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2018-07-20 第196回国会 参議院 災害対策特別委員会 第8号
公式Web版
会議録情報
0
平成
三十年七月二十日(金曜日) 午後六時二十分開会 ─────────────
委員
の
異動
七月六日
辞任
補欠選任
朝日健太郎
君
磯崎
仁彦君
今井絵理子
君
藤木
眞也君
進藤金日子
君
佐藤
啓君 七月九日
辞任
補欠選任
矢田わか子
君
浜口
誠君
辰巳孝太郎
君
武田
良介
君 七月十一日
辞任
補欠選任
武田
良介
君
仁比
聡平君 七月十九日
辞任
補欠選任
藤川
政人
君
松川
るい
君
仁比
聡平君
武田
良介
君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
河野
義博
君 理 事 酒井
庸行
君 そのだ
修光
君 杉
久武
君 小林 正夫君 委 員 足立 敏之君
磯崎
仁彦君
佐藤
啓君
佐藤
信秋君 自見はなこ君 馬場
成志君
藤木
眞也君
松川
るい
君
渡辺美知太郎
君
浜口
誠君
相原久美子
君 吉川 沙織君
武田
良介
君 室井 邦彦君
木戸口英司
君
衆議院議員
災害対策特別委
員長
望月
義夫
君
国務大臣
国務大臣
(
内閣
府
特命担
当
大臣
(
防災
) )
小此木八郎
君
事務局側
常任委員会専門
員 田中 利幸君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
災害対策樹立
に関する
調査
(
平成
三十年七月
豪雨
による
被害状況等
に関す る件) 〇
平成
三十年
特定災害関連義援金
に係る
差押禁止
等に関する
法律案
(
衆議院提出
) 〇
災害
時
避難所
の
耐震対策
、
被災者生活再建支援
金の五百万円への
引上げ
と
対象拡大
に関する請 願(第四六三
号外
二〇件) 〇
被災者
の
住宅再建支援制度
の
抜本的拡充
に関す る
請願
(第一四〇六
号外
二六件) ○
継続調査要求
に関する件 ○
委員派遣
に関する件 ─────────────
河野義博
1
○
委員長
(
河野義博
君) ただいまから
災害対策特別委員会
を開会いたします。 議事に先立ち、一言申し上げます。 この度の
平成
三十年七月
豪雨
の
被害
により亡くなられた
方々
に対して御冥福をお祈りし、謹んで
黙祷
をささげたいと存じます。 どうぞ御
起立
を願います。
黙祷
。 〔
総員起立
、
黙祷
〕
河野義博
2
○
委員長
(
河野義博
君)
黙祷
を終わります。御着席ください。 ─────────────
河野義博
3
○
委員長
(
河野義博
君)
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日までに、
進藤金日子
君、
今井絵理子
君、
朝日健太郎
君、
辰巳孝太郎
君、
矢田わか子
君及び
藤川政人
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
佐藤啓
君、
藤木眞也君
、
磯崎仁彦君
、
武田良介
君、
浜口誠
君及び
松川るい
君が選任されました。 ─────────────
河野義博
4
○
委員長
(
河野義博
君)
災害対策樹立
に関する
調査
のうち、
平成
三十年七月
豪雨
による
被害状況等
に関する件を
議題
といたします。
政府
から
報告
を
聴取
いたします。
小此木防災担当大臣
。
小此木八郎
5
○
国務大臣
(
小此木八郎
君) お疲れさまでございます。 それでは、私から、
平成
三十年七月
豪雨
に係る
被害状況等
について御
報告
いたします。 まず、この度の
災害
によりお亡くなりになられた
方々
にお悔やみを申し上げるとともに、被災された
方々
に対し、心よりお見舞いを申し上げます。
台風
第七号と
台風
から変わった低気圧、及び
日本付近
に停滞した
梅雨前線
に暖かく湿った空気が流れ込んだ
影響等
により、六月二十八日以降、西日本を中心に、
全国
的に広い範囲で
大雨
となりました。この
大雨
により、合計で十一の
府県
に
大雨
の
特別警報
が発表されるなど、過去に例を見ない異常な事態となりました。
各地
で
河川
の氾濫や
土砂災害
が相次ぎ、昨日までに、死者、行方不明二百二十九名、
重傷者
五十七名等の
人的被害
のほか、
住家
の
被害
として、全壊二千八百四十七棟、一万五千棟を超える
床上浸水等
の
被害
が
報告
されています。
政府
としては、
大雨
となる前から
関係省庁災害警戒会議
、これは七月二日のことでありますが、この
会議
を開催し、
警戒態勢
を確保したほか、
関係閣僚会議
の
開催等
により、
総理指示
の下、
関係省庁
が緊密に
連携
して対応に当たってきたところであります。また、
内閣
府として、七月七日から
情報先遣チーム
を順次、広島県、岡山県及び愛媛県に派遣し、
被災自治体
や
関係省庁
との
連携体制
を整えました。 その後も、これまでに経験したことのない記録的な雨量が続き、
広域
で甚大な
被害
が発生したことから、七月八日の午前八時、
災害対策基本法
に基づく
平成
三十年七月
豪雨非常災害対策本部
を設置し、これまで十回に及ぶ
非常災害対策本部会議
を開催するとともに、
被災自治体
に
政府職員
を派遣し、
被災自治体
と緊密に
連携
しながら
政府
の総力を挙げて
災害応急対策
を推進しています。
被災地
では、
自衛隊
、警察、消防、
海上保安庁
の部隊が、夜を徹して懸命の救命・
救助活動
を行ってきました。依然として行方の分からない方がいることから、引き続き
捜索活動
に
全力
で取り組んでまいります。
生活インフラ
については、特に
広域
で大規模に発生した断水に対し、
全国各地
の
水道事業者
や
自衛隊
、
海上保安庁等
による
応急給水
を実施してきているほか、被災した
水道施設
の
復旧
に取り組んできており、着実に
復旧
が進んできているところであります。 しかし、
被災地
ではまだ多くの方が
避難所等
で不自由な
生活
を余儀なくされています。
政府
としては、
被災者生活支援チーム
の下に設置した
緊急物資調達
・
輸送チーム
を通じ、食料、水、
避難所
の
クーラー等
、
被災者
の命に関わる
生活必需品等
の
物資
を、
予備費
を活用して
プッシュ
型で
調達
・発送してきたところであります。今後はより細やかなニーズに応えられるよう、
被災自治体
が主導する
取組
を支援してまいります。 私もこれまでに二度
被災地
を訪れ、今回の
災害
の甚大さを確認し、
被災者
の皆様から切実な思い、そして様々な
課題
や御要望を伺ってまいりました。また、私から
被災自治体
の首長に対し、
被災者支援
の
取組
を円滑に遂行していただくために、
災害救助法
の
支援制度
や
プッシュ型支援
の
内容
、
罹災証明
のための
住家
の
被害認定調査
の
効率化等
の
説明
を行い、
担当職員
への
周知徹底
をお願いいたしました。他方、
土砂
崩れにより発生した、人の背丈よりも大きな岩石の
処理
や、猛暑の中で続けられる家屋の
復旧作業
、大量の
災害廃棄物等
の
処分等
、
高齢者
を始め、被災された
方々
の
生活
を取り戻すためには、いまだ多くの
課題
があることも確認してまいりました。
被災者
の
権利
を守るため、今回の
災害
を
特定非常災害
に指定し、
運転免許
の
有効期間
の
延長等
の
措置
のほか、
住家
の
被害
が半壊であっても、
土砂
や
流木等
により
住宅
として利用できない場合には、
府県
の判断で
応急仮設住宅
への入居を可能とするなどの特別の
措置
を講じてきたところであります。 このような中、
被災自治体
において
財政面
に不安なく、
復旧
・
復興
に取り組んでいただくため、七月十五日に、この一連の
災害
について、
激甚災害
に指定する
見込み
であることを公表したところであります。具体的には、
全国
を
対象
に、道路や
河川
といった
公共土木施設等
、
農地等
及び
農林水産業共同利用施設
の
災害復旧事業
についての
補助率
の
かさ上げ
や、
中小企業
の
災害関係保証
についての
措置等
が適用される
見込み
です。 引き続き、
災害応急対策
に
全力
で取り組むとともに、
災害復旧
、
罹災証明書
の
早期交付
、
公的住宅
や
応急仮設住宅
の提供による住まいの確保、
災害廃棄物
の円滑な
処理
、
農林水産業
や
中小企業
など産業の
復興等
、
被災者
の
方々
が一日でも早く安心した
生活
を取り戻せるよう、
被災自治体
など
関係機関
と
連携
を密にし、
政府一丸
となって取り組んでまいります。 以上です。
河野義博
6
○
委員長
(
河野義博
君) 以上で
政府
からの
報告聴取
は終わりました。 ─────────────
河野義博
7
○
委員長
(
河野義博
君) 次に、
平成
三十年
特定災害関連義援金
に係る
差押禁止等
に関する
法律案
を
議題
といたします。
提出者衆議院災害対策特別委員長望月義夫
君から
趣旨説明
を
聴取
いたします。
望月衆議院災害対策特別委員長
。
望月義夫
8
○
衆議院議員
(
望月義夫
君) ただいま
議題
となりました
法律案
につきまして、
提案
の
趣旨
及びその
内容
を御
説明
申し上げます。 我が国は、その
自然的条件
から、
地震
、
豪雨等各種
の
災害
が発生しやすい特性を有しており、
災害
の
被災者
の中には、住居や
事業所
が損壊し、
生活基盤
に大きな打撃を受けた方が少なくありません。
被災者
に対する経済的な
支援等
としては、
被災者生活再建支援金
、
災害弔慰金
、
災害障害見舞金
といった公的な
制度
と併せ、
義援金
も大きな役割を果たしております。
義援金
は、
寄附者
が
被災者
を支援するために拠出したものであり、
生活
を再建するための資金として
被災者
自らが使用することを期待されているものであります。その
義援金
を、
被災者
に対する債権の強制的な取立てとして
差押え等
の
対象
とすることは、
寄附者
が
義援金
を拠出した
趣旨
に反するものであります。
東日本大震災
の際には、
災害弔慰金
の
支給等
に関する
法律
及び
被災者生活再建支援法
の一部を改正する
法律
により、
被災者生活再建支援金
、
災害弔慰金
、
災害障害見舞金
については、そもそも
差押え等
を
禁止
するとともに、
東日本大震災関連義援金
に係る
差押禁止等
に関する
法律
の
制定
により、
東日本大震災関連義援金
に限り、
差押え等
を
禁止
いたしました。 また、
平成
二十八年
熊本地震
につきましても、
被害
の甚大さに鑑み、
平成
二十八年
熊本地震災害関連義援金
に係る
差押禁止等
に関する
法律
の
制定
により、同様の
措置
を講じております。
本案
は、
平成
三十年六月十八日に発生した大阪府北部を震源とする
地震
及びこれに引き続いて発生した余震による
災害
に係る
義援金
並びに
平成
三十年七月
豪雨
による
災害
に係る
義援金
を
平成
三十年
特定災害関連義援金
として、その拠出の
趣旨
に鑑み、
被災者等
が自ら
義援金
を使用することができるよう、同
義援金
について、
義援金
の
交付
を受ける
権利
の
差押え等
の
禁止
及び
義援金
として
交付
を受けた金銭の
差押え
の
禁止
をしようとするものであります。 なお、
本案
は、
施行
前に
交付
を受けるなどした
平成
三十年
特定災害関連義援金
についても適用するものとしておりますが、
施行
前に確定した
差押命令等
に関しては、その効力を妨げないものとしております。 以上が、本
法律案
の
提案
の
趣旨
及び主な
内容
であります。 何とぞ、速やかに御賛同くださいますようお願い申し上げます。
河野義博
9
○
委員長
(
河野義博
君) 以上で
趣旨説明
の
聴取
は終わりました。 これより質疑に入ります。──別に御発言もないようですから、これより討論に入ります。──別に御
意見
もないようですから、これより直ちに採決に入ります。
平成
三十年
特定災害関連義援金
に係る
差押禁止等
に関する
法律案
に
賛成
の方の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
河野義博
10
○
委員長
(
河野義博
君)
全会一致
と認めます。よって、
本案
は
全会一致
をもって原案どおり可決すべきものと決定いたしました。 なお、
審査報告書
の
作成
につきましては、これを
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野義博
11
○
委員長
(
河野義博
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。
望月委員長
、
小此木大臣
は御退席いただいて結構です。 ─────────────
河野義博
12
○
委員長
(
河野義博
君) これより
請願
の
審査
を行います。 第四六三
号災害
時
避難所
の
耐震対策
、
被災者生活再建支援金
の五百万円への
引上げ
と
対象拡大
に関する
請願外
四十七件を
議題
といたします。 これらの
請願
につきましては、
理事会
において協議の結果、いずれも保留とすることに
意見
が一致いたしました。 以上のとおり決定することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野義博
13
○
委員長
(
河野義博
君) 御
異議
ないと認めます。よって、さよう決定いたしました。 ─────────────
河野義博
14
○
委員長
(
河野義博
君)
継続調査要求
に関する件についてお諮りいたします。
災害対策樹立
に関する
調査
につきましては、
閉会
中もなお
調査
を継続することとし、本件の
継続調査要求書
を議長に提出いたしたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野義博
15
○
委員長
(
河野義博
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 なお、
要求書
の
作成
につきましては
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野義博
16
○
委員長
(
河野義博
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
河野義博
17
○
委員長
(
河野義博
君)
委員派遣
に関する件についてお諮りいたします。
閉会
中の
委員派遣
につきましては、その取扱いを
委員長
に御一任願いたいと存じますが、御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
河野義博
18
○
委員長
(
河野義博
君) 御
異議
ないと認め、さよう取り計らいます。 本日はこれにて散会いたします。 午後六時三十三分散会