○矢倉克夫君 まさに資金
供与と、さらには
日本の優れた
民間企業のこの官民一体という形が非常に重要であるかなと。
私も、
平成二十七年なんですが、インドとベトナム、
ODAで
派遣させていただいて、特にベトナムで現地の方に見せていただいたのが、上は凸凹の橋で、下はきれいな橋だと。これはどちらが
日本の橋か分かるかと我々に聞かれて、下だったんですね。やはり長い期間を通じてちゃんと残るのは
日本が造ってくれた橋だと、現地の人も分かっている。こういう、最終的に長いスパンで見ればコスト的にも安くなるのが
日本のものだというこの
強みをしっかりと訴えていかなきゃいけないなと。
また、現地で思ったんですけど、現地企業と
日本企業がジョイントベンチャーを組んでやっていらっしゃる。現地企業の育成というところも、
日本企業、しっかりやっていらっしゃるところもありますし、さらには、質の高いものがどうあるべきかということを朝礼なども通じてやっていらっしゃる姿も見てまいりました。
こういう
日本企業の姿勢そのものも
ODAを通じて海外に輸出していくというのは非常に重要であるし、最終的には
相手国の益になっていくものなのかなというところを改めて感じたところであります。
その上で、私も今、ベトナムまたインドに行かせていただいたときに改めて感じたのが、特に交通
インフラを通じた流れの中で、どうやって
日本の優れた企業の力を安値攻勢でなられる中にいろいろ競争がある中で入れていくのかというところで、
一つポイントかなと思ったのは、私、現地で国土交通省から
派遣で行かれている方とお話をしました。その方は、向こうの
政府の一員として入札の在り方なども含めて制度設計まで関与されていた。やはりどうしても通常の入札ですと、向こうの政治家の感覚からしたら、安く仕上がったぞということをすぐに
国民にアピールしたいというところで、そこだけで決定してしまう
部分もあるわけですけど、そこを制度的にどうやって抑えるか。
やはり入札にしても、価格だけではなくて総合
評価である、そういった制度をしっかり構築する動きから
日本が関与していくことが、
最後は
日本の企業がしっかりと入っていく下地にもなりますし、最終的にはその国の
皆様の生活にも良いサービスが提供されるきっかけにもなるんじゃないかなと。
そういう点での、先ほど
大臣おっしゃった
技術協力というところが需要もあるかなと。そういう制度構築も含めた在り方、向こうの高官の方にこちらに来ていただいて、こういう制度があるということを交流する
部分もあるかもしれない。そういう
技術協力、特に交通
インフラについての
技術協力の在り方についてどのように御
認識をしていただいているか、今後どのように進められるか、これは国交省にお
伺いをしたいというふうに
思います。