○
小西洋之君
立憲民主党・
民友会の
小西洋之でございます。
私は、
会派を
代表して、
石井浩郎委員長の不信任決議に賛成、断固賛成の討論をさせていただきます。
まず、
委員長に問わなければいけないのは、その議事整理権における手続の問題でございます。
今回のこの
倫選特における
参議院制度改革の審議、本来は伊達
議長が、我々野党のあっせん案要求に、それを受けて、
議長としての職責を懸けて、我々
参議院と
立法府としての存立を懸けてしかるべき調整が行われるべきものでありました。
石井浩郎委員長は、
倫選特という
民主主義の根幹である
選挙制度を預かる、今回本院における各
委員長職の中でも最も重責を担う
委員長であります。
議長がしかるべき調整を行わないのであれば、
委員長が我が国の
民主主義を守るために体を張ってその
議長の調整をしないことを押し戻す、あるいは、この
委員会を開催するのであれば徹底した審議、それを行うのが
委員長の何よりの職責でございます。
しかし、この間、この
委員会における我が
会派を始めとする野党の
質疑時間は、僅か合計四十五分間でございます。
特定枠についての
憲法違反の問題、一票の
較差を拡大するのではないか、合区の
制度によって失われたはずのその議席が、失われたはずのその
議員が、この
特定枠によってよみがえってしまう、一票の
較差を更に拡大するのではないか、そうした根本問題が
指摘されました。
そして、
平成十二年に廃止されたはずのこの
特定拘束式というものを突如この法
改正によってよみがえらせる。そのことにおいて、今衆議院は、小
選挙区
制度の下に、安倍一強政治の下で、まさに一人一人の
議員が声を上げない、まさに議会政治が窒息したような状況に陥っております。
拘束枠の
導入は良識の府である我が
参議院にそのような議会政治の窒息を生んでしまうのではないか。そのような根本
議論を僅か各
会派四十五分でどうやって
議論をするというのでありましょうか。
石井委員長の職責は、先ほど
自民党から提出されましたこの
自民党案へのこの動議、これをまさに一言の下に否定して却下する、退ける、それが
石井委員長の職責でございます。にもかかわらず、そうしたことを行わない。この
石井委員長の私は
委員長としてのありよう、これは誠に残念なことであり、この
石井委員長の不信任案、これには誠に
民主主義の本意に照らして意義がある、そのように申し上げさせていただくところでございます。
我が
参議院におけるこの
選挙制度の
改革の
議論、今はまさに西日本の
豪雨災害、それに直面しているところでございます。我々野党は一致して政府、そして与党に対して政治的な休戦を呼びかけていたところでございます。
国民の命が失われ、そして
国民の暮らしが無残に破壊されているときに、なぜ急いでこの今
委員会で、
倫選特で
選挙制度の
議論をする必要があるのでしょうか。本来の
改革協、
改革協に
参議院の
在り方の根本
議論、
改革協に
議論を差し戻し、秋の臨時国会、あるいは来年の通常国会の
冒頭でもまだまだ時間は十分あるはずでございます。
我が
立憲民主党・
民友会は、
会派の存立に懸けて、この度の
委員長の不信任案に断固賛成の意思を表明して、私の討論とさせていただきます。