○串田
委員 例えば、教育現場に対する
調査というのが今回のこの不当な支配というものに該当するということがあってはならないということでありますけれども、その教育現場で行われている教育もまた不当な支配と危惧されるという場面があることは否定できないと思うんです。
そういう意味で、今回の
名古屋市の公立
学校についてのチラシ等を示していきたいと思うんですが、これが現実に配布されているチラシであります。ここに書いてありますのは、「これからの日本を創るみなさんへのエール」ということで、「誰もが安心して生きていける
学校・地域・社会をつくるために」。一番下の方には、「自分らしく生きるとは? 自分らしく学ぶとは? これからの社会をみんなで創っていく上で大切なこと」というふうに書かれております。真ん中あたりに、「記者会見で「行政がゆがめられた」と
発言し注目を浴びる。」というプロフィールとして書かれているわけであります。
ところで、この二カ月前、ほぼ二カ月前の十二月十三日に、これはある市民団体でしょう、場所は京都大学ですが、ここで行われているチラシを次に示します。ここには、「これからの日本、これからの教育」というふうに書かれております。
発言内容は前のものと比べますとかなり多くはありますけれども、こういう
発言が行われたということと、タイトルとしては「これからの日本、これからの教育」ということで、今回の
講演内容のタイトルとかなり近いのかな、そんなふうに思っております。
パネルはございませんが、今度の四月二十八日に行われる
講演、これからだと思いますけれども、「歪められる「
道徳教育」」というタイトルで、ここには、文部行政が安倍政権によってどれだけゆがめられてきたかを語っていただくというような
内容の
講演であります。この、文部行政がどれだけゆがめられたかの前に「安倍政権によって」というのは、今回のチラシにはありませんけれども、「「行政がゆがめられた」と
発言し注目を浴びる。」という点では、似たようなことが記載されているのかな。
この十二月十三日の市民団体の
講演でどのような
発言というか
講演が行われていたのかということですが、私、つぶさに
調査をしたわけではなくて、
前川喜平、スペースをあけて
講演とユーチューブで検索すると、一番
最初に出てきたのがこの十二月十三日の
講演でありまして、時間は四分であります。それ以外にもたくさんの
講演があるんですけれども、一番
最初に出てきたので、そこの一部を抜粋させていただきました。
文字起こしをしたのはうちの事務所の秘書にやってもらったわけで、何度も何度も、間違いをしちゃいけないと思って
確認をしておりますので、ほぼ間違いはないと思いますし、どこか削除しているというような、このフレーズに関してはないつもりであります。それでも何かてにをはが間違っているとすれば、それは故意ではございませんので御容赦をいただきたいと思いますし、現実にユーチューブで検索をしていただければ
最初に出てくる
内容でございます。
ここには、国を愛する心が大事だと確かに
学習指導要領にも教科書にも書いてあるが、それを批判的に取り上げて、それを逆手にとって、国って何だ、国を愛するってどういうことなんだ、国を愛する心って本当に必要なのか、こういう批判的な取り上げ方もぜひ
学校でやっていただきたい
云々の中で、
文部科学省の言いなりになる先生は本当に困る、危ない、自分で考えたら、君が代を歌わなくていいんじゃないかと思ったら、歌わなくていいと思うんですよね、こういう
発言がなされているわけでございます。
私は、民間団体の
講演に関してどのような
発言をされるのかというのには一向に、それは自由だと思うし、それこそ憲法の表現の自由であると思っています。問題は、この十二月と四月のゆがめられた
道徳教育という間に公立
学校の
講演が行われていて、ほぼほぼプロフィールという欄が似たようなことであるとするならば、
保護者や両親が、同じような話、例えば自分の子供に、国歌を歌いたくないんだったら歌わなくていいんだよというようなことが、それこそ文部省のトップであった人から聞かされてしまうのではないかという危惧を持つこともあるんじゃないか。
これは、私はそういう方にお会いしたわけでもないし、じかに聞いたわけではありません。ですから、これは、こういうチラシだとかユーチューブを見たときに、そういう懸念を生じる方もいらっしゃっても、私は決しておかしくはないのかなと思うわけでございます。そのときに、地域の方から、どういう
授業があったかちょっと
確認してもらえないかと国会
議員が尋ねられたときに、それを問い合わせるということがそんなに責められることなのかどうかというのは、正直言って、私としてはちょっと悩むところでございます。
ちなみに、私はおととい、拉致特別
委員会で
質疑をさせていただきました。その席では、「めぐみ」というDVDのタイトルがなされているものが
学校現場に配付をされておりまして、それで、若い人
たちにこの事件を風化させないためにも啓発
活動が必要であるということで加藤
大臣等が所信で述べられていて、今度は、
学校現場でそういうことをやっていらっしゃる教員を研修をするというような話も所信にあったわけでございます。
そこで、
大臣に、
学校現場でどのようにDVDが利用されているんですかということを
質問させていただいて、いや、まだ十分活用されていないようなんですというようなお答えがあったので、その点については、もう少し活用されていただくように働きかけていただけたらどうでしょうかと。あるいは、教員を研修として呼ぶ以上は、どういうことを行われているのかということを
確認しないと研修プログラムもつくれないわけですから、そういう意味では、私は
確認した方がいいんじゃないかと
委員会で申し上げさせていただいたわけでございます。
これは、たまたま拉致特別
委員会を設置していただいたということで、非常にいい機会を与えていただいたわけですけれども、もしもそういうことがなかったのであれば、私は自主的に、このDVDの活用方法は、今
学校はどんなことなんでしょうかともしかしたら
問合せをしていたかもしれないと思っているわけです。
この「めぐみ」というDVD、横田めぐみさんのことなんですけれども、日常生活の中で急にいなくなってしまった。今となっては、これは北朝鮮による拉致ということがわかったわけですけれども、当時は、一体どうしていなくなったのかと本当に御両親としては心を痛めたわけでございます。そういうことが非常にわかりやすいDVDになっておりまして、これはDVDを手に入れなくても、インターネットでアニメ、めぐみと検索をしていただければ、ダウンロードしなくてもその画面で見ることができるんです。
拉致特別
委員会では、めぐみ、動画という検索をちょっとお話ししてしまいましたが、ちょっと変なところも出てきてしまうようなので、アニメ、めぐみと検索をしていただけると非常にわかりやすい動画が出てまいります。文科
委員の方々にはぜひ、もう皆さんごらんになっていらっしゃると思うんですけれども、再度見ていただいて、事件を風化させないようにというふうに思っているわけでございます。
そのとき、私は
委員会でもちょっとお話をしたんですが、国会
議員が
教育行政に
問合せをしたということで何か問題にされているような、そういうメディアの扱い方もちょっとあったんじゃないか。そうすると、国会
議員としては、
教育行政に関しては一切
問合せをすることができないのか。
問合せをすることによって、
教育行政に対し、国会
議員が何か介入したというふうにすぐに
マスコミに言われてしまうということになるとすれば、私は教育現場が萎縮するのではなくて、国会
議員が萎縮してしまうのではないかというふうに思うわけでございます。では、どこまでが許されて、どこまでが許されないのかということを明確にしていかないと、私はこれはいけないと思います。
前回の文科
委員会においても女子レスリングの話をさせていただきました。伊調馨さんが非常に優秀、有能で、メダルを四つもとられて、国民栄誉賞もとられている。そういう意味では、栄和人監督がいろいろと言われているわけですけれども、
本人が関与していない告発文がひとり歩きして、栄和人監督だけが今もずっと
マスコミに行われているわけですけれども、一方的になってしまうということは、これはやはりちょっと注意をしないといけないのではないかということで、ですから、冒頭、
調査というのは、私は到底納得のできない、行き過ぎであるとは思いますけれども、その
問合せの過程というものも
マスコミの方等も
報道していただかないと、これはやはり一方的な
報道になってしまうんじゃないかなと思うわけでございます。
そこで、今回の
問合せの
メールに関しての起案者というのはどなただったんでしょうか。