○浦野
委員 そういったデータはないけれども、学術的なデータを参考にして
保育の質というのを考えているんだというふうにおっしゃる。学術的なデータ、エビデンスがないにもかかわらず、今聞いてもはっきり答えられないようなレベルなのに、
保育の質が下がるということを国会でよく
答弁をされるんですね。私は、だから、そこははっきりと、しっかりとデータをとっていただいて、根拠を示していただきたいと思うんですね。
そういった意味で、
保育の質が下がるという意味では、もう既に、
環境も昔に比べたら非常に下がっているわけです。
一番わかりやすい例は運動場ですね。
今、
都市部では、運動場がなくても
保育園は建てられます。しかし、
子供の育ちに運動場がないというのは、非常に大きな
影響を与えると思うんですね。それは別に専門的に勉強しなくても、皆さん明らかにわかると思うんですね。
近くの公園を運動場に指定しているからいいんだということで今やっています。やっていますけれども、これも今まで
指摘したことがありますけれども、
都市部の公園は、周りの複数の
保育園が運動場に指定してしまって、何個も
保育園の
子供が来ていて、
保育園以外の
子供が遊べないという苦情まで出ているような公園もあるわけですよ。それって正常な状態なんですか。私は、そういったことの方が
保育の質を下げる大きな要因になっている。しかし、それはもう
政府は既に行っているわけですね。
私は、だから、そういう意味では、
保育の質を上げるのであれば、それは
都市部ではなかなか難しい話ですけれども、そういったことをしっかりともう一度、ちゃんとしたエビデンスをつくっていただいて、そのデータに基づいてそういった議論をしていただきたいと思っています。
この
保育の質が下がるという言葉を魔法の言葉のように国会で使われるのは、私は非常に違和感を持っていますので、ぜひ、こういうふうに下がっている、要は、
子供の育ちにこれだけの悪
影響が出ているんですよというデータさえあれば、私もこんな
質問もしませんし、それであれば、
保育の質を上げる努力をこういうふうにするという対応策もそのデータに基づいて行えるわけですから、その辺は手を抜かずに、しっかりと国は、最低基準をつくっているのは国ですから、学術的なそういったデータを、先ほどの
質問にあったように、しっかりと集めていただきたいと思っていますので、よろしくお願いをいたします。
保育の質についてはこれで終わりますけれども、もう
一つ、
事業主拠出金の方の話です。
これは厚生年金に上乗せするということですから、一律で取る、どんな
企業に対しても一律で負担をさせるということになります。このことについては、経団連の榊原会長も、やはり中小零細
企業にとっては負担感が大きくなりますので、配慮していただきたいということをおっしゃっています。
この配慮について、どういった
対策をとられましたか。