○杉
久武君
政府専用機、これにつきましては、二〇一九年度から新しい専用機が運用される、また今年八月には千歳基地に配備される、このような報道もございます。
政府専用機は、皇室や
政府要人の使用のみならず、緊急時における
在外邦人の
輸送や国際緊急援助活動、また国連平和
協力活動などの際にも利用されるものでございます。その大事なミッションを確実に達成する、その根本は
機体の盤石な安全性でございますので、
防衛省におかれましては、小事は大事と心得ていただきまして、
安全確保のための不断の努力を是非お願いをしたいと
思います。
それでは、
飛行機から離れまして、引き続き、
防衛省に
自衛隊に関連する質問をしていきたいと
思います。
自衛隊の
任務といえば、言うまでもなく、主たる
任務は
我が国の
防衛でございますが、主たる
任務以外にも、
自衛隊には本来
任務として
国民の生命と財産を守るため日々目まぐるしく活動を行っていただいております。
私は
災害特の
理事も仰せ付かっておりまして、今月五日、
災害特の
委員派遣の際にも、私も参加をいたしましたが、本年二月に大変な豪雪による被害がございました福井県の方に行ってまいりました。現場でも様々
説明を伺いましたが、特に
自衛隊においては、大雪で多数の車が立ち往生した国道八号線を中心に二十四時間
体制で除雪作業を行い、飲料水や食料の配布や軽油、ガソリンといった給油
支援も行っていただきました。さらに、雪捨場の設置や運営についても
災害派遣として受けていただいた。これは
災害派遣としては異例の
対応と伺っておりますが、迅速かつ柔軟に
対応いただきました
防衛省・
自衛隊の皆様に、この場をお借りいたしまして感謝を申し上げたいと
思います。
こうした
災害派遣の数々の実績、あるいは
我が国安全保障環境の緊迫化なども相まって、
自衛隊の存在感、また
自衛隊への期待感というものはますます高くなっております。例えば、内閣府では、今月、
自衛隊・
防衛問題に関する世論調査の結果を発表しておりますが、その中で、全般的に見て
自衛隊に良い印象を持っているかとの問いに対し、良い印象を持っているとの回答率が八九・八%となっておりました。
自衛隊に対する
国民の信頼というものがしっかり根付いていると、このように
考えております。
他方、
防衛関係予算も毎年増額をしており、
平成三十年度
予算案におきましては、過去最高の五兆二千億近くになります。
そこで、本日最初に伺いたいのが、昨年十二月の本
委員会の
質疑の際にも
指摘をいたしましたが、少子高齢化に伴う人材不足の問題でございます。
これは、
自衛隊に限らず、言わば
日本全体の問題ではありますが、特に
自衛隊員につきましては、
我が国の
防衛という重大な
任務がございますから、
隊員が不足するようであれば、これは国家の存続に関わる問題であり、真剣に
対応を講じることが必要であります。私は、この点、昨年末の本
委員会におきまして、いわゆる充足率について質問をいたしました。いただいた答弁では、陸海空の各
自衛隊の全体としての充足率については、陸海空ともそれぞれ九二%の充足率である、このような回答がございました。
一見すれば、定員の九割は
確保されている、このようにも見受けられるわけでございますけれども、
自衛隊の幹部あるいは曹や士といったいわゆる階級別の充足率を見た場合には、充足率に大きな違いがあるという
指摘がございます。具体的には、現場の第一線に立つ、多くが若手の
隊員の皆さんであります陸士、海士、空士といった士の充足率が低く、慢性的に八割を切っている、特に、二十八年度末では七割を切ったとのことでございますが、自衛官の最前線、第一線で頑張ってくださる
隊員がいなければ、
災害対応どころか、
我が国の
防衛そのものが立ち行きません。
そこで、
防衛省に質問いたします。
幹部から曹、士に至る階級ごとの充足率を、年度末ですので最新の数字をお示しいただきたいと
思います。またあわせて、士の充足率の
改善を図るための対策として、前回
お答えいただいた内容と重なる部分もあるかもしれませんが、
防衛省にお伺いをいたします。