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西田昌司君 ちょっと、
麻生大臣はもう少し深刻にこれを受けてもらわなきゃ駄目だと
思いますね。というのは、これはこれだけじゃないんですよ。この問題だけじゃないんです。
麻生大臣は、
大臣になられる前、私も野党時代、よく
大臣のところにお邪魔しまして、是非、今度政権を取ったら、
安倍総理がなったら、積極的に財政をしてデフレから脱却していこうという話を言っていましたよ。それは、まさに
平成の
自分は是清になるんだと、そこまで公言されていましたね。ところが、
財務大臣になられて、はっきり言いまして随分方向性が変わってきましたよ。それはなぜか。
財務省が様々な
資料を持ってくるわけですね。つまり、今やらなきゃならないのはプライマリーバランス、財政再建なんだと、こういう話が、当然、
財務大臣ですからね、財政再建というのも、それは言わなきゃならぬのも分かりますよ。
しかし、私は、今回の
事件ではたと気が付いたのは、
財務省というのは、
自分たちは膨大な
資料を持っていますよ。その
資料の
自分たちの都合のいいところだけをちょいちょいと出して
大臣に
説明する、
国会議員にも
説明する、これしょっちゅうやっているわけですよ。
これははっきり言いまして、今自民党の中でも財政再建のPTを、特命
委員会やっていますよ。そこ、ずっとできたときから私、入っていますが、
総理、これとんでもないのは、この彼らが言っている議論、理論は、もうはっきり言って私の前で全て破綻しています。破綻しているんだけれども、つまり、二十年間彼らが言っていたプライマリーバランスの財政再建論ですけれども、彼らが言っているのは、このまま放っておけばこの日本はハイパーインフレになる、通貨の信用はなくなる、円安、とんでもない円安になる、これをずっと言い続けているんです。ところが、なっているのは全部逆でしょう、逆でしょう。これ、ハイパーインフレじゃなくて本当のデフレになっちゃって、しかも円高になっているわけですよ。
何でそうなのかと。つまり、彼らの
説明している理論が全く破綻している。だから、我々は、違う学者の方も含めてそのことを言っているんですけれども、いまだに、いまだに彼らはいわゆる
財務省お抱えの学者しか連れてこない。そして、その中で、じゃ、これですかと。そういう話を
麻生大臣も毎日毎日聞かされるんじゃないですか。そうすると、これはさすがの
麻生大臣でも、これは
財務省のやつがみんなこう言っているとそういう方向になっちゃうと
思いますよ。そして、洗脳される。そして、それを知らないうちにそういう情報がばらまかれる。これが
総理、せっかくアベノミクスでデフレ脱却をやろうとしているのに、
財務省側からのそういう情報操作、つまり、
財務省が流している情報だけが正しいかのような形で、新聞社も含め、全部これ使われているんですから。今回のこの
事件というのは、まさにこの体質そのものを私、示していると
思いますよ。
だから、
総理は、今日の
委員会ではあえて消費税の話まで私、言いませんが、言いませんが、要するにデフレ脱却していかなきゃならないという時代になって、様々な正しい情報を
国民に伝えて、その中で政策判断していかなきゃいけないんだけれども、今回のこういうような
財務省の体質だったら、これはできると
思いませんよ。だから、根本的に
総理自身が、これは
財務省のその情報、果たして本当に操作していないのかと、こういうことも含めてやらないと、これは政治が官僚にこれ牛耳られて、
自分たちの都合のいいところだけ使われますよ。
はっきり言いまして、今の
財務省のやり方は昔の陸軍と同じなんですよ。
自分たちの都合のいいところだけやって、今負けているのに、負けていませんと、転戦、転戦ですよ。デフレなのに、デフレじゃない、今これから良くなっているところですよ。同じことなんですよ。そして、あのときは最後、天皇陛下の御聖断で、もういいかげんにしろと、このままでは日本の国潰れるじゃないかというので敗戦を認めることになりましたよ。同じく今我々やらなきゃならないのは、この
財務省始めこの様々な政策、総点検していく中で、やっぱり前提となっている情報が違っていた、考え方が違っていたと、その結果、大きな大きなこのデフレの病にかかっているんですよ、これ。
だから、ここのところは、まず
総理がやっぱりそういう認識を持っていただいて、
麻生大臣に対してもですよ、もう少し、
麻生大臣は
財務省のトップではあるけれども、もう少しそういうところまで調べてもらわないといけないんじゃないかという認識を持つべきだと
思いますし、また、これ同じ、ほかの
省庁でも同じことがあると
思いますよ。
つまり、官僚による情報操作がされてきている、日常茶飯されているというのが今回の
書換え問題の根本的なところですよ。私はそういう問題意識持っていますが、
総理、どう思われますか。