築や、障害のある
子供
の自立と
社会参加
に向けた
特別支援教育
の
充実
、
障害者
の生涯にわたる多様な
学習活動
の
充実
に取り組みます。 これらの
教育再生
に向けた
取組
を着実に実現するため、今後五年間を
計画期間
とする第三期
教育振興基本計画
に基づく
施策
を実行するとともに、必要な財源を確保しつつ、
教育投資
の
充実
に努めてまいります。
我が国
が将来にわたって成長と繁栄を遂げるためのかなめは、
科学技術イノベーション
です。国連が定めたSDGsの達成に
科学技術イノベーション
の果たす役割が極めて大きいことは、
国際社会
の
共通認識
です。
我が国
の
科学技術イノベーション
の中核を担う
文部科学省
として、第五期
科学技術基本計画
に基づき、
世界
で最も
イノベーション
に適した国を目指します。
基本計画
で掲げる
政府研究開発投資目標
の達成に向け、
科学技術予算
の確保に努めます。 本庶佑京都
大学特別教授
の
ノーベル生理学
・
医学賞受賞
が決定しました。本庶先生の受賞は、
我が国
の高い
研究水準
を
世界
に示し、がんに苦しむ
世界
じゅうの
人たち
に大きな希望を与えるものであり、先生の業績に心からの敬意を表したいと思います。
科学技術イノベーション
を担い、未来を切り開くのは
人材
です。
国際的研究活動
の
重要性
を踏まえ、すぐれた
若手研究者
への
支援
や、将来を担う
人材
の育成、
女性研究者
の
支援等
に取り組みます。 持続的な
イノベーション
の創出には、その源となる
学術研究
、
基礎研究
が極めて重要であり、これを強力に
推進
します。また、
次世代放射光施設
など
物質科学等
を支える最先端の
研究基盤
を始めとする
大型研究施設等
の
整備
、共用を促進するとともに、光・
量子技術等
の新たな
価値創造
のコアとなる分野の
研究開発
を進めます。加えて、
特定国立研究開発法人
を始めとする
国立研究開発法人
を中核として、
世界最高水準
の
研究活動
を進めます。
人材
、知識、資金の好
循環システム
の構築に向けて、
大学等
の
マネジメント機能強化
や
産学官共創
の場の構築による
オープンイノベーション
、
地域
の
イノベーション創出
、ハイリスク・ハイインパクトな
研究開発
を進めます。 ポスト「京」などの
情報科学技術
や、
我が国
が強みを持つ
ナノテクノロジー
・
材料等
の
研究開発
、
再生医療
や
感染症等
の
研究開発
、地震、津波、火山、
豪雨等
の防災・減災に関する
研究開発
、環境・エネルギーに関する
研究開発
、
ITER計画等
の
核融合研究
などを進めます。 さらに、二〇二〇年度に初号機打ち上げを目指したH3ロケットの
開発
や、同時期に地球への帰還が予定されている「はやぶさ2」に代表される
宇宙探査
の
推進
など、国内外で大きな期待と関心が寄せられている宇宙・
航空分野
の
研究開発
や、海洋・極域、
原子力
に関する
研究開発
など、
国主導
で取り組むべき
基幹技術
を
推進
します。 「もんじゅ」については、
廃止措置計画等
に基づき、地元の声にしっかりと向き合いながら、安全、着実かつ
計画
的に
廃止措置
を進めてまいります。
スポーツ
には、体を動かし楽しむだけでなく、人を夢中にさせ感動させる力があります。また、
文化
は、
我が国
のアイデンティティーを形成する源であり、
世界
に誇る重要な資源です。
我が国
で開催される二〇一九年
ラグビーワールドカップ
、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック
を見据え、
国際競技力向上
や
ドーピング対策
、新
国立競技場
の着実な
整備
など
大会
に向けた
取組
を強力に進めることはもとより、
次世代
に誇れる
レガシー
を創出する視点で、
スポーツ
を通じた
健康増進
、
国際交流
・協力や
地域活性化
、
大学スポーツ
の
振興
、
スポーツ
の
成長産業化
、
障害者スポーツ
の
振興
、
学校体育
の
充実等
に取り組みます。また、
スポーツ活動
が公正かつ適切に実施されるよう、
関係団体
と連携しながら、
スポーツ
インテグリティーの確保に努めてまいります。
文化芸術
は、無限の
可能性
を秘めています。二〇二〇年
東京大会
の成功に向け、
日本博
などの
文化プログラム
を全国で展開し、
日本遺産等
のさまざまな
文化資源
を活用しながら、
伝統文化
から
現代芸術
まで幅広い
文化
による
国づくり
を
オールジャパン
で
推進
します。また、
文化芸術推進基本計画
や
文化経済戦略
を着実に実行します。 本年は、
明治元年
から満百五十年に当たる節目の年です。私としては、来るべき新しい時代をつくるため、
文部科学行政全般
にわたり、信頼の回復に努めつつ、
人づくり
を始めとした諸
課題
の解決に着実に取り組む考えです。 引き続き、
関係各位
の御
指導
、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 ありがとうございます。(拍手)
亀岡偉民
9
○
亀岡委員長
次に、
櫻田東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会担当大臣
。
櫻田義孝
10
○
櫻田国務大臣
このたび、
東京オリンピック
・
パラリンピック大会
の
大臣
に任命されました
櫻田
でございます。一生懸命、
皆様
の御
協力
を得て力強く進めていきたいと思います。 二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
を担当する
国務大臣
として、
一言
御
挨拶
を申し上げます。 ことしの夏に
開催
された第十八回
アジア競技大会
、それに引き続き
開催
されたインドネシア二〇一八
アジアパラ競技大会
では、
日本代表選手
が活躍し、すばらしい成績をおさめました。
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の
開催
まで二年を切る中、多くの
競技
において、今回の
競技大会
は
前哨戦
として位置づけられていただけに、
東京大会
への大きな弾みになりました。
東京大会
の
日本代表選手
が決まり始め、いよいよ
東京大会
に
世界
からの
関心
が集まります。
東京大会
を
世界
一の
大会
として大
成功
させるとともに、将来に受け継がれる
レガシー
を
創出
するために、
政府
としては、閣議決定した
基本方針
に基づいて、各
府省庁
の
関連施策
を
一体
として確実に
実行
し、
オールジャパン
で
取組
を
推進
するために必要な
措置
を講じてまいります。 そのために、
関係大臣等
と緊密に
連携
し、
政府一体
となって
関係施策
の
推進
を加速させるとともに、
開催都市
である
東京
都や、
大会
の
計画
、
運営
及び
実行
に責任を持つ
組織委員会
、
競技会場
が存在している
自治体
ともしっかりと
連携
してまいります。
東京大会
の重要な柱の
一つ
は、
復興オリンピック
・
パラリンピック
です。
東京大会
の
開催
により
世界
の注目が
日本
に集まる
機会
を捉え、震災からの
復興
を後押しし、
復興
の姿を
世界
に向けて発信するため、
被災地
の
自治体
と
大会
に参加する国、
地域
の
交流
を行う
復興
「ありがとう」
ホストタウン
の
取組
を
推進
するとともに、
被災地産
の
食材等
の供給や、
被災地
での
聖火リレー
、
競技開催
などを
実施
してまいります。 安全は
我が国
が
世界
に誇る
価値
であり、平和と
スポーツ
の祭典たる
東京大会
の
成功
に不可欠なものです。
テロ事件
が
世界各地
で続発し、
サイバー攻撃
の脅威も深刻さを増すなど、
セキュリティー情勢
は予断を許さない
状況
にあります。また、
自然災害
にも十分な留意が必要です。 このような
情勢
を踏まえ、
政府
において、昨年三月に
セキュリティ基本戦略
を、昨年十二月に
東京大会等
を見据えた
テロ対策推進要綱
を取りまとめています。これらに基づき、
危機管理
に万全を期すとともに、
サイバーセキュリティー対策
、
テロ
など
組織犯罪
への
対策
など、
セキュリティー
の万全と安全、安心を
確保
するためのあらゆる
対策
を進めてまいります。
東京大会
では、
大会期間
中に延べ約一千万人に上る
大会関係者
及び
観客
の移動が見込まれるため、安全、円滑な
輸送
の
実現
が重要です。また、
大会関係者
や
観客
の
輸送
と
一般交通
を適切に共存させることは、
日本経済
にとっても大きな
課題
です。
国民
や企業などの
皆様
の理解と
協力
を得ながら、時差出勤やテレワーク、休暇取得の促進など
大会期間
中の交通行動の見直しに関する機運醸成や合意形成を図り、今後の働き方
改革
等にもつなげてまいります。 ことしは全国各地で最高気温を更新するような猛暑が続きましたが、暑さが厳しい時期に
開催
される
東京大会
の暑さ
対策
は重要な
課題
です。特に、
東京大会
には、
日本
の暑さになれていない
外国人
が多く訪れるため、熱中症の予防や対処法などの情報を多言語で広く発信するとともに、多言語で
対応
できる救護体制の
整備
等を進めるなど、ハード、ソフト両面で暑さ
対策
に取り組んでまいります。
パラリンピック
の
成功
なくして
大会
の
成功
はありません。
パラリンピック
で躍動するパラリンピアンの姿は、
世界
じゅうの人々に感動を与えるとともに、
障害
に対する意識を変える大きな力を持っています。
東京大会
では、パラアスリートがその力を最大限に発揮できるよう、これまでにない最高の
環境
を整え、
障害者スポーツ
の裾野を広げてまいります。アスリートはもとより、
世界
で観戦する人々に勇気を与え、自信を持って人生を切り開いていくことを後押しする
大会
とします。 加えて、
政府
としては、昨年二月、共生
社会
を
実現
するため、ユニバーサルデザイン二〇二〇行動
計画
を取りまとめました。
大会
を契機として、公共交通機関や建築物などユニバーサルデザインの町づくりはもとより、心のバリアフリーをしっかりと進め、
大会
の
レガシー
として、
障害
の有無にかかわらず互いの尊厳を大切にし合う共生
社会
の
実現
を目指してまいります。また、これらの活動を
地域
主導でも加速すべく、共生
社会
ホストタウン
を
推進
し、
自治体
ならではの
取組
を促進してまいります。
東京大会
は、
競技
が
開催
される
自治体
だけの祭典ではありません。
東京大会
を
日本
全体の祭典とするため、
大会
参加国・
地域
と人的、
文化
的、経済的
交流
を行う地方
自治体
を
ホストタウン
として登録し、
大会
成功
に向けた機運を高めるとともに、全国を回る
聖火リレー
などを通じて、
地域活性化
や観光
振興
等へつなげてまいります。
東京大会
は、
スポーツ
の祭典のみならず
文化
の祭典であります。二〇二〇年以降を見据え、
次世代
に誇れる
レガシー
創出
に資する
文化プログラム
を認証するビヨンド二〇二〇プログラムを
実施
しています。これまでに、伝統芸能や祭り、最先端
技術
を
活用
したメディア芸術、
地域
性豊かな食
文化
など、全国各地のさまざまな
文化
を生かした事業が八千件以上
実施
されています。また、
日本
の美を体現する
日本博
の
実施
に向けて
関係大臣等
と
連携
してまいります。今後も、公共空間
活用
のための相談窓口を通じた
支援
や試行プロジェクトに取り組みながら、
大会
を契機として
日本
文化
の魅力を発信してまいります。 また、
東京大会
を契機として、多くの
外国人
の訪日が見込まれます。このため、CIQの体制
強化
や多言語による情報発信など
外国人
旅行者の受入れ体制の
整備
を図るとともに、
日本
の魅力を発信するため、選手村等における
日本
食の
提供
や国産食材の
活用
に加え、多様な食
文化
への
対応
等の
推進
、
競技会場
における木材利用の
推進
などについて、
関係大臣等
と
連携
して取り組んでまいります。 新
国立競技場
については、新
国立競技場
の
整備
計画
に基づき、新
国立競技場
が
世界
の人々に感動を与える場となるよう、二〇一九年十一月の完成を目指し、着実に
整備
プロセスを進めてまいります。
東京大会
と共通する
事項
が多く含まれる
ラグビーワールドカップ
二〇一九に関する
施策
を
推進
するとともに、
東京大会
をドーピングのないクリーンでフェアプレーの
大会
とするために、
文部科学大臣
等と
連携
してまいります。
大会
開催
経費については、
レガシー
創出
やアスリートファーストの観点に配慮しつつ、
関係
者とともに経費の縮減、効率化に取り組んでまいります。また、透明性を
確保
し、
国民
の
皆様
の理解を得るためにも、より丁寧な説明に努めてまいります。 一九六四年の
東京大会
は、戦後の
復興
から
日本
の誇りを取り戻す大切なきっかけとなりました。二〇二〇年の
東京大会
は、成熟した
日本
から新しい歴史を紡ぎ、
世界
へ発信する絶好の
機会
であると考えております。
東京大会
が
世界
の人々に感銘を与えるとともに、
国民
から祝福され、
子供たち
が将来にわたって語り継げる
大会
として大
成功
をおさめられるよう、
全力
で担当
大臣
の職務に取り組んでまいりますので、
委員長
、
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
のほど、よろしくお願いを申し上げます。(
拍手
)
亀岡偉民
11
○
亀岡委員長
次に、
永岡文部科学
副
大臣
。
永岡桂子
12
○
永岡
副
大臣
このたび、
文部科学
副
大臣
を拝命いたしました
永岡
桂子でございます。 副
大臣
として、
大臣
をよく補佐し、
日本
のさらなる経済
成長
の原動力となります
科学技術イノベーション
の
推進
及び
文化芸術
立国の
実現
のための
文化
の
振興
に
全力
を尽くしてまいる所存でございます。 今後とも、
亀岡委員長
を始め
委員
の先生方には、御
指導
、御
鞭撻
のほど、よろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
亀岡偉民
13
○
亀岡委員長
次に、
浮島文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
。
浮島智子
14
○
浮島
副
大臣
おはようございます。 このたび、
文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
を拝命いたしました
浮島
智子
でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。 副
大臣
といたしまして、
大臣
をしっかりと補佐し、
日本
の将来を担う人を育てる
教育
の
再生
、国家戦略としての
スポーツ
の
振興
及び二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の
成功
に向けた
取組
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
亀岡委員長
を始め
理事
の
皆様方
、
委員
の
皆様方
には、御
指導
、御
鞭撻
賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
亀岡偉民
15
○
亀岡委員長
次に、
中村文部科学大臣政務官
。
中村裕之
16
○
中村
大臣政務官
おはようございます。 このたび、
文部科学大臣政務官
を拝命いたしました
中村
裕之
でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
大臣政務官
として、
大臣
、副
大臣
とともに、
教育
の
再生
及び
文化
の
振興
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
亀岡委員長
そして
理事
、
委員
の先生方の格別の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますようお願い申し上げます。 ありがとうございます。(
拍手
)
亀岡偉民
17
○
亀岡委員長
次に、
白須賀文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
。
白須賀貴樹
18
○白須賀
大臣政務官
おはようございます。 このたび、
文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
を拝命いたしました
白須賀貴樹
でございます。
大臣政務官
として、
大臣
、副
大臣
とともに、
科学技術イノベーション
の
推進
、
スポーツ
の
振興
及び二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の
成功
に向けた
取組
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
委員長
を始め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。(
拍手
)
亀岡偉民
19
○
亀岡委員長
次回は、来る十四日水曜日午前九時五十分
理事
会、午前十時
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午前九時四十三分散会