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末松委員 私の、後に続く質問の答えについても答えていただいたような
感じなんですけれども。
ちょっと私の方で注目したのが、さっき言った、短い
会談ということ、それも電撃的だということを考えて、しかも
夫人同行みたいな形でやっていくと、
事前に
会談の
内容の詰めを事務的に行うとか、そういうことは実際にできないんだろうと。
金委員長自身が行って、そこで
内容を明らかにして初めて
中国側とも
意思疎通ができたんじゃないかなという気がするわけです。ということは、
金正恩委員長ペースで
会談が進んだということと同時に、この
会談そのものが、何といいますか、
演技というのかな、
外交的な
演技をきちんとやっているなという気がするわけです。私の方の
分析はそういうことなんですけれども、そういう和やかさ、非常にそこを意識しているということでございますけれども。
演技をするという、和やかなムードをつくって、
中国とうちは一番親しいんだぜというようなところから考えていくと、さっき
大臣もおっしゃったように、
和やか外交というか、私から見たら、新たな
平和攻勢、そういうものをまず第一点ここで強調し始めているのかなという
感じがします。
それをもうちょっと敷衍すれば、
北朝鮮からすれば、
和平ということを今考えているわけだから、それに反するようなことはするなよなという、
和平の路線に対する敵ということも同時に考えていて、もう
一つ、第二点は、そこにある発想なんですけれども、やはり、先ほど
大臣がおっしゃられたように、
経済制裁というのが
国連を
中心に国際的に一般化していった。これは、
日本外務省の
外交、そして
日米韓が連帯してやったことの成果だということで、私も評価したいんですね。そういったことに対して
北朝鮮が非常に
危機感を覚えて、そして
経済制裁もきいてきた、そうするとどういう手を打つかというと、じゃ、
日米韓、それと
中国、
ロシアを含めた中での
分断といいますか、ディバイド・アンド・ルールという、
分断させてやっていく必要があるんだろうと。
そう思ったときに、まずそこで、
中国というものが、
経済制裁といった場合に、なかなか立場が微妙な形で、
主導権をとるということができなかったし、
ロシアも、どちらかというと苦々しく思いながら、ある程度の
制裁に応じざるを得なかった。そういうところでもって、狙い、
北朝鮮の
思惑なんですけれども、私から見たら、
分断をやろうと今度はしかけているんだろうなと。
だから、
中国に行って、
中国と
北朝鮮とのいつもの蜜月な
関係を演出していく。演出をしていった中で、そこで、まず
中国、そして
あとロシア、さらにもともと
北朝鮮と和解をしたがっている
韓国、これで新たなリーグをつくって、
日米と、それから
韓国、
中国、
ロシア、それとを
分断していくという中での
平和攻勢みたいな形を今やり始めているのかなという気がするんです。
大臣としては、先ほどもちょっと触れられましたけれども、
北朝鮮の今回の
思惑についてどう思われていますか。