○高瀬弘美君 公明党の高瀬弘美です。どうぞよろしく
お願いいたします。
今月の三月十一日は東
日本大震災から七年という節目でございました。また、来月の四月で熊本の地震から二年を迎えます。私も今月の五日に熊本に入らせていただきまして、崩れたままの熊本城を目にしましたときに、復興までの長い道のりを改めて感じました。各地で相次ぐ災害に対応していくためにも、今国会におきましても
国土交通部会での
議論を更に深めてまいりたいと思いますので、何とぞよろしく
お願い申し上げます。
昨日も関東でも雪が降り、非常に気候の予測が付きにくい、そういう
状況が続いております。昨年の七月のことになりますけれども、梅雨の季節に局地的に大雨が降りまして、私の地元福岡の朝倉市、東峰村、添田町、そして大分県の一部にも被害があったことは皆様の記憶にも新しいことかと思います。あれから半年が経過をいたしましたので、その後の
状況を
確認するために、二月に
現地に入らせていただきました。特に被害の大きかった東峰村と朝倉を視察をさせていただきました。
災害直後からテックフォースが迅速に派遣をされまして、大規模被災箇所については国の直轄代行で
工事が進められており、
現地からは感謝の声が寄せられておりました。
石井大臣におかれましても、被災現場を直接御視察をいただき、丁寧に御対応いただいたことに心から感謝を申し上げたいと思います。また、予算が成立すれば、来月から朝倉市内に復興加速のために九州北部豪雨復興出張所の新設も
予定をされております。復興に向けて強力に取り組んでいただいていることに対して、重ねて御礼を申し上げたいと思います。
全力で復興に取り組んでいただいているところではありますが、
現地では、時間の経過とともに新しい課題も出てきております。例えば、東峰村では、現在、福岡県や県内の政令市から
技術系の
職員の派遣も受け、元々村にいた方々とともに復旧
工事を進めていらっしゃいますが、それでもまだまだ人手が足りない。特に土木系の
技術職員が圧倒的に足りないという
状況が続いております。
これは、同じ被災地でもあります朝倉と比べたときに若干
状況が異なっておりまして、例えば朝倉の方は、元々、公共土木の
技術系の
職員が六名ほどいらっしゃいます。さらに、今回の災害を受けまして新卒の方とまた中途採用の方もこれから採られるということで、副市長よりそういう
お話を伺いました。
それに比べまして、東峰村の方は、元々、村の
技術系
職員の方というのは一人もいらっしゃいません。もとより、朝倉と東峰村では人口も大きく異なりまして、朝倉市が大体五万四千人ほどの人口、東峰村はそれに比べて二千人と、大変規模が違っております。豪雨被害が発生したのが昨年の七月ですが、その後、国からの予算を付けてもらうために災害査定に関わる事務が発生をしておりまして、昨年の末、十二月末まで約半年その作業が掛かったと伺っております。
東峰村では、その査定が終わるまでの間、
国土交通省から
技術者を派遣をいただいて一緒に取り組んでこられたというふうに伺っておりますけれども、年が明けまして、これから実際に設計そして積算という
工事に取りかかる段階で国からの派遣の
職員が全て元に戻られてしまい、
工事の計画までは手伝っていただいたのだけれども、実際の
実施のときには国の
職員の方が誰もいらっしゃらないというような事態になっております。地元住民の皆様は、まだ爪痕が生々しい現場を見るたびに、あと三か月ほどで次の梅雨がやってまいります、あと三か月で
工事がどれだけ進むのだろうか、また被害が出てしまうのではないのだろうかと大変心配をされております。
そうした中、
国土交通省も、限られた
職員の皆様が、災害の件数とともに業務量が増えていく中で取り組んでいただいていることは十分承知をしておりますけれども、そうでありながらも、東峰村のように小さな自治体に対しては、現場の
状況次第では
職員の派遣期間を延長していただくですとか、あるいは
技術派遣者の人数を増やすという柔軟な対応も
是非とも
お願いしたいと思いますが、
大臣のお考え、いかがでしょうか。