○星野
委員 敬愛し尊敬をする
大串政務官から前向きな答弁をいただきまして、ありがとうございます。
私は別にコネクテッド・インダストリーズを全く否定もしていませんし、まさにそのとおりだと思うんですが、大目標というのは大事なんですね。やはり、
大臣を始め政務三役が、常に何かあるときに必ずソサエティー五・〇と言うということが、これは国の大
方針を示す意味で非常に大事だと思っていますので、
大臣がかわるたびに何かまた違う名称になっていくというのは、ここは僕は違うなというふうに思っているので、あえてソサエティー五・〇と必ず何かのときにはつけてください。
それと、これは
一つ提案なんですけれども、さきの予算
委員会で私が
質問をさせていただいたときに、実は、規制のサンドボックスについて
世耕大臣から答弁いただいたんですけれども、そのときに、この規制のサンドボックスというのはいい言葉じゃない、わかりにくいですよね、何かいい言葉があったらぜひ考えてくださいと僕が振られた。今一生懸命考えていますので。
一番いいのは、これもま
たちょっと経産省で御
検討いただきたいんですけれども、政務三役の中で。規制のサンドボックスと言ったってわからないですよ。わからない。規制の砂場と
日本語に訳したらわかるのかというと、余計わからないでしょう。わかりますか、規制の砂場って。何ですか、それという話になるんです。ですから、わかりやすく言うのであれば、今私も一生懸命、
大臣から宿題をもらっていますから、考えていますけれども、言うのであれば、もっともっと
自由化特区。
今も、国家戦略特区で神奈川県全域が指定されていますけれども、この中でもまだまだ、なかなかやりにくい実証実験なんかありますから、この規制のサンドボックスを使って、
地域限定版ですよ、
地域限定版の規制のサンドボックスを使うことによって、もっともっと自由に実証実験を行うことができる、そういう区域ができますよということですから、砂場なんてわかりにくいことを言っていないで、特区という名前自体は浸透しているんですから、もっともっと
自由化特区、
自由化特区でも構いませんし、ぜひちょっとここは御
検討いただきたい。よろしいでしょうか。
あわせて、このソサエティー五・〇なんですけれども、本当の意味でいうならば、私はこの前に一言つけた方がいいと思っているんです。それは、ヒューマン。ヒューマンソサエティー五・〇という名称に変更する。これは
社会のための五・〇じゃないんですね。人間
社会のための五・〇のバージョンアップであるべきだと私は思っていますので、ぜひこの点についても。
名称というのは非常に大事だと思うんですね。特にこういう産業分野になると、一般の国民の人はなかなかイメージが湧かない。人工知能だとかIoTなんて言われたって、言われた瞬間にもう話を聞きたくないという方が多いわけですから、そういう
方々にも御理解していただけるようなわかりやすい名称に随時変えていくということはぜひ御
検討いただきたいと思います。これは要望でございます。
そして次に、そうはいいながらも、具体的に目に見える
技術である自動運転とドローンについてちょっと
質問をさせていただきたいというふうに思っています。
私の地元、藤沢市では、近い将来の自動走行を想定した実証実験、ロボネコヤマトプロジェクトが約一年間にわたって行われております。黄色いボディーにロボネコヤマトのロゴが入った車が十台、藤沢市内を走り回り、宅配サービスを続けております。大変多くの
方々が利用していただいております。
ちょうど先月の二十四日の日でありますが、これも先進的な
取組なんですけれども、パナソニックの跡地に、Fujisawaサスティナブル・スマートタウン、何でも英語にすればいいというものじゃないと思いますが、Fujisawaサスティナブル・スマートタウン、通称SSTというクローズドな環境の中で、まさに無人のロボネコヤマトが、あるお宅の前で、まず利用者の方の前でとまり、その利用者がドアを自分であけて、スマホのQRコードをある画面にかざします、そうしますとロッカーがカチャッとあいて、注文の品を取り出して、自分でドアを閉めて、はい、さようならと。人は乗っていませんから、さようならとはこの御婦人は言っておりませんでしたけれども、そういうことが現実に実証実験で行われて、私も、国会のちょうど合間を抜けて地元藤沢へ戻って、この実証実験に立ち会っておりました。
現場でこの御婦人に聞きました、どうですか、このサービスを使ってみてと。いや、これはありがたいですよ、なぜならば、普通に宅配便を頼むと家で二、三時間待っていなきゃいけませんよね、これは十分刻みで来るんですよ、十分間の間だけ家にいれば荷物を自分で受け取れますから、これは大変便利で、時々使わせていただいていますというふうに言っておりました。
ちなみに、宅配便の取扱数はここ三十年で五倍以上に、先ほどちょっと
お話をさせていただいた、携帯電話のショルダーホンがスマホにかわる三十年の間に、宅配便の取扱量は五倍以上にふえている。身近でもそうですよね。アマゾンや楽天や、ありとあらゆるものを私はネットで買っています、宅配で届けてもらっています、オフィスに届けてもらっていますというような人が非常にふえたという感じがしますけれども、数量に直すと五倍以上ふえている。
トラックドライバーが足りません。ちょうど二年後、二〇二〇年には約十万六千人のトラックドライバーが足りなくなる、二〇三〇年には約八万六千人のトラックドライバーが不足をすると予想がされておりまして、例えば、このロボネコヤマトを始めた、これはDeNAとクロネコヤマトがコラボレーションでやっていますからロボネコヤマトというんですが、じゃ、クロネコヤマトがなぜこういう実証実験を先進的に始めたのか。
どんなに厚遇というか、いい待遇にしても、トラックドライバーが集まらない。トラックドライバーが集まらなければ、荷物を運びたくても運べない。運べなかったら、ほかの業者に切りかえられるか、もともとネットの通販をしている
会社が数量を抑えるか、どちらかしかないという、もうぎりぎりのところに来ているので、こういう
事業を、実証実験を繰り返しやっているということをぜひ御理解をいただきたいというふうに思います。
そこで、ソサエティー五・〇で重要になります
技術として、自動走行とあわせてドローンが挙げられると思います。物流業界で人手が不足する中で、特に中山間地における荷物の配送に自動走行やドローンを活用するべきだというふうに考えております。
と申しますのも、例えば、今、交通弱者という方がどれぐらいいらっしゃるか。政務官、御存じだと思いますが、交通弱者という方は、中山間地を中心に今七百万人もいる。この交通弱者の
方々というのは、中山間地に住んでいて、今までは町場まで自分で運転して買物に行きましたけれども、もう高齢になったので免許証を返した、よくよく考えてみたら町にバス路線はない、タクシーも一台も走っていないというところに七百万人の方が住んでいるという現状が今あります。
これからもっともっとふえるということになっておりますので、ぜひ、特に、現実に目に見える形の自動運転とドローンについて、
経済産業省の
取組についてお伺いをしたいと思います。