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山井委員 先ほ
ども言ったように、働き方改革
法案の閣議決定、
国会提出の前日にはその事実を知らせたくない、あるいは当日のきょうには知らせたくない、そういう思惑で引き延ばしているとしか思えません。
電話一本すればいいんじゃないんですか。
電話の一本すらしていない。
もしかしたら、
電話して、公表してもらって結構ですと御
遺族から
電話で言われたら困るからとか、そういうことも、もしかしたら思っておられるんじゃないんですか。全く納得できません。
ここにありますように、先ほどの
尾辻議員の配付
資料で、つまり、残念ながらこの五十代の男性社員が裁量労働制で亡くなられていたのは、二〇一六年の九月なんですね。もう一昨年の九月なんですよ。それで、労災申請されたのは昨年の春。それで、労災
認定を受けたのは去年の十二月二十六日。つまり、昨年の春から十二月まで約八カ月、労災申請してから労災
認定まで、労働基準
監督署と何回も何回も何回も何回もやりとりしているんですよ。
それに対して、
加藤大臣のこの
発言は失礼じゃないですか。この十三ページ、福島
議員とのやりとりで、
ファクスが来ていることは事実ですが、その中身については、正直言って、それ以外何の
連絡もいただいておりませんから、それがどなたからなのか、どういう
趣旨なのかを含めて、申し上げる
情報を持っていない。
御
遺族からなんでしょう。そして、
過労死を公表してもいいと。同意ということじゃないんですか。その
ファクスが来た。
大臣はそれじゃ足りないと言うのかもしれないけれ
ども、御
遺族の方の
思いを酌み取ってくださいよ。
普通、
ファクスとか送らないですよ。でも、やはりこういうことが明らかになって、そのことが、同じように裁量労働制で
過労死する人がなくなるんじゃないか、そういうことを思って、本当につらいけれ
ども、つらいけれ
ども、悩み抜いて
ファクスされたんじゃないんですか。
きょうも、
過労死の御
遺族の方々、傍聴に来られていますけれ
ども、それは普通、家族を亡くしたら立ち上がれませんよ。公表なんかできませんよ。
ファクスなんか送れませんよ。何の得にもならないんですから、御
自分にとったら。でも、今、
国会でこれだけ問題になっているのに、いまだに
加藤大臣が、
野村不動産の
過労死、
自分の家族のことを認めない。これでは対策が進まないじゃないですか。そういう
思いで
ファクスが来たに決まっているじゃないですか。
にもかかわらず、それがどなたからなのか、どういう
趣旨なのかわからない。御
遺族じゃないんですか。
加藤大臣、この
野村不動産の
過労死のことは、
加藤大臣はいつ御存じになったんですか。いつお知りになったんですか。
なぜならば、きょう配付している
資料の中でもありますように、
特別指導については、十一月十七日に一番
最初に報告が行っているんです。そして、二回目が十一月二十二日、三回目が十二月二十二日と、三回行っているんですね。
にもかかわらず、
国会では、
西村智奈美議員の
質問に対して、きょうの配付
資料四ページに入っておりますけれ
ども、裁量労働制で長時間労働を促進するんじゃないかということに関しては、
加藤大臣は、
野村不動産は、監督指導を行ったところでございますという
答弁をし、また、
高橋千鶴子議員の二月二十日の
質問に対しても、裁量労働制は長時間労働をさせることになるんじゃないかということに関して、
野村不動産の事例を置いて、しっかり監督指導を行っていると
答弁しているんですよ。裁量労働制を取り締まっている好事例として
国会で
答弁しているんですよ。しかし、それが、
過労死が起こっていて、
過労死がきっかけの指導だったら、失敗例じゃないですか。
これ、
加藤大臣、いつお知りになったんですか。
さらに、今、
資料が出てきました。十二月二十六日に安倍総理に対して報告をしたと、このペーパーが出てきましたけれ
ども、安倍総理も、もしかしたら裁量労働制で
過労死が起こっていたということを事前に御存じだったんじゃないんですか。
そうなっていると
加藤大臣や安倍総理が知っていながら、史上初の
特別指導ですよ、働き方改革
法案は目玉ですよ、何で史上初の
特別指導をやったのか、
大臣や総理は普通聞くでしょう、史上初のことをやったんだから。そこでその一番大きな理由である
過労死を報告しなかったというのは、普通は考えられないと私は
思います。六百人の違法の長時間労働よりも、
過労死が起こったという事実の方がはるかに重いんです。
加藤大臣、いつお聞きになりましたか。