○階
委員 希望の党の階猛です。
本日は、発言の機会をいただきまして、ありがとうございました。
先ほどの
委員長の
趣旨説明でも、
法律相談援助は高い水準で推移しておるというくだりがございました。直近でも五万件以上という
法律相談があるわけでして、私はきょうこの場で、この
法律相談の情報をもっと有効活用すべきではないかということを御提案申し上げたいと思います。
災害支援の専門的な活動をされている弁護士先生の
お話とかを聞きますと、災害時の無料
法律相談には五つの機能があるということで、
一つ目としてパニック防止の機能、二つ目として精神的支援の機能、三つ目として紛争解決、予防の機能、四つ目としては情報整理、
提供の機能、そして最後の五つ目は立法事実集約の機能、この五つの機能があるというふうに整理されております。
一番目から三番目の機能は、現在でも十分に果たされているのかなと思っておりますけれども、この情報整理、
提供の機能であるとか立法事実集約の機能、これはもっと改善の余地があるのではないかというふうに思います。
五万件ぐらい
法律相談があると言いましたが、一方で、この法テラスでは、代理援助ということで、
裁判を起こすときに代理人をつける場合の費用を援助したりといったこともしているわけでありまして、こちらの方の数字はちょっと桁が違いまして、平成二十七年度だと二千百二十六件、平成二十八年度だと四百七十一件ということで、ちなみに、二十八年度がちょっと減っておりますのは、原発
関係の東電への賠償請求が二十七年度から複数年度認められることによりまして、それまで単年度の請求だったものをまとめてできるということで、二十八年度は減っているということのようです。
そうした代理援助につきまして、どういう案件でそれが使われているかということを
法務省の方に調べていただきまして、まとめたものを、きょう
資料として表の形で配らせていただいております。
この表を見ますと、多重債務
事件などはふえている傾向にあるといったことがわかります。こうした相談
内容を分析することによって、今申し上げているのは代理援助ですので、代理援助だけでもいろいろな傾向が見てとれるんですが、ただ、件数的にはごく少ない。
法律相談に比べますと〇・二%ぐらいの数にとどまります。これにとどまらず、
法律相談全体について、
内容あるいは傾向を分析すべきではないかと思っておりますけれども、今現在はこういった活動をしているのかどうか、まずその点を教えてください。