○和田
政宗君 こうした特例措置は、別に、既に法令にのっとって行われているわけで、特例的ではありますけれども、森友だけではないわけです。
そして、次のパネル行きましょう、御覧ください。
さも
調書に
安倍昭恵夫人の名が書かれているのでそれによってそんたくが生まれたみたいな言い方をする人がいますけれども、これはあくまで森友側が勝手に言っていることが伝聞形で記載されているだけです。その
内容も事実ではありません。総理が昭恵夫人に確認をしたところ、昭恵夫人はいい土地ですから前に進めてくださいなどとは言っていないということですし、私はこのときに昭恵夫人の横にずっと付いていた昭恵夫人の知人の方にこの発言があったかを確認しました。そうしたところ、その同行された方は全くそんな言葉は聞いていないということでした。そして、籠池氏自身も証人喚問で、夫人からはいい田んぼができそうですねと言われたと述べているんですね。
実は、この二日前に昭恵夫人は岡山に田んぼを見に行っていますので、もしかしたら田んぼというフレーズはあったかもしれません。しかも、強引にこの学校用地に昭恵夫人は連れていかれていますから、もしかしたら皮肉を込めて田んぼにでもしたらということで言ったのかもしれませんけれども、いい土地ですから前に進めてくださいなどとは言っていないわけです。あくまで籠池氏側が勝手に言っていることで、事実ではありません。
そして、次のパネル見ていただきたいというふうに思うんですけれども、昭恵夫人の名前があったから
国有地が値引きされたかのように言う人がいますけれども、そもそも昭恵夫人の名前が籠池氏側に勝手に使われているわけですけれども、それは貸付時の話です。売買時の
調書には昭恵夫人の名は一言も出てきません。しかも、貸付時の
調書に書かれている発言は森友側が勝手に言っているだけで、事実ではありません。
そして、これは
調書には全く書かれていないので
役所としても全く意識していない事柄だったというふうに思うんですが、あえて触れますと、昭恵夫人付きの職員が籠池事務所にゼロ回答のファクスを送ったというのは、これもう貸付
契約が全て終わった後なんですね。十年貸
付けが五十年貸
付けに延びないかというこれ無理筋の話で、それは無理ですというのがこのファクスです。貸付
契約にも売買
契約にも全く
関係のないことです。
では、なぜ八億円の値引きをしたのかですけれども、これも、ちょっと分かりやすくしていますので、次のパネルを御覧いただければというふうに思います。
これは
調書にも記載されていて分かることなんですけれども、全ては新たなごみが出てきたという
森友学園側の言葉から始まっておりまして、新たなごみが出てきたことにより、損害賠償をするぞと半ば脅しに近いことを籠池氏側、
森友学園側に言われ続けたことにあります。森友が借り受けた土地から新たなごみが出てきた、森友側から国に対しごみの即時撤去が要請されたわけですけれども、
予算を新たに取る手続をしていたら開校予定日には間に合いません。そこで、埋まっているであろうごみの量を積算して、新たなごみが出てきても賠償
責任を国が負わないとの特約で売却をしたわけです。
ちなみに、近くにある豊中市の給食センター、これは元
国有地が売却されたものですけれども、ここからはごみがもうぼこぼこ出てきまして、十四億円のごみ撤去費用が掛かっております。そして、
森友学園が買った
国有地も、昔の航空写真、これはもう簡単に検索できますので見ていただければ分かりますけれども、以前は沼地や湿地で、生活ごみの不法投棄がかなり行われていたという話なんですね。実は、こうしたことを一切
森友学園に言わないで売却したというのも、結局これ、
森友学園側に
付け入る隙を与えてしまうことになったわけで、近畿
財務局は猛省をしなくてはならないというふうに思います。
さらに、詳しく見ていきますと、
決裁文書の記述を基に
説明をいたしますと、ごみが出てきた後、森友の弁護士から、小学校建設の工期が遅れないように即座にごみを撤去するよう国に要請があります。しかし、国は新たに
予算を取る必要がありますから即時撤去はできません。すると、森友の弁護士は、現実的な解決策として、ごみの撤去費を考慮した売買価格を国が示し、その金額が納得できれば損害賠償を行わないと提案をします。
この
過程での籠池氏側と近畿
財務局のやり取りの録音はメディアで流れていますので聞いた方も多いというふうに思いますけれども、もう籠池氏側は物すごい口調で、恫喝に近いとも言えるもので、近畿
財務局も相当これはプレッシャーを感じたというふうに思います。すなわち、学園の提案に応じなかった場合は、これも
調書に書いてありますけれども、損害賠償に発展し、建設中止を騒がれる可能性があり、それを危惧したわけです。
つまり、新たなごみにより
森友学園から損害賠償を盾に強い要求を受け、近畿
財務局が応じたというより、屈したということが明白なわけです。それ以外の理由や
政治家の名は売却の
決裁文書には一切書かれておらず、まさにこの損害賠償をするぞするぞという激しい要求がこの値引き売却につながったわけです。
最後に、次のパネルを御覧ください。つまりということでまとめますと、八億円値引きの理由は、
政治家らへのそんたくや関与があったのではなく、新たなごみが主たる理由であるということ、また、ごみの量が大体これくらいになると積算して八億一千九百万円をごみ撤去分として値引きしたわけですけれども、施工業者のF工業さんは、実際は九億六千万円掛かるということを
記者会見でも述べて、根拠を示しています。
そこで、
財務省に
森友学園側との交渉の実態について聞きますが……(発言する者あり)ちょっと不規則発言うるさいですね。森友側から相当激しいことも言われて、これ、近畿
財務局、きつかったというふうに思うんですけれども、実態はどうだったんでしょうか。