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2018-04-09 第196回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成三十年四月九日(月曜日) 午前十一時五十九分開会 ─────────────
委員
の
異動
三月二十日
辞任
補欠選任
高木かおり
君
藤巻
健史
君 三月二十二日
辞任
補欠選任
藤巻
健史
君
高木かおり
君 四月六日
辞任
補欠選任
衛藤
晟一
君
中西
哲君
山崎
正昭君
朝日健太郎
君
柳田
稔君
伊藤
孝恵
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
山谷えり子
君 理 事 北村 経夫君 滝沢 求君 大野
元裕
君 山本 香苗君 委 員 青山
繁晴
君 赤池
誠章
君
朝日健太郎
君 井上 義行君 島村 大君 塚田 一郎君
中西
哲君
伊藤
孝恵
君 川合 孝典君 白
眞勲
君 石川
博崇
君 武田 良介君
高木かおり
君 有田 芳生君 藤末 健三君
国務大臣
外務大臣
河野
太郎
君
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
拉致問
題))
加藤
勝信
君
事務局側
常任委員会専門
員
宇佐美正行
君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
北朝鮮
による
拉致問題等
に関しての
対策樹立
に 関する
調査
(
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
に関する件) (
拉致問
題をめぐる
現状
に関する件) ─────────────
山谷えり子
1
○
委員長
(
山谷えり子
君) ただいまから
北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御報告いたします。 去る六日、
柳田稔
君、
衛藤晟一
君及び
山崎正昭
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
伊藤孝恵
君、
中西哲
君及び
朝日健太郎
君が選任されました。 ─────────────
山谷えり子
2
○
委員長
(
山谷えり子
君)
北朝鮮
による
拉致問題等
に関しての
対策樹立
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
について、
河野外務大臣
から
説明
を聴取いたします。
河野外務大臣
。
河野太郎
3
○
国務大臣
(
河野太郎
君)
参議院北朝鮮
による
拉致問題等
に関する
特別委員会
の開催に当たり、御挨拶を申し上げるとともに、
北朝鮮
をめぐる最近の
状況
について御報告いたします。 本年に入り、
北朝鮮
の側から
対話
を求める
動き
があります。これは、
日米
、
日米韓
三か国で
協力
し、
中国
及び
ロシア
を含む
関係国
と緊密に
連携
しながら、
北朝鮮
に
最大限
の
圧力
を掛けてきた
成果
です。ここに至る
韓国政府
の努力に敬意を表します。 しかし、
韓国特使団
の訪朝以降、
北朝鮮自身
は
非核化
へのコミットメントについて直接言及していません。まずは
北朝鮮
の意図をしっかり分析するとともに、
北朝鮮
による、完全な、検証可能な、かつ不可逆的な方法での核・
ミサイル
の廃棄を実現するため、
国際社会
が
最大限
の
圧力
を維持しなければなりません。
日朝関係
については、
日朝平壌宣言
に基づき、核、
ミサイル
、そして引き続き最
重要課題
である
拉致問
題といった諸懸案の包括的な
解決
に向けて
全力
を尽くしていきます。
拉致問
題は、
我が国
の
主権
及び
国民
の
生命
と安全に関わる重大な問題であり、国の
責任
において
解決
すべき
課題
です。全ての
拉致被害者
の御
家族
が御
自身
の手で
肉親
を抱き締める日まで、
安倍内閣
の使命は終わりません。
政府
としては、
対話
と
圧力
、
行動
対
行動
の原則の下、引き続き、
北朝鮮
に対して
ストックホルム合意
の履行を求めつつ、
拉致問
題の
解決
を目指します。 同時に、
拉致問
題は、
基本的人権
の
侵害
という
国際社会
全体の普遍的問題です。
政府
としては、あらゆる
機会
を捉え、各国に対し
拉致問
題を提起し、
協力
を要請してきています。 昨年十二月には、安保理において
人権状況
を含む
北朝鮮
の
状況
に関する会合が四年連続で開催されるとともに、
我が国
及びEUが共同提案した
北朝鮮人権状況決議
が
国連総会
本
会議
において採択されました。 先月、第三十七回
人権理事会
においても、
北朝鮮
に対し、
拉致問
題を含む全ての
人権侵害
を終わらせるための措置を早急にとることを要求する強い内容の
決議
が無投票で採択されました。 昨年十一月の
トランプ大統領訪日
の際に、
拉致被害者
の御
家族
の
皆様
と面会し、御
家族
の
方々
の思いのこもった訴えに熱心に耳を傾けていただいたことは、
拉致問
題の
早期解決
の
重要性
を世界に訴える上で、非常に大きな力となりました。 先月、私が訪米した際には、ペンス副
大統領
及び
米国関係閣僚
、
康京和韓国外交部長官
との
会談
において、来る
米朝首脳会談
、
南北首脳会談
にて
拉致問
題を取り上げるよう
米国側
、
韓国側
にそれぞれ求め、
拉致問
題の
解決
に向けて、
日米
、
日韓
で引き続き
協力
していくことを確認しました。
諸般
の
事情
が許せば、
安倍総理
は来週十七日から二十日まで
米国
を訪問する予定です。
米朝首脳会談
で
拉致問
題を取り上げるよう、改めて
トランプ大統領
に直接
働きかけ
る考えです。 先月、
金正恩委員長
が訪中し、
習近平国家主席
と
会談
を行いましたが、
中国
に対しても、中
朝間
での
やり取り
において
拉致問
題を取り上げるよう
働きかけ
ていきます。 引き続き、
安倍総理
が司令塔となって、
北朝鮮
に対する
国際社会
の
圧力
をてことしつつ、
北朝鮮
に
拉致問
題の
早期解決
に向けた決断を迫っていきます。 今後とも、
山谷委員長
を始め、
理事
、
委員各位
の御支援と御
協力
を心からお願い申し上げます。
山谷えり子
4
○
委員長
(
山谷えり子
君) 次に、
拉致問
題をめぐる
現状
について、
加藤国務大臣
から
説明
を聴取いたします。
加藤国務大臣
。
加藤勝信
5
○
国務大臣
(
加藤勝信
君)
拉致問題担当大臣
の
加藤勝信
でございます。
拉致問
題をめぐる
現状
について御報告申し上げます。
北朝鮮
による
拉致問
題は、
我が国
の
主権
及び
国民
の
生命
と安全に関わる重大な問題であると同時に、拉致された
方々
の貴重な未来、多くの夢を断絶し、
家族
とのかけがえのない時間を引き裂く、
人権
、人道上のゆゆしき問題であります。
北朝鮮
に残されている
拉致被害者
の方の
帰国
が実現しないまま、長い年月がたち、
拉致被害者
の
方々
、そして御
家族
の
方々
も一年一年と年を重ね、御高齢となられ、中には、
肉親
との再会がかなわぬまま亡くなられた御
家族
もいらっしゃいます。もはや一刻の猶予もないという
切迫感
を御
家族
の皆さんと共有させていただいているところです。 今、
北朝鮮
の側から
対話
を求める
動き
があります。この
北朝鮮
の変化を評価します。これはまさに、
我が国
が
日米
、
日米韓
三か国で
協力
し、
中国
及び
ロシア
を含む
関係国
と
連携
しながら、
北朝鮮
に
最大限
の
圧力
を掛けてきた
成果
と捉えています。
拉致問
題は、申し上げるまでもなく、
安倍内閣
の最
重要課題
であり、
政府
の
責任
において最優先で取り組んでいくべき
課題
です。来る
南北
・
米朝首脳会談
において、
拉致問
題をしっかり取り上げるよう、
米国
及び
韓国
に
働きかけ
ることが重要です。 三月九日の
日米首脳電話会談
では、
安倍総理
から
トランプ大統領
に、昨年十一月に
拉致被害者
御
家族
の
皆様
にお会いいただき、御
家族
の
皆様
が
大統領
の
拉致問
題への姿勢に感銘を受けていたという話をお伝えしました。そして、
米朝首脳会談
において
拉致問
題を取り上げるよう
働きかけ
、
拉致問
題の
解決
のための
協力
をお願いし、
トランプ大統領
の
理解
を得たところです。 また、三月十六日の
日韓首脳電話会談
においても、
安倍総理
から文在
寅大統領
に
南北首脳会談
において
拉致問
題を取り上げるよう
働きかけ
、
拉致問
題の
解決
に向けて引き続き
協力
していくことで一致しました。
諸般
の
事情
が許せば、来週十七日から二十日に予定されている
安倍総理訪米
の
機会
を始め、引き続き、あらゆる
機会
を通じて、
米国
及び
韓国
に対して、
首脳会談
において
拉致問
題をしっかり取り上げるよう
働きかけ
てまいります。 また、先月、
金正恩委員長
が訪中し、
習近平国家主席
と
会談
を行いましたが、
中国
に対しても、中
朝間
での
やり取り
において
拉致問
題を取り上げるよう
働きかけ
ていきます。
拉致問
題の
解決
には、こうした
国際社会
との
連携
が重要ですが、同時に、
日本国民
が心を一つにして、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国実現
への強い意思を示すことが肝要です。
政府
としては、
拉致問
題に関する
啓発活動
にも力を入れて取り組んでおります。 特に、これまで
拉致問
題について触れる
機会
の少なかった若い世代への
啓発
が重要な
課題
であるとの観点から、三月七日、私と
文部科学大臣
の連名で、アニメ「めぐみ」の
教育現場
での
積極的活用等
について、
全国
の
教育委員会等
に対し通知を発出し、
協力
を要請したところです。 また、昨年十二月の
北朝鮮人権侵害問題啓発週間
には、
国内外
の有識者を招聘し、
拉致問
題を始めとする
北朝鮮
の
人権侵害
に関する
国際シンポジウム
を開催し、
圧力強化
の効果や今後の展開について議論したところです。 さらに、
全国各地
で集会や映画、
舞台芸術
を行うとともに、
啓発セミナー
や
作文コンクール
を実施しているところであり、今年度は、
小中高校
の
教員等
を対象とし、研修を実施することとしております。引き続き、様々な
広報啓発活動
に取り組んでまいります。 また、
拉致被害者
や
北朝鮮
の
人々
に対して、
政府
として、
北朝鮮向け短波ラジオ放送
を配信するとともに、
民間団体
に業務委託し、その運営する
北朝鮮向けラジオ放送
の中で
政府メッセージ
を
短波
と中波で送信しております。さらに、
米国
の
北朝鮮向けラジオ放送局
との
連携
についても取り組んでいるところです。今後とも、
拉致被害者
への激励や
北朝鮮
の
人々
に向けた
情報発信
の一層の
拡充強化
を図り、また、あらゆる事態への対応に万全を期してまいります。 今後とも、
日本政府
が先頭に立って、
北朝鮮
に対し、
国内外
を通じた様々なプレッシャーを掛け、あらゆる施策を駆使して、認定の有無にかかわらず、全ての
拉致被害者
の一日も早い
帰国
につながる具体的な
動き
を
北朝鮮
から引き出すべく、
全力
を尽くしてまいります。
山谷委員長
を始め、
理事
、
委員
の
皆様
の御
理解
と御
協力
を心よりお願いを申し上げます。
山谷えり子
6
○
委員長
(
山谷えり子
君) 本日の
調査
はこの程度とし、これにて散会いたします。 午後零時八分散会