○白須賀
分科員 大臣、ありがとうございます。仕込んだわけでもなくて、すばらしいお答えをいただきまして、ありがとうございました。
本当に
大臣のおっしゃるとおり、食べた後すぐ磨いていただいて、最低二分なので、二分以上が本当は望ましいんですけれども、すごく歯磨きはしっかりされていると思います。
今言ったように、細菌の感染症ですから、基本的には御
自分のブラッシング、フロス等で除去していただいてもらって、どうしても取れないところは病院等で、メンテナンスで、歯科医院で取ってもらう。
そして、細菌の感染症ということなので、どれぐらい磨けばいいかといいますと、もちろん食後にすぐ磨くのがいいんですけれども、できれば夜寝る前、寝る前はできれば三分とか五分とか長目にやっていただきたい。
かつ、歯磨き粉を使わないでもらいたいんです。歯磨き粉にはメリットとデメリットがございまして、メリットは、まさに口臭予防、においをごまかす、ごまかすというか、においを感じさせなくしてくれるとか、爽快感とかがあるんですけれども、逆にデメリットは、入れた瞬間に気持ちよくなるので、磨いた気になってしまう。ですから、極力水だけの状態で、テレビとか見ていただくと。歯磨き粉がついていないと余り唾液が出ませんから、長く磨いていただいて、そして極力、口の中が何も使わないでもすっきりするぐらいまで磨いていただけるとすごくありがたいです。
何でこんな話をしているかといいますと、実は、先進国の中で歯を磨かれる時間が少ないのが我が国
日本なんです。
日本は非常に先進国の中でも歯を磨かない民族で、これは防げるんです。磨けば防げる、感染しない。ですから、やればやった分だけ必ず効果が出る。
なおかつ、六十五歳以上の
方々の死因のワン、ツー、スリーの必ずどこかにいつも肺炎が入りますが、その肺炎になる
理由の六〇%ぐらいは口の中の細菌が原因で、夜寝ている間にごくんとのみ込んだものが、胃ではなくて、胃に行けば胃酸で死んでくれますけれども、肺の方に落ちてしまって、肺の方で広がってしまって、そして誤嚥性肺炎という形で亡くなる
方々が毎年毎年必ずたくさんいらっしゃるわけですね。
ですから、本当に磨くだけで防げるんですから、これは知識を広めていきたい、その思いで、こういうふうに先に話させてもらいました。
あともう一つが、実は私、大学を出た後、口腔外科という、口の中のがん専門で残っておりましたが、口の中のがんというと歯肉がん、舌がんとかさまざまありますが、実は口の中のがんは、首のリンパに沿って転移をしていきます。つまり、ある程度のステージを超えてしまうと、実はこの首根を大きく開いて、首の横の開いたところのリンパを全部撤去する、摘出させていただく。
そして、感染、いわゆる転移を防ぐという形のオペをしますが、胃がんの場合は、脱いで切っちゃっても、服を着ちゃえば見えません。しかし、口の中のがんは、ここに大きな傷跡が、ブラック・ジャックみたいな傷跡が残りますから、実はその後の社会復帰が物すごく大変になります。
ですから、口の中のがんというのは、本当に早期に見つけて、部分切除、区域切除だけで終わらせてあげる。これが一番患者さんにとっては幸せで、しかも、さまざまな体の臓器がある中で、
自分で発見ができるほぼ唯一のがんなんですね。皮膚がんとかもそうですけれども。
口の中のがんは、鏡を見て大きく口をあけてもらって、歯以外の白いもの、それが口の粘膜にあった場合にはまず疑ってください。もちろん、牛乳とかを飲んで、そしてその飲んだ後に膜みたいなのができちゃう、これはがんじゃないんですよ。ぐちゅぐちゅ、ぺっとやればなくなっちゃいますけれども、そうではなくて、なかなかずっと、いつも見えるべろの横の白い塊だったり、又は口内炎が一週間以上、二週間近く全然治らないとか、そういったものはがんのリスクというのが非常に高いので、まず近くの病院、歯医者さんのところで診ていただいてもらうだけで、それだけで相当早期の口腔がん、口の中のがんを見つけることができます。
実は、口の中のがんというのは、口腔がん、咽頭がんまで含めますと、年間約九千人ぐらいお亡くなりになっているんです。実は、この数は子宮頸がんとほとんど一緒なんです。子宮頸がんは有名なんですけれども、口腔がんというのは全く有名じゃないんです。
でも、
自分で、鏡で見つけることができて、しかも早期発見で早期治療ができる。これほど、本当に術後の悪くなったときには御
自分の
生活環境が悪くなるリスクが高い。ですから、本当にそういったものを予防していかなくちゃいけないかな。
結果的に、患者さんがより早く社会復帰をしていただければ、その分だけ
経済は潤いますし、また労働力も、すぐまたもう一回復活できる。やはり社会保険というのは、万が一のときには国で、みんなで面倒見て、その後、治った後にまた納税者に戻ってもらう、労働者に戻ってもらう、これが一番大切だと思うので、少しだけ雑談のお話をさせてもらいました。
大臣、おつき合いしてもらってありがとうございます。
さて、最初にお話ししたいのは、ビットコインとか仮想通貨の話もまずしたいんですけれども、これは質問の
内容と余り関係ないんですけれども、私も実は仮想通貨をやっています。
大分前からやっていまして、去年の年末すごく上がったときに売ればよかったんですけれども、まだ上がるんじゃないか、欲の塊ですから、まだ上がるんじゃないかといって売らなかった結果、一回大暴落しまして、またちょっとずつ戻ってきていますけれども。また戻ってきて、先週あたり、ちょっといい値段になったんですけれども、それでもまだ上がるんじゃないかと思って売らないでいたら、またきのうあたりぐらいからどんと下がった。
はっきり言って、仮想通貨の話は、何を言いたいかというと、これは別に投機みたいなもので、全くもって、何の
経済の裏打ちもほとんどなくて、これははっきり言ってギャンブルに近いものだと私は思いながら、いつも
自分のスマホでやっていますけれども、見ております。
そのビットコイン、マイニングといいまして、掘り起こしをしなくちゃいけない。その掘り起こした結果、実はビットコインを維持するための必要なものもそれでされています。ただ、そのマイニングをするためには物すごい
電力が必要で、ですからこそ、
電力の安い中国にビットコインのマイニングの会社がいっぱいできる。
しかし、その使っている使用
電力、
世界全体で、マイニングだけで〇・六%を超えているんじゃないか。
世界の使用
電力のうちの〇・六%、つまりアルゼンチン一国の一年間の年間電気使用量にほぼ匹敵するぐらいを、仮想通貨という、一つのマイニングの手法にだけでもそれだけ使っている時代になりました。
そしてまた、恐らくこれからフィンテックを始めさまざまなお金の決済、後で話しますけれども、中国とか、みんなほとんど電子マネーで決済をし始めている。つまり、我が国の皆様方の持っている資産というものは、これからは電気信号にかえて貯金をしていく、蓄えられていく、そういう時代になりました。
私が小さなころも、まだ小学生のときは、私はもともと千葉県の流山市出身ですけれども、意外と停電がありました。それこそ何時間にもわたる停電とか、半日以上停電したということもあった、そういうふうに記憶をしておりますが、今、それはもう許される時代じゃありません。停電をしてしまったり、それはもちろんバックアップ
電力はあるでしょうが、それが一日も二日ももつようなバックアップ
電力なんというのは、
企業が全部有しているということは考えられないので。
つまり、これからは、
電力の安定供給、そして、しかも大量に、安価に供給するということは、はっきり言って絶対的な使命、この国の使命だと思っております。
それに当たりまして、やはり我が国ではいろんなものを活用するべきです。もちろん、いわゆる
再生可能エネルギー、さまざまなものがあります。太陽光から風力から地熱から、さまざまなものは、これはこれで本当に育てていって、これを使っていくことは、これは当たり前です。
しかし、それだけでは、本当に我が国の
電力、例えばソーラーパネルで、じゃ、町の工場の、はっきり言って千軒ぐらいの、家で計算すれば千軒近くの家を使って、例えば電気の、電気炉とかやって物をつくっている工場の、その
電力の供給を、ソーラーパネルで本当に可能かといったら、これは現実的にほとんど不可能だと思っております。
ですから、そういったものも含めて、我が国の
電力を安定化させるためには、どうしてもやはり
原子力発電というものが必要だと思っております。
そしてまた、これは哲学的な話になるかもしれませんが、この
世界で残っている化石燃料、今使われている天然ガス、石油、石炭、いろんなものがありますが、最初になくなるのは恐らくガス、次が石油、最後に残るのが石炭だと思っています。しかし、その石炭というのは、それこそ
世界じゅういろんなところでとれて、最初に利用ができる化石燃料だと思っております。
つまり、何が言いたいかというと、これから恐らく
成長するであろう発展途上国の
方々に、ある意味そういう石炭を残してあげなきゃいけない。そのための
環境的負荷、いわゆるCO2とか、大きく分ければ酸素も含めて、そういったものは極力これから発展するであろう発展途上国のために、私たち先進国、しかも、今までこの長い年月化石燃料を燃やした結果今の繁栄を築いている私たちは、ある意味、その次の発展途上国の
方々のためにその余力を残してあげなければいけないと私は思っているんです。
そうすると、先進国において、発展途上国でつくることのできない
電力、それによって私たちは賄っていかなければいけないし、そのときにCO2を排出しない
原子力というものは、私は、本当にこれを感情論でなくしてはいけない。
そしてまた、
福島の原発の問題がございました。でも、私、いつもチェルノブイリと比べられるのは余りにもどうも、ちょっと好きではなくて、あの、かつて東の国で
情報統制をされていて、表に全くその
情報が出ない、その国で起きていた原発事故の、その後の収拾の経過すらわからぬ、数字すら出てこない、そのような国の原発事故と、我が国のように、一部始終を全て報道ベースでも捉えることができ、なおかつ空間線量を今でも毎日しっかりと計測し、その変化もしっかりと出し、そしてまた、とれる農産物も含めて全てちゃんと計測している。これほどオープンで、しっかりと原発事故を乗り越えて、何も隠すことなくやっているこの我が国の原発政策、私は全く間違っていないと思います。
そこで、西銘副
大臣にお尋ねしますが、改めて、
原子力発電の意義と再稼働に当たっての基本方針をお伺いしたいと思います。よろしくお願いいたします。