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2017-11-30 第195回国会 参議院 厚生労働委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成二十九年十一月三十日(木曜日)    午後零時十分開会     ─────────────    委員氏名     委員長         島村  大君     理 事         石田 昌宏君     理 事         そのだ修光君     理 事         馬場 成志君     理 事         石橋 通宏君     理 事         山本 香苗君                 石井みどり君                 小川 克巳君                 大沼みずほ君                 木村 義雄君                 自見はなこ君                 鶴保 庸介君                 藤井 基之君                三原じゅん子君                 宮島 喜文君                 足立 信也君                 小林 正夫君                 櫻井  充君                 浜口  誠君                 伊藤 孝江君                 三浦 信祐君                 倉林 明子君                 石井 苗子君                 福島みずほ君                薬師寺みちよ君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         島村  大君     理 事                 石田 昌宏君                 そのだ修光君                 馬場 成志君                 石橋 通宏君                 山本 香苗君     委 員                 石井みどり君                 小川 克巳君                 大沼みずほ君                 木村 義雄君                 自見はなこ君                 鶴保 庸介君                 藤井 基之君                三原じゅん子君                 宮島 喜文君                 足立 信也君                 小林 正夫君                 櫻井  充君                 浜口  誠君                 伊藤 孝江君                 三浦 信祐君                 倉林 明子君                 石井 苗子君                 福島みずほ君                薬師寺みちよ君    国務大臣        厚生労働大臣        国務大臣     加藤 勝信君    副大臣        厚生労働大臣  高木美智代君        厚生労働大臣  牧原 秀樹君    大臣政務官        厚生労働大臣政        務官       田畑 裕明君        厚生労働大臣政        務官       大沼みずほ君    事務局側        常任委員会専門        員        吉岡 成子君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○国政調査に関する件     ─────────────
  2. 島村大

    委員長島村大君) ただいまから厚生労働委員会を開会いたします。  国政調査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会は、今期国会におきましても、社会保障及び労働問題等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  3. 島村大

    委員長島村大君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  4. 島村大

    委員長島村大君) この際、加藤国務大臣高木厚生労働大臣牧原厚生労働大臣田畑厚生労働大臣政務官及び大沼厚生労働大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。加藤国務大臣
  5. 加藤勝信

    国務大臣加藤勝信君) 厚生労働委員会の開催に当たり、厚生労働大臣及び働き方改革担当大臣として一言御挨拶申し上げます。  厚生労働大臣に就任してから三か月が経過しましたが、厚生労働行政の幅広さや責任の重さを改めて実感しております。国民生活を生涯にわたって支える厚生労働省の長として、国民皆様の安全、安心確保に万全を期すとともに、我が国経済社会の発展に寄与すべく、厚生労働行政の諸課題全力で取り組みます。  一億総活躍社会実現は、安倍内閣の最重要課題です。  少子高齢化が進む中、高齢者若者も、女性も男性も、難病や障害を抱える人も、誰もが活躍できる一億総活躍社会実現に向けて全力で取り組みます。  その最大チャレンジである働き方改革は、一人一人の意思や能力、置かれた事情に応じた多様な働き方の選択を可能とするため、働く方の視点に立って行う改革です。既に、働き方改革実現するための法案要綱を取りまとめ、九月には労働政策審議会からおおむね妥当という答申をいただいております。長時間労働の是正や、同一労働同一賃金を始めとする改革実現するため、法案早期提出に向けた準備を進めます。  働き方改革実効性を担保するため、長時間労働が行われている企業に対する監督指導を徹底します。また、非正規雇用労働者正社員転換待遇改善等に取り組む企業に対する支援を進めます。さらに、地方の中小企業まで働き方改革取組が浸透するよう、地方自治体等とも協力しながら、全国各地説明会を開催するなど、きめ細かく支援します。  最低賃金については、働き方改革実行計画等において、年率三%程度を目途として引上げを進め、千円を目指すとされています。本年度は全国加重平均で二十五円引き上げ、時給換算になって以降、昨年度と並んで最大の上げ幅となりました。  賃金引上げの流れを後押しし、生産性革命実現するため、介護生活衛生分野における生産性向上のためのガイドライン作成や、保育園等におけるICT化推進中小企業事業主による生産性向上に向けた取組等への支援を進めます。  また、人的投資強化するため、リカレント教育抜本的拡充などにより、生涯にわたる学び直しと新しいチャレンジ機会確保します。加えて、二〇二三年の技能五輪国際大会我が国への招致を通じ、技能尊重機運醸成等に取り組みます。  転職、再就職支援については、年齢に関わりない多様な選考、採用機会拡大に向けた検討を進めるとともに、働く方の希望能力に応じた転職支援等に取り組みます。  六十五歳を超えた方の継続雇用定年延長を行う企業に対する支援、ハローワークによる再就職支援強化など、働きたいと願う高齢者希望をかなえるための支援を一層進めます。  女性が輝く社会実現に向け、女性活躍推進法に基づく女性活躍に関する企業情報の見える化を推進するとともに、仕事と子育て等との両立を図るため、育児休業制度を始めとする両立支援制度普及等に取り組みます。  人づくり革命を進めるため、子育て世代子供たちに大胆に投資し、お年寄りも若者安心できる、全世代型社会保障制度構築します。  待機児童解消等に向けて、子育て安心プランを前倒しし、二〇二〇年度までに三十二万人分の保育受皿整備するとともに、そのために必要な保育人材確保等を更に進めます。幼児教育保育無償化について、三歳から五歳児については全面無償化し、ゼロ歳から二歳児についても、所得の低い世帯について無償化を行います。放課後児童対策についても、量的拡充を進めるとともに、社会ニーズに応じ、子供自主性社会性を育む観点などからその在り方について検討します。  また、妊娠期から子育て期まで切れ目なく支援する子育て世代包括支援センター全国展開、産後ケア充実不妊治療への支援等にも取り組みます。  全ての子供には、適切な養育を受け、健やかな成長、発達や自立等を保障される権利があります。改正児童福祉法の着実な施行を通じ、地域における児童虐待発生予防から自立支援まで一連の対策推進するとともに、新たな社会的養育ビジョン内容も踏まえ、里親制度充実強化等推進します。  さらに、一人親家庭支援し、子供の貧困に対応するため、児童扶養手当による経済的支援就職に有利な資格取得支援等に総合的に取り組みます。  団塊の世代が全員七十五歳以上となる二〇二五年に向けて、地域包括ケアシステム構築を一層推進していくことが必要です。二〇一八年度は、医療計画介護保険事業計画障害福祉計画の新たな計画期間が始まる年であり、また、六年に一度の診療報酬介護報酬障害福祉サービス等報酬同時改定が行われる重要な節目の年です。このため、国民一人一人に必要なサービスが提供されるよう、新たな計画の策定や報酬改定に向けた検討を進めます。あわせて、国民保険持続性とイノベーションの推進両立し、国民負担の軽減と医療の質の向上実現する観点から、薬価制度抜本改革に取り組みます。  今後、少子高齢化に伴い医療介護ニーズが増加する中で、質が高く効率的な医療提供体制構築に向け、地域医療構想の達成に向けた取組を一層進めます。  医師働き方改革を進めるため、医師法に基づく応招義務等特殊性を踏まえ、質の高い新たな医療医療現場の新たな働き方実現を目指し、時間外労働規制の具体的な在り方労働時間短縮策等に向けた検討を進めます。また、医師等を始めとする需給推計、養成、確保偏在対策等についても検討を進めます。  さらに、健康、医療介護に関するデータ利活用基盤構築を軸に、保険者機能強化ゲノム医療AI等最先端技術活用等データヘルス改革を戦略的、一体的に推進していくとともに、審査支払機関改革を進めます。  医薬品医療機器産業については、革新的な医薬品等の開発を促進する環境整備に取り組むとともに、後発医薬品使用促進ベンチャー企業への支援を実施します。また、C型肝炎治療薬偽造品が発見された事案を始め、医薬品に対する国民の信頼を揺るがしかねない事案が相次いでいることを重く受け止め、医薬品の製造及び販売における法令遵守の徹底や、医薬品等安全性確保に努めるとともに、制度的対応を含めた更なる安全対策検討します。  国際保健分野においても、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進薬剤耐性菌を含む感染症対策等のグローバルな課題に的確に対応します。  家族の介護のために離職せざるを得ない状況を防ぎ、働き続けられる社会実現を目指します。このため、介護受皿五十万人分の整備を進めるとともに、他の産業との賃金格差をなくしていくため更なる処遇改善を進めるなど介護人材確保に取り組み、二〇二〇年代初頭までに介護離職ゼロを目指します。  受動喫煙による健康影響が明らかとなる中、国民を望まない受動喫煙から守るための対策を徹底することが必要です。二〇二〇年の東京オリンピックパラリンピック等契機に、望まない受動喫煙のない社会実現に向けて、できるだけ早期法案国会に提出できるよう準備を進めるとともに、各種支援策推進普及啓発促進など、総合的かつ実効的な取組を進めます。  がん対策については、がん予防がん医療充実がんとの共生の三つを柱とした第三期がん対策推進基本計画に基づき、がんゲノム医療実現希少がん難治性がん対策充実がん患者就労支援推進等、総合的ながん対策を進めます。  いわゆる民泊サービス制度化に併せた旅館業規制緩和を進めるとともに、無許可の民泊に対する取締りの強化等内容とする法案を今国会に提出しました。  また、水道施設老朽化の進行、人口減少等課題となる中、水道事業基盤強化を図るための水道法見直しに向けた準備を進めます。  さらに、東京オリンピックパラリンピック競技大会等契機として、我が国食品衛生管理について国際標準との整合性を図るとともに、先般の腸管出血性大腸菌O157による広域的な食中毒事案を踏まえ、こうした事案に的確に対応するための体制整備を進めるなど、食品安全をめぐる環境変化を踏まえた食品衛生規制見直しを進めます。  人口減少や急速な高齢化地域社会脆弱化等社会構造変化の中で、人々が様々な生活課題を抱えながらも住み慣れた地域自分らしく暮らしていけるよう、地域住民や多様な主体が支え合い、住民一人一人の暮らしと生きがい、そして、地域を共につくっていく地域共生社会実現を目指し、包括的な支援体制構築等を進めます。  さきの通常国会で成立した改正介護保険法に基づき、地域包括ケアシステム構築を一層推進していくとともに、生活困窮者自立支援制度について、生活保護に至る前の段階で、支援が必要な方をしっかりと相談支援につなげ、就労、家計、住まいの支援などを組み合わせた支援を行う体制強化に向けて検討を進めます。また、生活保護制度については、必要とする人には確実に保護を実施するという基本的な考えの下、医療扶助の更なる適正化就労支援大学等への進学支援といった自立支援に向けた見直し検討するとともに、生活保護基準の検証を進めます。  障害のある方々が自らの望む地域生活を営むことができるよう、生活就労支援充実させるほか、グループホームの整備などに取り組みます。また、措置入院者が退院後に医療等の継続的な支援を確実に受けられる仕組みを整備するなど、精神障害を持つ方々地域安心して生活できるようにするため、精神保健福祉法見直しを含め、必要な対策を進めます。  アルコール健康障害対策ギャンブル等依存症対策については、専門医療機関の選定や相談体制整備民間団体活動支援等を総合的に推進します。  自殺対策については、七月に閣議決定された自殺総合対策大綱に基づき、関係府省と連携し、誰も自殺に追い込まれることのない社会実現に向けた取組を一層強化します。また、座間市における事件の再発防止に向けて、若者向けのSNSを活用した相談機会確保等を進めます。  年金制度については、昨年の臨時国会で成立した年金改革法に基づき、短時間労働者への被用者保険適用拡大促進や、年金積立金管理運用独立行政法人国民から一層信頼される組織とするための体制強化などを進めます。また、八月から施行された年金受給資格期間の二十五年から十年への短縮について、対象となる方へ着実に年金が支払われるよう、引き続き万全を期していきます。  さらに、一月から加入範囲が大幅に拡大された個人型確定拠出年金制度周知広報を図り、私的年金の一層の普及に取り組みます。  年金事業運営については、振替加算支給漏れ事案を踏まえ、これまでの事務処理誤り等の総点検を行います。また、国民年金保険料収納対策厚生年金保険適用促進情報セキュリティー対策等に着実に取り組みます。  援護施策については、海外遺骨収集等事業における不適正経理に関して会計検査院から指摘を受けたことを重く受け止め、再発防止に努めるとともに、戦没者遺骨収集推進法に基づき、国の責務として、一柱でも多くの御遺骨を収容し、御遺族に引き渡すことができるよう、全力を尽くします。  また、慰霊事業に着実に取り組むとともに、戦傷病者戦没者遺族中国残留邦人等に対する支援策について、引き続き、きめ細かく実施します。  東日本大震災発生から六年半がたちましたが、避難生活が長期化している被災者方々も依然として多くいらっしゃいます。私自身、九月に被災地を訪問し、復興に向けた歩みを自分の目で見てきました。私自身復興大臣であるとの強い意識の下、被災者の心に寄り添い、復興に向けた取組を進めます。  また、台風による豪雨被害を始め、全国各地で相次ぐ自然災害からの一日も早い復旧復興に向けて、関係省庁とも連携しつつ、スピード感を持って全力で取り組みます。  委員長、理事を始め、委員皆様国民皆様に一層の御理解と御協力を賜りますようお願いいたします。
  6. 島村大

  7. 高木美智代

    ○副大臣高木美智代君) この度、厚生労働大臣を拝命いたしました高木美智代でございます。主として医療介護福祉子育て支援分野担当いたします。  急速に少子高齢化が進む中、社会保障制度をしっかりと次世代に引き渡し、現役世代安心確保するため、誠実かつ積極的に取り組んでまいります。  厚生労働委員会皆様方の御理解と御協力を得ながら、牧原大臣、両大臣政務官とともに全力加藤大臣を補佐してまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
  8. 島村大

  9. 牧原秀樹

    ○副大臣牧原秀樹君) この度、厚生労働大臣を拝命しました牧原秀樹です。主として労働年金担当をいたします。  全ての国民皆様生きがいとそして働きがいを持てるよう、様々な施策に誠心誠意取り組んでまいる所存でございます。  厚生労働委員会皆様の御協力とそして御理解を得ながら、高木大臣、そして両大臣政務官とともに加藤大臣をしっかりと全力で補佐してまいる所存でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  10. 島村大

  11. 田畑裕明

    大臣政務官田畑裕明君) この度、厚生労働大臣政務官を拝命いたしました田畑裕明と申します。  両副大臣大沼大臣政務官とともに加藤大臣をしっかり補佐をし、最大限努力をしてまいります。どうかよろしくお願いいたします。
  12. 島村大

  13. 大沼みずほ

    大臣政務官大沼みずほ君) この度、厚生労働大臣政務官を拝命いたしました大沼みずほでございます。  両副大臣田畑政務官共々、加藤大臣を補佐して最大限努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
  14. 島村大

    委員長島村大君) 本日はこれにて散会いたします。    午後零時二十六分散会