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足立敏之君 ありがとうございました。
この後ダムの質問をしようかと思っておりましたが、省略をさせていただきますが。
いずれにしても、ダムだとか堤防の
整備だとかを含めまして、ハード対策を進めていくためには公共事業
予算の
確保が不可欠であります。
財務省、
国土交通省において、しっかり
確保していただくようにお願いをしたいというふうに思います。
次に、日本のインフラの
整備水準について伺いたいと思います。
今年一月、タイのバンコクにたまたま伺うことができました。その際驚いたのが、資料十二を見ていただきたいんですが、国際空港からバンコクの中心市街地に移動する際の高速道路、これが片側四車線、五車線ありました。日本に帰ってきて帰宅する際に乗った首都高は、幾ら数えても二車線しかありません。日本のインフラの
整備水準が世界水準から見て二流、三流の水準に落ち込んでしまっているんじゃないか、このときそういうふうに強く感じました。
平成二十八
年度の国土交通白書によりますと、これは一万台当たりの高速道路延長なんですけれども、ドイツ、資料なくて申し訳ありません、ドイツは二・七六キロメーター、フランスは三・〇二キロメーター、アメリカは四・〇八キロメーターですが、日本は一・四四キロメーターであります。
浜口議員から先ほど高速道路の分担率の低さの御
指摘がありましたけれども、分担しようにも高速道路がまだ
整備されていないというのが実情ではないかというふうに思っています。まだまだ日本は高速道路
整備途上というふうに言えるというふうに思います。
なお、資料十三に付けましたけれども、中国は物すごいスピード、
年間七、八千キロのスピードで
整備が進んでおりまして、こういうような国もあるんだというのをしっかり
皆様、頭に置いていただければというふうに思います。
次に、資料十四に示しましたけれども、高速道路の車線数であります。これを見ると、主要国ではほとんど片側二車線以上を
確保しています。日本は残念なことに三八%が片側一車線の暫定二車線です。韓国も二十年前には四割、暫定二車線があったらしいんですけれども、この二十
年間で既に解消しています。
こうしたことが
影響しているというふうに思いますけれども、資料十五、次のページですけれども、都市間の連絡速度というのを出してみると、間のスピードですね、日本は今言いましたようなことがいろいろ
影響してだと思うんですけれども、かなり低い水準であります。これは、物流面で
影響が出て、いわゆる生産性の面でも大いにマイナスになるのはこれでは当たり前ではないかというふうに思っています。
ところが、四月二十五日の財政審財政制度分科会で、資料十六なんですけれども、
財務省は、日本の社会資本は概成しつつあるというふうに
指摘をしました。五月二十三日財政審の新たな財政健全化計画等に関する建議にも盛り込まれております。しかし、今お話ししたような
状況では、とても概成などとは言えないのではないかというふうに思います。まだまだミッシングリンクがつながっていない地域の皆さん、ここにいらっしゃる先生方も、そういう地元を持っていらっしゃる方はいっぱいいらっしゃると思いますが、そういう方々からすると、とんでもないということではないかというふうに思います。
まず、日本のインフラ
整備水準について
国土交通省はどのように感じておられるのか。秋本政
務官も海外によく行かれていると思うんですけれども、他国と比べて日本のインフラの水準が、特に高速道路を見て一流の域にあると考えておられるのか、伺いたいと思います。