○下地
委員 それで、
大臣、今回、
統幕の参事官室に集約しますよね、
日報を。これからどういう
事案で海外派遣が行われるかどうかわかりませんが、この
統幕の参事官室というところの人間というのは五十人ですか、それぐらいの人数しかいないんですよね。この人数で、災害対策もやれば陸海空の
自衛隊のオペレーションの
管理もやるわということで、
日報管理というのは果たしてちゃんとできるんだろうかな、ちょっとこの負担が重過ぎて、またどこかで今のような問題が発生する
可能性があるんじゃないかなと。
ここのところをもう一回、
統幕の参事官室に全て集めるということをお決めになっていますけれ
ども、この五十人の体制でできるのかなというように思うんです。
私は、何でかというと、この前、クローズアップ現代というのがありましたよ、クローズアップ現代。
予算委員会でも
大臣にもお話ししましたけれ
ども、このクローズアップ現代で、この番組の中で、五年間で一万人の方が
イラクに派遣されて、直接の犠牲者はなかったけれ
ども、派遣された
隊員は精神面で大きな影響を受けていた、NHKの調べによると、任務を終えて帰国した
隊員のうち、二十八人がみずから命を絶っている、そして、心理
調査をしたら、睡眠障害や精神不安など不調を訴えている
隊員が、部隊が一割を超えていた、急性ストレスの障害を発症していると診断されていた、こういう記事が載っているんですね。
私が何でそう言うかというと、やはり、
日報が来た、
日報を
管理するだけじゃなくて、
日報を分析して、戦略的な分析も大事だけれ
ども、
隊員の精神状態を分析をして、何が必要なのかというのを
大臣に早急に上げて判断をいただくというような仕組みをつくらぬといかぬわけですよね、そういうふうな仕組みを。このような、このクローズアップ現代の話を聞いていると、これは相当に過酷な条件の中でお仕事をなされていたんだろうなというように
思いますよ。
そういう意味でも、日本を代表して頑張っている皆さんが、こうやってみずから、帰ってきて命を絶ったのが二十八人もいらっしゃるというのは、これは大変なことだと思うんです。これが、このようなことにならないためには、
日報の分析というのが非常に大事なことになってくると思うんです。
だから、私が申し上げたいのは、この
日報をちゃんと分析する仕組みをつくるには、今の
統幕の参事官室だけではなかなか難しいのではないか、そういうふうなことを、ぜひ
大臣がこれをもう一度しっかりと検討なされるということが必要ではないかなというふうに思われますが、いかがでしょうか。