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佐々木さやか君 最大の
教育環境は
教師であるという
言葉を聞いたことがあるんですけれども、
大臣がおっしゃったとおり、周りの教員の
先生方の資質向上ということは非常に重要だと
思いますし、そして、切れ目のない
支援をしていただくということでありますので、
是非、
取組をお願いしたいというふうに
思います。
今日、特に、この特別
支援教育の中でも盲聾児の
教育について取り上げたいと
思います。
盲聾という
言葉については、私は、不勉強でございまして、今年に入ってから初めて知りました。このことは予算
委員会でも質問しましたので、
大臣はそのときにも聞いていただいたと思うんですけれども、この盲聾ということについて少し前提として説明をしますと、盲と聾ということで、視覚と聴覚の両方に
障害があるという場合のことをいいます。
平成二十四年の
全国盲ろう者協会の
調査によりますと、
全国で約一万四千人の方が特定をされております。これは、
障害者手帳を視覚と聴覚と両方を持っていらっしゃる方がこれだけいるということでございます。ですので、どちらかだけの
障害者手帳をお持ちの方とか、まだもう一つの方の
障害について手帳を取得していないという方もいらっしゃることが考えられますので、実際にはもっと多いのではないかと。ただ、その本当に詳細な実態についてはまだまだ分かっておりません。
この盲聾という
障害の
状態でありますけれども、やはり目からも耳からも外界の情報が一切入ってこないということで、移動はもちろんですけれども、人とのコミュニケーション、これにも非常に大きな困難があります。ですので、聴覚だけ、視覚だけの
障害とはまた別の特質に応じた
支援が必要になるわけであります。
しかしながら、絶対的な数もやはり少ないですので、この盲聾という
言葉自体も余り一般的には知られておりませんし、また、その御本人とか御家族自身も、そういう盲聾という
障害に対する
支援の窓口があるとかサービスがあるということを御存じないという場合も多いというふうに言われております。ですので、数は少なかったとしても、やはり
大臣もおっしゃったように、一人一人のニーズに合わせた、
障害者
支援についてもそうだと
思いますが、そのことが大事ではないかなと
思いまして、この盲聾ということについて取り上げたいと
思います。
それで、盲聾の
状態になるに当たっては、その方によって様々、原因も様々ですし、
状態も
障害の程度もいろいろでございまして、全く見えないし全く聞こえないという方もいらっしゃいますし、弱視聾といいますけれども、目は弱視の
状態、耳は聞こえないとか、全盲難聴、目は全く見えない、耳は難聴の
状態と、要するに、その組合せで非常に様々であります。また、先天性の病気なんかで生まれたときから盲聾という方もいますし、途中で、成人になってから視覚と聴覚を失う人もいますし、また、どちらか先に、聾ベースとか盲ベースというらしいんですけれども、最初に聴覚が悪くて、進行性の病気なんかで途中で視力も失うとか、とにかく様々であるということであります。
そういったことからもこの
支援に対する困難性がありまして、そういったことも盲聾の特徴ということで御説明をさせていただきました。
盲聾児でありますけれども、幼い頃に早い段階で視覚と聴覚を失うということで、先天性のことも多いということであります。さらに、知的とか身体とかそういう他の
障害を併発している場合も多いということであります。こういった、特に先天性の場合というのは、非常に有名なケースとしてはヘレン・ケラーがありますけれども、自然と目とか耳から入ってくる情報というのは物すごいものがあるらしくて、一切それが入ってこないとなると、例えば、時間の感覚とか時間という観念とか、とにかく物の概念を
認識できるようになって、それに例えば名前があるとか、そういったことを一つ一つどうやって身に付けていくかということで、非常に
教育に
専門的な対応が必要であると、こういうことが言われております。しかしながら、
専門的な
教育を行えば、ヘレン・ケラーも非常に有名ですけれども、例えば大学に進学したりとか、大学院に進学して研究者になったりとか、そういう
子供もいるということであります。
これまで御説明申し上げましたけれども、こういう盲聾児という
子供たちについて、これもやっぱりこの実態がなかなか分かっていないと。どういう
障害をそれぞれ持っていて、どういう
支援が必要なのかということについて、まず実態を把握することが重要だろうというふうに思っております。
そこで、まずこの盲聾児について、特別
支援学校にはどれぐらい在籍しているというふうに把握をしていらっしゃるのか。加えて、もし把握していればですけれども、個々の児童がどういう
障害を持っていてどういう
状態にあるのかというところまで、もし御存じでしたら教えていただければと
思います。