○山本太郎君 結局、気象庁が警鐘鳴らして、実際に
規模の大きい
避難勧告が出た日から非常
災害対策本部が
設置されるまでは三日間、三日間掛かった。これがどれだけ間抜けな
対応かということを過去とちょっと比較させてください。
資料の三、
内閣府ホームページから熊本震災での
対応。震災発生から非常
災害対策本部立ち上げまでは約一時間。今回は、気象庁が警鐘を鳴らし、実際に
規模の大きい
避難勧告が出た日から非常
災害対策本部が
設置されるまでは三日間。
地震と豪雨比べるってどうなのって、明らかな
被害が分かるまで豪雨って時間掛かりそうじゃないかという方のために、じゃ、過去の豪雨
対応と今回比べますね。
資料の四です。昨年七月に起こりました平成二十九年七月九州北部豪雨、このときには、実際に豪雨が降る前から予測して
対応していたんですよ。たまにはいいことするんですね。
資料の左側のライン部分をお読みいたします。七月五日から六日にかけて、対馬海峡付近に停滞した梅雨前線に向かって暖かく非常に湿った空気が流れ込んだ影響等により、線状降水帯が形成、維持され、同じ場所に猛烈な雨を継続して降らせたことから、九州北部地方で記録的な
大雨となりました。いまだ
避難所で暮らされている方もいらっしゃいますもんね、仮設の住宅に住まわれている方もまだいらっしゃる状態ですよね。去年のことです。
資料の右側、ライン部分読みます。
政府としては、九州北部豪雨発生前から、梅雨前線や台風第三号による
災害発生のおそれがあったため、七月三日に関係省庁
災害警戒
会議を開催し
政府一体となった警戒態勢を確保するとともに、
防災担当
大臣から
国民の
皆様に対し、自らの身を守るため積極的な安全確保を呼びかけました。積極的な安全確保を呼びかけました。
確かに、今回の
災害においても、七月の二日ぐらいに関係省庁
災害警戒
会議、警戒
会議、開かれているんですけど、開かれているけれども、その後、昨年の九州の北部豪雨のときのように警戒態勢に入ったかという話なんです。入っていないんですよ。だから酒盛りしているんですよ。だから、酒盛りに参加した竹下さんが、こんなひどいことになると思わなかったという趣旨の発言をするんですよ。
気象庁が最大級の警鐘を鳴らしているにもかかわらず、官邸はそのことにはほとんど気に留めていない状態じゃないですか。やれているんですよ、前は。去年はやれたんですよ、
事前にね。でも、今回やらなかったんですよ。
七月八日午前、総理が七月豪雨の非常
災害対策本部の初会合の際、先手先手で
被災地の
支援に当たってほしいというふうに発言されているんですけど、もうこの
時点で完全後手なんですよ、後手後手、完全出遅れている状態。誰が何と言おうと、今回の
豪雨災害の初期
対応遅過ぎますよ。間抜けな
対応としか言いようがない。多くの
方々、命の危険にさらされたんですよ、官邸のぼけ具合で。実際に命も落とされたということにもつながっている
可能性が高い。当たり前ですよね。五日の
時点でこれだけの、数十万人単位で
避難勧告さえ出ていた状態、にもかかわらず、大きく
政府として注意喚起行われていないじゃないですか。
政府の動きが遅過ぎて命を落とされた方もいる
可能性が高いという話なんですね。
身勝手な理由で延長した国会、そのうちの八日間を海外旅行に行こうとしていた安倍総理、緊急性なし、総理以外でも
対応できるような外遊は海外旅行と呼ぶしかないじゃないですか。この旅行を取りやめにしたのはいつですかって、昨日ですよ、九日。これ、発表されたのは九日の菅官房長官の午後の記者会見だったのかなというふうに、NHKが報じたやつで、そこが最初だったかな、表に出たのはというふうに思うんですけれども。
災害対応が遅れて
被害を拡大させた張本人が海外旅行諦め切れなかったということでしょう、これ。九日に海外行くのやめますって、もっと早めに言うべきだろうって、事態分かっていないじゃないかって、やめてくれよ、こんな人がトップに居続けることがという話なんですよ。
国民の生命、財産守るって、口ばっかりじゃないかって。
取りやめの決定が余りにも遅過ぎる。空気読めよと言いたいんですよ。僕に言われたら終わりですよ。私、空気読めるけど読めないふりしているだけですからね。でも、この
災害対応は完全に空気読めない人間の
対応じゃないですか。今どういう
状況に置かれているのかということさえも分かっていない
状況でしょう。若しくは無視したかどっちかですよね。余りにもあり得ない。
その上、本日、ばくちの解禁
法案審議スタートですか。多くの野党が求めているのは
カジノではないですよ。
災害対応ですよ、今国会でやるべきは。
カジノの
審議が遅れて誰か人死にますか。
国民生活、誰か困りますか。困るの利害
関係者だけじゃないですか、遅れたらどうするんだよみたいなことで。
災害対応どうですかって、そこにマンパワーどれだけ割くんですかって。ここに、今見えているだけでも何人の優秀な人たちがこの場に足を止められているか。申し訳ないですね、本当に、来ていただいて。でも、しようがないんですよ、やると言うから。どうしても
カジノやると言うから、しようがないじゃないですか。やっている場合かよって、
カジノじゃないだろうって、
災害対応だろうって、当たり前の話ですよ。
大臣はどうしてこれに対して、これをやるべきなのかって、
カジノ出ている場合じゃないでしょうという話になったら、国会がお決めになったことですからって。何言っているんですかって、国会なんて官邸がコントロールしているじゃないですか。官邸の
指示で全部動いているじゃないですか。
また後で聞きますけど、同じ答え要らないですから、もうちょっと大胆にお答えいただければなと思います。後ほどです。
今回の
災害の大きさというものを理解していないのは、恐らく安倍政権なんですよね。
全国で
災害が起きればすぐに現地に
支援に入る、そのようなNPO団体、存在します。
災害が起こるたびに現地に入り、
避難所
支援や家屋に流れ込んだ泥のかき出し、その後の生活再建に向けて行政と
被災者の間に入って
支援をする。私の友人も、阪神大震災以降、そのような
支援を
全国でずっと続けている方がいらっしゃるんです。現在も四国にもう既に入っています。
昨日、私、その彼と電話で話しました。彼いわく、今回の
豪雨災害がどれほどの
規模なのか、まだその全貌は明らかにはなっていないが、
災害NPOの間では、今回の豪雨
被害はかなり広
範囲にわたり、東
日本大震災に並ぶほどの被災戸数、被災戸数になるおそれがある。そればかりでなく、この先に多くの人々が生活困窮に陥ったり、猛暑による
災害関連死にもつながるおそれが大きいと。官邸、自民党、今回の
災害、かなり軽く、かなり甘く見積もってきた。それを見ればかなり不安に感じると。
資料の五。昨日行われました
日本財団の記者会見です。その
内容です。まあ
災害支援とかをずっとやってきた
方々ですよね。
日本財団はこれまでの
災害支援の経験より、五十万人のボランティアの出動が必要になると推定しています、延べですけれども。今回の
豪雨災害におけるボランティアの数は五十万人
規模で必要になるという話を昨日なさっているんですね。
資料の五B。一年前にあった九州北部
豪雨災害において参加したボランティアの数。
資料に付いているのは赤い羽根共同募金のウエブサイトからなんですけれども、ほかにも
全国社会福祉協議会のウエブサイトに出ている数字を見てみると、これ数字が大体合っています。その数、約六万人以上。
一年前の九州の北部
豪雨災害、かなり大きな
災害だと感じましたよね、皆さんも。でも、そのときのボランティアの数六万人。六万人と、今回五十万人は絶対必要になってくるだろう、八倍ですよ、八倍。八倍もの人員が必要になるほどの大
災害、そういうふうに見ることできませんか、これ。現場
支援を続けてきた団体の
現状認識と官邸、自民党の認識、ずれていませんか。今回起こったの、未曽有の大
災害ですよ。いつ気付きました、それに。警鐘鳴らしてくれていたの、聞こえていました。どうしてもっと
指示しなかったんですかって。大変なことになっているじゃないですかって。その上にこれやる、その上にばくち解禁、景気いいですね。
災害救助法が適用されるとはどのような状態でしょうか、教えてください。