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2018-03-20 第196回国会 参議院 文教科学委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
三十年三月二十日(火曜日) 午後零時三十七分開会 ─────────────
委員
の異動 二月一日
辞任
補欠選任
今井絵理子
君
堀井
巌君 二月二日
辞任
補欠選任
堀井
巌君
今井絵理子
君 三月五日
辞任
補欠選任
今井絵理子
君
山東
昭子
君
小野田紀美
君
石井
準一
君 三月六日
辞任
補欠選任
石井
準一
君
小野田紀美
君
山東
昭子
君
今井絵理子
君 三月七日
辞任
補欠選任
高木かおり
君
儀間
光男
君 三月八日
辞任
補欠選任
小野田紀美
君
松山
政司
君
儀間
光男
君
高木かおり
君 三月九日
辞任
補欠選任
松山
政司
君
小野田紀美
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
高階恵美子
君 理 事
上野
通子君
大野
泰正君
神本美恵子
君
吉良よし子
君 委 員
赤池
誠章
君
石井
浩郎
君
今井絵理子
君 衛藤 晟一君
小野田紀美
君 橋本 聖子君
水落
敏栄君
大島九州男
君
宮沢
由佳君
佐々木さやか
君
新妻
秀規
君
高木かおり
君
木戸口英司
君
松沢
成文君
国務大臣
文部科学大臣
林
芳正
君 副
大臣
文部科学
副
大臣
丹羽 秀樹君
文部科学
副
大臣
水落
敏栄君
大臣政務官
文部科学大臣政
務官
宮川 典子君
文部科学大臣政
務官
新妻
秀規
君
事務局側
常任委員会専門
員 戸田 浩史君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関 する
調査
(
文教科学行政
の
基本施策
に関する件) (
平成
三十年度
文部科学省関係予算
に関する件 ) (
派遣委員
の
報告
) ─────────────
高階恵美子
1
○
委員長
(
高階恵美子
君) ただいまから
文教科学委員会
を開会いたします。
教育
、
文化
、
スポーツ
、
学術
及び
科学技術
に関する
調査
を議題といたします。 まず、
文教科学行政
の
基本施策
について、
林文部科学大臣
から
所信
を聴取いたします。
林文部科学大臣
。
林芳正
2
○
国務大臣
(
林芳正
君) 第百九十六回
国会
において各般の
課題
を御
審議
いただくに当たり、私の
所信
を申し上げます。 現在、
安倍内閣
においては、人生百年
時代
や
ソサエティー
五・〇の到来を見据えた
経済社会
を大胆に構想する中で、一億総
活躍
の旗を更に高く掲げ、
日本
を誰にでもチャンスがあふれる国へと変えていくため、
内閣一丸
となって
人づくり革命
を断行し、
生産性革命
を
実現
することを最大の使命としています。
文部科学省
が担う
教育再生
、
科学技術イノベーション
、
スポーツ
、
文化
の
振興
は、
人づくり革命
や
生産性革命
において
中核
を担うものです。 こうした
基本認識
の下、何よりもまず、
家庭
の
経済事情
に左右されることなく、誰もが希望する質の高い
教育
を受けられるよう、昨年十二月に閣議決定された新しい
経済政策パッケージ
に基づき、
施策
の
具体化
に向けて
関係
府省と十分に
連携
を図りつつ、
幼児期
から
高等教育段階
までの
切れ目
のない形での
教育
の
無償化
、
負担軽減
を進めます。
幼児教育
の
無償化
については、
平成
三十年度
政府予算案
において
年収
約三百六十万円
未満相当世帯
の
保護者負担
の
軽減
を図った上で、二〇二〇年度を目指し、三歳から五歳までの全ての
子供たち
の
幼児教育
を
無償化
すべく、一気に
加速
をさせます。また、幼稚園の預かり
保育等
の
無償化措置
の詳細について
検討
するため、有識者による
検討会
において本年夏までに
結論
を得ることとなっており、
文部科学省
としてもしっかりと
検討
に参画してまいります。
高等教育
については、
平成
三十年度
政府予算案
において、
授業料減免
は一万七千人増、
給付型奨学金
は新たに二万人への
支給
を図ります。その上で、二〇二〇年度からは、真に
支援
が必要な
子供たち
の
高等教育
の
無償化
として、
大学
、短期
大学
、
高等専門学校
及び
専門学校
を
対象
に、
授業料減免
を全ての意欲ある
住民税非課税世帯
の
子供たち
が
対象
となるよう拡充し、
給付型奨学金
は、
支援
を受けた
学生
が学業に専念できるよう、
学生生活
を送るのに必要な
生活費
を賄うため
支給額
を大幅に増やします。また、
住民税非課税世帯
に準ずる
世帯
の
子供たち
についても必要な
支援
を行います。これらの
措置
は、
支援
を受けた
子供たち
が
大学等
でしっかりと学んだ上で、
社会
で自立し、
活躍
できるようにすることを
目的
とするものです。詳細な
制度設計
については、新しい
経済政策パッケージ
に基づき、本年夏までに
結論
を得るべく
検討
を進めます。 さらに、二〇二〇年度までに
年収
五百九十万円
未満世帯
を
対象
とした
私立高等学校授業料
の
実質無償化
を
実現
します。また、
高校生等
の
奨学給付金
の
充実
にも取り組みます。 あわせて、
リカレント教育
や実践的な
職業教育
を拡充し、生涯にわたって
学び
続け、新しいチャレンジができる
機会
の
確保
を目指します。
安倍内閣
が働き方
改革
を
実行
する中で、
学校
においても
教師
の長時間
勤務
の要因を見直し、働き方
改革
を
実行
するため、昨年末にまとめた
緊急対策
に基づき、
教職員定数
の
改善充実等
の
取組
を通じ、
学校現場
を積極的に
支援
をしてまいります。
ソサエティー
五・〇の
実現
には、
人工知能
、
ビッグデータ等
の
研究開発
、
活用
に加え、
社会
を先導する
人材
やいかなる
変化
の中でもたくましく生き抜く
人材
の
育成
が不可欠です。
具体
的な
社会像
を描きつつ、
文部科学省
としていかに取り組むべきか、議論し、実践に移してまいります。また、第二期
スポーツ基本計画
を着実に
実行
し、全ての人々が
スポーツ
をする、見る、支える
機会
を
確保
し、一億総
スポーツ社会
の
実現
を目指します。さらに、
文化資源
を生かした
社会
的、
経済的価値
の
創出
を強力に
実行
し、
文化芸術基本法
の
施行
や
京都
への
移転
を機に、新
文化庁
へ向けた
機能強化
を図るため、今
国会
において
所要
の
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。 これらの
施策
を着実に
実行
するために、引き続き、再
就職等規制違反
の
再発防止策
の確実な
実行
、
政策立案機能
や
広報機能
の
強化
、
業務改善
や職員の
意識改革
などを進めるとともに、本年には、
文化政策
の総合的な
推進
のための
機能強化
や
教育行政
を総合的に
推進
するための
機能強化
などを目指して
文部科学省
の
組織再編
を行います。
東日本大震災
や
平成
二十八年
熊本地震等
については、
就学支援
、
児童生徒
の心の
ケア
、
学習
や
学校再開
への
支援等
を始め、
復興
を支える
人材育成
、
大学
、
研究機関
による
地域再生
への
貢献
、
学校施設
や
文化財
の復旧など、
被災者
の心に寄り添った
復興
を更に
加速
します。また、
原子力損害賠償
についても、万全を期すとともに、
除染
や
廃炉
に関する
研究開発
や
人材育成
を着実に進めます。さらに、
原発事故
の
避難者
を始めとする
東日本大震災
により被災した
児童生徒
に対する
いじめ
については、
関係機関
とも
連携
して必要な
取組
を行ってまいります。
教育再生
は、
安倍内閣
の最
重要課題
の一つです。
教育再生実行会議
のこれまでの提言を踏まえ、
教育再生
の
実現
に向けて必要な
施策
を
推進
するとともに、その進捗についてしっかりとフォローアップを行ってまいります。
我が国
が持続的に
成長
、発展するには、一人一人の
能力
や
可能性
を最大限引き出し、多様な個性を伸ばす
教育
が不可欠です。これを
実現
すべく、新
学習指導要領
の円滑な
実施
と
学校
における働き方
改革
に向け、
業務
の
役割分担
、
適正化
を進めるとともに、
平成
三十年度
政府予算案
において、
小学校
における質の高い
英語教育
のための
専科指導等
に必要な
教職員定数
の
改善充実
、
部活動指導員等
の
専門スタッフ
や
外部人材
の
配置拡充
などを一体的に
推進
します。 急激な
時代
の
変化
に
対応
できる
人材育成
が求められている中、
人づくり
を担う
教師
の
資質能力向上
を図ることが必要であり、
教師
の
養成
、採用、研修の
一体的改革
を着実に進めます。 新しい
時代
に求められる
資質
、
能力
を
子供たち
に育むため、
社会
の
変化
を柔軟に受け止めていく
社会
に開かれた
教育課程
の
実現
に向けて、
幼小中
の新
学習指導要領等
の趣旨を広く周知するとともに、今後、
高等学校学習指導要領
の改訂を行ってまいります。また、
教育
の
情報化
を
推進
し、とりわけ、新
学習指導要領
を踏まえた主体的、対話的で深い
学び
の
視点
からの
授業改善
や、
障害等
により
教科書
での
学習
が困難な
児童生徒
の
支援
のため、必要に応じて
デジタル教科書
を通常の紙の
教科書
に代えて使用することができるよう、今
国会
において
所要
の
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。 また、質の高い
幼児教育
の
提供
、
地域
と
学校
の
連携
、
協働
の
推進
、四月からの特別の
教科道徳
の
実施
、
いじめ
や不
登校
への
対応
、
SNS相談体制
の
構築
、フリー
スクール
など多様な場で学ぶ
子供
への
支援
、
夜間中学
の設置、
充実
、
家庭教育支援
の
充実
、
学校
安全の
推進
などにしっかり取り組みます。 座間市の事件も踏まえ、
児童生徒
の
自殺予防
の
取組
やインターネットを通じた
トラブル等
を回避するための
取組
、
スクールカウンセラー等
の
配置拡充
などに取り組みます。 また、
指導体制
の
充実
を通じた
学力課題解消
へ向けた
取組
や
福祉機関
との
連携強化
、
地域未来塾等
による
学習支援
、
地域
における読書・
体験機会
の
提供
など、
子供
の
貧困対策
を
推進
します。 今後更に
加速
していく
グローバル社会
を見据え、
外国語教育
や
在外教育施設
における
教育
、
外国人児童生徒等
への
教育
、
高等学校
、
大学等
における
留学生交流
の更なる
充実
、
日本型教育
の
海外展開
、持続可能な
開発
のための
教育等
の
ユネスコ活動
、
国際バカロレア
などを
推進
します。
学校施設
は、
子供たち
の
学習
、
生活
の場であり、
災害
の
避難所
としても重要な
役割
を果たすことから、その
安全性
、
機能性
の
確保
は不可欠です。そのため、深刻な
老朽化
への
対策
、
耐震化等
の
教育環境
の
整備
を
推進
します。 国の
知的基盤
である
大学
においては、十八歳
人口
の減少を見据えた
高等教育
の
システム改革
、
イノベーション創出
と
生産性向上
に向けた
教育研究
の質の
向上
、
格差
の
固定化
を阻止するための
高等教育
への
アクセス格差
の是正の三つの
改革
を一体的に進めます。 また、
グローバル人材
の
養成
、
指定国立大学法人
による
国際競争力
の
強化
、
地方創生
を担う
人材育成
、
高等専門学校
や
専修学校等
における
教育
の
充実
、
専門職大学等
の創設に向けた
取組
を
推進
します。このためにも、
国立大学法人運営費交付金
や
施設整備費補助金
、
私学助成
など
基盤的経費
を安定的に
確保
し、
改革
を進める
大学
を重点的に
支援
します。 さらに、
高等学校教育
、
大学教育
及び
大学入学者選抜
を一体的に
改革
する
高大接続改革
に取り組みます。
障害者
が一生を通じて自らの
可能性
を追求できるよう、
福祉等
の部局と
連携
した
切れ目
のない
支援体制
の
構築
や、
障害
のある
子供
の自立と
社会参加
に向けた
特別支援教育
の
充実
、
障害者
の生涯にわたる多様な
学習活動
の
充実
に取り組みます。 これらの
教育再生
に向けた
取組
を着実に
実現
するため、今後五年間を
計画期間
とする第三期
教育振興基本計画
を策定し、これに基づく
施策
を
実行
するとともに、必要な財源を
確保
しつつ、
教育投資
の
充実
に努めてまいります。
我が国
が将来にわたって
成長
と繁栄を遂げるための要は、
科学技術イノベーション
です。
我が国
の
科学技術イノベーション
の
中核
を担う
文部科学省
として、第五期
科学技術基本計画
に基づき、
世界
で最も
イノベーション
に適した国を目指します。
基本計画
で掲げる
政府研究開発投資目標
の達成に向け、
科学技術予算
の
確保
に努めます。
科学技術イノベーション
を担い、
未来
を切り開くのは
人材
です。
国際的研究活動
の
重要性
を踏まえ、優れた
若手研究者
の
育成確保
や将来を担う
人材
の
育成
、
女性研究者
の
支援等
に取り組みます。 持続的な
イノベーション
の
創出
には、その源となる
学術研究
、
基礎研究
が極めて重要であり、これを強力に
推進
します。また、
物質科学等
を支える
最先端
の
研究基盤
を始めとする
大型研究施設等
の
整備
、
共用
を
促進
するとともに、光・
量子技術等
の新たな
価値創造
のコアとなる
分野
の
研究開発
を進めます。加えて、
特定国立研究開発法人
を始めとする
国立研究開発法人
を
中核
として、
世界最高水準
の
研究活動
を進めます。
人材
、知識、
資金
の好
循環システム
の
構築
に向けて、
大学等
の
マネジメント機能強化
や
産学官共創
の場の
構築
による
オープンイノベーション
、
地域
の
イノベーション創出
、革新的、挑戦的な
研究開発
を進めます。
ポスト
「京」などの
情報科学技術
や、
我が国
が強みを持つ
ナノテクノロジー
・
材料等
の
研究開発
、
再生医療
や
感染症等
の
研究開発
、
地震
、
津波
、
火山等
の
防災
・
減災
に関する
研究開発
、
環境
・
エネルギー
に関する
研究開発
、
ITER計画等
の
核融合研究
などを進めます。 さらに、先日開催した
国際宇宙探査
に関する
閣僚級会合ISEF
2において取りまとめた
東京原則
に沿って、今後の
国際協調
による
宇宙探査
を進めるとともに、H3
ロケット
の二〇二〇年度初号機打ち上げを目指した
実機製造
を含め、
宇宙
・
航空分野
の
研究開発
や、
海洋
・
極域
、
原子力
に関する
研究開発
など、
国主導
で取り組むべき
基幹技術
を
推進
します。 「
もんじゅ
」については、
廃止措置計画等
に基づき、
地元
の声にしっかりと向き合いながら、安全、着実かつ計画的に
廃止措置
を進めてまいります。
スポーツ
には、体を動かし楽しむだけでなく、人を夢中にさせ感動させる力があります。また、
文化
は、
我が国
のアイデンティティーを
形成
する源であり、
世界
に誇る重要な
資源
です。
平昌冬季オリンピック
・
パラリンピック
では、
日本人選手
が大いに
活躍
し、特に
オリンピック
では、
冬季大会
として過去
最高
の
獲得メダル数
となりました。
我が国
で開催される二〇一九年
ラグビーワールドカップ
、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック
を見据え、
国際競技力向上
や
ドーピング対策
、新
国立競技場
の着実な
整備
など
大会
に向けた
取組
を強力に進めることはもとより、
スポーツ
の機運が高まる中、
次世代
に誇れるレガシーを
創出
する
視点
で、
スポーツ
を通じた
健康増進
や
スポーツ
の
成長産業化
、
地域活性化
、
障害者スポーツ
の
振興
、
学校体育
の
充実
、
国際協力
、
貢献等
に取り組みます。また、
スポーツ
の
価値
を損なう事案が相次いでいますが、
関係団体
と
連携
しながら
教育
、
啓発等
を
推進
し、クリーンでフェアな
スポーツ
の
実現
に努めてまいります。
文化芸術
は、無限の
可能性
を秘めています。二〇二〇年
東京大会
の成功に向け、
文化プログラム
を全国で
展開
し、
日本遺産等
の様々な
文化資源
を
活用
しながら、
伝統文化
から
現代芸術
まで幅広い
文化
による
国づくり
を
オールジャパン
で
推進
します。また、
文化財
を
まちづくり
に生かしつつ、
地域社会総掛かり
でその継承に取り組むことができるよう、
地域
における
文化財
の計画的な
保存
、
活用
の
促進等
を図るため、今
国会
において
所要
の
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。さらに、
文化経済戦略
や
文化芸術推進基本計画
を着実に
実行
します。
デジタルネットワーク化
の進展に
対応
すべく、
著作権制度
において柔軟な
権利制限規定
や
教育
の
情報化
に
対応
した
権利制限規定
を
整備
するため、今
国会
において
所要
の
法案
を提出いたしましたので、速やかな御
審議
をお願い申し上げます。 本年は、
明治元年
から満百五十年に当たる節目の年です。私としては、来るべき新しい
時代
をつくるため、
文部科学行政全般
にわたり、信頼の回復に努めつつ、
人づくり
を始めとした諸
課題
の解決に着実に取り組む考えです。引き続き
関係各位
の御
指導
、御鞭撻のほど、よろしくお願いを申し上げます。
高階恵美子
3
○
委員長
(
高階恵美子
君) 次に、
平成
三十年度
文部科学省関係予算
について、
水落文部科学
副
大臣
から
説明
を聴取いたします。
水落文部科学
副
大臣
。
水落敏栄
4
○副
大臣
(
水落敏栄
君)
平成
三十年度
文部科学省関係予算
につきまして、その
概要
を御
説明
申し上げます。
文部科学省関係予算
は、
一般会計
五兆三千九十三億円、
エネルギー対策特別会計
千八十八億円などとなっております。 第一に、
社会
を生き抜く力の
養成
として、新
学習指導要領
の円滑な
実施
と
学校
における働き方
改革
に向け、
教職員定数
の
改善
や
専門スタッフ
、
外部人材
の
配置拡充
、
業務
の
適正化
などを一体的に
推進
します。 また、教員の
資質能力
の
向上
、
教育
の
情報化
、
障害者
の生涯
学習活動
、
特別支援教育
、
教育課程
、
道徳教育
や
キャリア教育
、
職業教育
の
充実
を図るほか、
いじめ
・不
登校対応
、
子供
の
体験活動
、
学校健康教育
や
高大接続改革等
を
推進
します。 さらに、
きずなづくり
と活力あるコミュニティーの
形成
として、
地域学校協働活動
の
推進
やコミュニティ・
スクール
の
促進
などにより、
地域
の
活性化
や
社会
全体で
子供
を育む
環境づくり
を
推進
します。 第二に、
未来
への飛躍を
実現
する
人材
の
養成
として、
国立大学
の
改革
、
機能強化
のための
基盤
の
整備充実
を図るとともに、
改革
に取り組む
私立大学
への
支援
など
私学
の
振興
を図ります。 また、
大学
や
高等専門学校
、
専修学校
における
教育
、
ソサエティー
五・〇の
実現
に向けた
人材育成
、
リカレント教育
、
初等中等教育段階
からグローバルな
視点
に立って
活躍
する
人材
の
育成
、
留学生交流等
の
充実
を図ります。 第三に、安心して
教育
を受けることができる
学び
の
セーフティーネット
を
構築
するため、
幼児教育
の
無償化
に向けた
取組
を進めるとともに、
高校生等
への
修学支援
を行い、
家庭
の
教育費負担
の
軽減
を図ります。また、
大学等奨学金事業
について、
給付型奨学金
や無
利子奨学金
の着実な
実施
、
大学等
の
授業料減免等
の
充実
を図ります。 同時に、
国公私立学校施設
の
老朽化対策
、
耐震化等
を
推進
します。 第四に、
スポーツ立国
の
実現
を目指し、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
や
ラグビーワールドカップ
二〇一九等に向け、
競技力向上
や
ドーピング防止
とともに、
スポーツ
の
成長産業化
や
参画人口
の拡大、
スポーツ
を通じた
地域
の
活性化
、
健康づくり
、
障害者スポーツ
の
振興等
を
推進
します。 第五に、
文化芸術立国
の
実現
を目指し、
文化芸術基本法
の
施行
及び
京都
への
移転
を踏まえた
文化庁
の
機能強化
とともに、
文化資源
を生かした
社会
的、経済的な
価値
の
創出
を
推進
します。 また、
文化財
を
活用
した
観光振興
、
地域経済
の
活性化
を
支援
するとともに、
日本ブランド向上
に向けた多彩な
文化芸術
の発信や
国際文化交流等
を
推進
します。 第六に、
未来
を切り開く
イノベーション
を
創出
するため、革新的な
人工知能
、
ビッグデータ
、
ナノテクノロジー
・
材料
や光・
量子技術等
の
先端研究
を
推進
するほか、
オープンイノベーション加速
のための
産学官共創システム
の新たな
構築
や
地域イノベーション
を核とした
地方創生
の牽引、ハイリスク・ハイインパクトな
研究開発
の
推進等
に取り組みます。 また、
イノベーション
の源泉となる
基礎科学力
、
人材力
、
研究基盤
の
強化
のため、
科研費改革
の着実な
推進
による多様で質の高い
学術研究
の
推進
、
世界トップレベル
の
研究拠点
及び
ソサエティー
五・〇の
実現
に向けた
情報科学技術
を
中核
とする
研究拠点
の
形成
のほか、
若手研究者
や
女性研究者
の
活躍促進等
を図ります。さらに、
ポスト
「京」の
開発
や
最先端大型研究施設
の
整備
、
共用等
に取り組みます。 第七に、国家的・
社会的重要課題
に
対応
するため、健康・
医療分野
や
次世代半導体
の
研究開発
を
推進
するとともに、
ITER計画等
の
核融合分野
や、
地震
、
津波
、
火山等
の
防災
・
減災
に関する
研究開発等
に取り組みます。 また、人類のフロンティアの開拓及び
安全保障
などに資する
国家基幹技術
の
強化
を図るため、H3
ロケット
の
開発
を始めとした
宇宙
・
航空分野
、
海洋
・
極域
や
原子力
に関する
研究開発
を
推進
します。 「
もんじゅ
」については、
原子力機構
が
原子力規制委員会
に提出した
廃止措置計画等
に基づき、安全、着実かつ計画的に
廃止措置
を
実施
します。 以上、
平成
三十年度
文部科学省関係予算
の
概要
につきまして、御
説明
申し上げました。 なお、これらの
具体
の内容につきましては、お手元に資料をお配りしておりますので、
説明
を省略させていただきます。 以上であります。
高階恵美子
5
○
委員長
(
高階恵美子
君) 以上で
所信
及び
予算説明
の聴取は終わりました。 本件に対する質疑は後日に譲ることといたします。 ─────────────
高階恵美子
6
○
委員長
(
高階恵美子
君) 次に、先般本
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を聴取いたします。
神本美恵子
君。
神本美恵子
7
○
神本美恵子
君 去る二月十九日及び二十日の二日間、
地方
における
教育
、
文化
及び
学術等
に関する実情を
調査
し、もって
文化財保護法
及び
地方教育行政
の
組織
及び
運営
に関する
法律
の一部を改正する
法律案
の審査に資するため、
宮城
県及び福島県に
委員派遣
を行いましたので、その
概要
を御
報告
申し上げます。
派遣委員
は、
高階委員長
、
上野理事
、
大野理事
、
吉良理事
、
赤池委員
、
今井委員
、
小野田委員
、
大島委員
、
宮沢委員
、
佐々木委員
、
高木委員
、
木戸口委員
、
松沢委員
、そして私、
神本
の十四名でございます。 一日目は、まず、
仙台市立
七
郷小学校
を訪問いたしました。同校では、
文部科学省
の
研究開発学校制度
を
活用
し、昨年度まで全学年において
防災安全科
の
授業
を行い、同
制度
の
指定
が終了した今年度も、
カリキュラム編成
を工夫し、先進的な
防災教育
を
実施
しております。
防災
に関する三年生、四年生、六年生の
授業
を参観いたしましたが、
防災
を自分のこととして考え、主体的に学ぼうとする
子供たち
の
意識
の高さを感じました。また、
防災教育
における
小中
の
連携
や
地域
との
連携
の
重要性等
について、
説明
を伺いました。 次に、
宮城
県における
東日本大震災
からの
復興
に係る
取組
や、
東北地方
の
医師不足
への
対応
、
震災復興等
を
目的
とする
東北医科薬科大学医学部
の
新設
に関して、
宮城県知事
、
宮城
県
教育長
及び
東北医科薬科大学関係者
と
意見交換
を行いました。
復興
に係る
取組
に関しては、
子供たち
の心の
ケア
を更に時間を掛けてきめ細かに行う
必要性
、県の
防災教育
に係る
取組等
についてお話を伺いました。また、
医学部
の
新設
に関しては、
地元
での
一定期間
の
勤務
などを条件とする
返還免除
の
修学資金制度
、高度な
医学教育
の
機会
を
提供
する
必要性
、次の
時代
に
対応
できる
医療人材
の
育成方法等
について活発な
意見交換
を行いました。 次に、
日本遺産
、
政宗
が育んだ伊達な
文化
の
構成文化財
として認定されている
仙台城跡
を視察いたしました。
文化財
の計画的な
保存
、修復とともに、その
活用
に向けた
取組
が進められており、
東日本大震災
により崩壊した石垣の
整備状況等
について
説明
を伺った後、
仙台城跡
の見どころを分かりやすく展示した
仙台城見聞館等
を拝見しました。 次に、
国立大学法人東北大学
を訪問いたしました。
東北大学
は、
仙台城
の
二の丸跡
に立地するなど、歴史、
文化
の風情を残しつつ、
最先端
の
研究環境
を
整備
しております。
世界最高水準
の
教育研究活動
の
展開
が期待される
指定国立大学法人
に
指定
されており、今回の
委員派遣
では、
災害科学国
際研究所と
材料
科学高等研究所を視察いたしました。
災害科学国
際研究所では、被災した古文書の保全に関する
取組
や
災害
時に
活躍
するレスキューロボット等を、
材料
科学高等研究所では、
世界最高水準
の性能を誇る
最先端
の研究装置を、それぞれ拝見しました。 また、
大学
から、
若手研究者
への
支援
策、企業との
連携
や民間からの寄附の在り方等について
説明
を伺いました。 次に、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
におけるパラオ共和国のホストタウンとなっている蔵王町において、蔵王町長、仙台
大学
関係
者等と
意見交換
を行いました。蔵王町は同国との間で
スポーツ
交流を含む様々な
取組
を
実施
しており、体育系の
大学
である仙台
大学
や他の自治体との
連携
の実情、蔵王町が
推進
する
英語教育
の
取組
内容等について活発な
意見交換
を行いました。 二日目は、まず、蔵王町立遠刈田中
学校
を訪問いたしました。同校では
オリンピック
・
パラリンピック
教育
を
推進
しており、パラリンピアンとの交流行事等を通じ、
障害者
に対する理解が深まったこと、
障害者
との交流の
機会
を一層
確保
する必要があることなどについて
説明
を伺いました。 二〇二〇年の
東京大会
に関連する全学年の
授業
を参観いたしましたが、生徒が自分たちの意見を積極的に発言している様子が特に印象に残りました。 次に、
国立大学
法人福島
大学
を訪問いたしました。福島
大学
は、ふくしまの
未来
を担う
地域
循環型
人材育成
の
展開
事業を行っており、
東日本大震災
や福島第一
原子力
発電所事故の発生を受け、
大学
として
組織
的に復旧
復興
を
支援
するために、うつくしまふくしま
未来
支援
センターを設立しました。また、同じく
新設
された
環境
放射能研究所においては、放射性物質が生態系に与える影響の研究等を
実施
しており、こうした
地域
貢献
を強く
意識
した
取組
が高く評価されております。
大学
から、
地域
に
人材
を定着させるための工夫、自治体との
連携
の在り方、
環境
放射能研究所における研究成果を分かりやすく発信する方策等について
説明
を伺いました。 最後に、福島市内にある飯舘村立飯舘中
学校
の仮設校舎を訪問いたしました。
原発事故
から七年を経て、ようやくこの春からふるさと飯舘村での
授業
を再開できるとのことであります。全クラスの
授業
を参観するとともに、間もなく終わりを迎える仮設校舎での思い出を忘れないようにと生徒が制作した仮設校舎の模型を拝見しました。ふるさとでの
学校
生活
を見据え、真剣に勉学に励む生徒の様子に感銘を受けました。 また、
スクール
カウンセラーから、震災の経験を精神的な
成長
につなげるケースもある一方で現在も心の
ケア
が必要なケースもあり、今後とも継続的な
支援
が必要であるとのお話を伺い、
派遣委員
一同もその
重要性
を再認識したところであります。 以上で
報告
を終わりますが、今回の
調査
では、
派遣委員
から積極的な質疑が行われ、新たな知見を多数得ることができました。
関係
の皆様方に大変お世話になりましたことに関し、この場をお借りし厚くお礼を申し上げ、
報告
を終わります。 以上です。
高階恵美子
8
○
委員長
(
高階恵美子
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午後一時五分散会