○武田良介君 このパリ協定の
目標というのは、日本が国際社会に対して行った約束でありますし、絶対にこれは達成しなければいけない大事な
目標だというふうに思いますが、その
目標達成のために、今
国内での石炭火力発電所の新増設
計画が多数あるということは大きな焦点になっていると。
私が先日の本
会議で
質問をさせていただいて、
大臣は、CO2排出係数は天然ガス火力の二倍、
我が国においては多数の新増設
計画があり、仮にこれらの
計画が全て実行されると
我が国の二〇三〇年度の削減
目標の達成は困難となります、引き続き厳しい姿勢で臨んでいくということを述べられました。今日の資料にも付けましたけれども、これらの
計画が全て実行されれば、老朽石炭火力発電が廃止されるとしても、二〇三〇年度の削減
目標を約六千八百万トン超過するというふうに言われている、このことだというふうに思います。
厳しい姿勢で臨むというふうに御
答弁いただいていたわけですが、結果として建設もされているわけですね。二〇一二年以降、アセスを必要としない小規模を
中心に七基が稼働をし、十一基は建設工事が開始されていると。どうしてこういうことになっていくのかということをお伺いしていきたいと思うんです。
少し経過を振り返りたいと思いますが、資料は二枚目であります。石炭火力発電をめぐる経緯ですが、この資料、
一つ目の黒ポツのところですけれども、東日本大震災の後、CO2排出の多い石炭火力発電のニーズが高まるというふうにありますが、東京電力が火力発電入札による建設に関わって、国の削減
目標と整合性の取れた枠組み、これを電力業界に求めたというふうになっています。
二つ目の黒ポツのところ見ると、しかし、なかなか
対策が進んでいかないという中で、石炭火力発電の
環境アセスの意見で、
環境大臣が是認し難いという意見を述べていくようになると。二〇一五年の六月十二日、西沖の山発電所でよろしいでしょうか、新設
計画、その後、愛知県の武豊火力、千葉の袖ケ浦、市原、それから秋田港の各アセスでも是認し難い、つまり容認できないという厳しい意見を述べていく。しかし、それ以降は是認し難いという表現がなくなるんだと。
この変化のきっかけは、三つ目の黒ポツにあります
環境大臣と経産
大臣の合意だと思うんです。これ、いわゆる二月合意というふうに私この後は呼ばせていただきたいと思いますが、この二月合意の中身を簡潔に御
説明いただきたいということと、排出係数〇・三七というのがずっと出てきますけれども、これはどういう
目標なのかということと併せて、
大臣、御
説明いただけますでしょうか。