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2017-11-30 第195回国会 参議院 外交防衛委員会 第1号 公式Web版

  1. 会議録情報

    平成二十九年十一月三十日(木曜日)    午後零時十一分開会     ─────────────    委員氏名     委員長         三宅 伸吾君     理 事         猪口 邦子君     理 事         塚田 一郎君     理 事         中西  哲君     理 事         藤田 幸久君     理 事         杉  久武君                 宇都 隆史君                 佐藤  啓君                 佐藤 正久君                 武見 敬三君                 中曽根弘文君                 堀井  巌君                 山本 一太君                 小西 洋之君                 牧山ひろえ君                 山口那津男君                 井上 哲士君                 浅田  均君               アントニオ猪木君                 伊波 洋一君                 福山 哲郎君     ─────────────    委員異動  十一月二十九日     辞任         補欠選任      佐藤 正久君     足立 敏之君      山口那津男君     竹内 真二君     ─────────────   出席者は左のとおり。     委員長         三宅 伸吾君     理 事                 猪口 邦子君                 塚田 一郎君                 中西  哲君                 藤田 幸久君                 杉  久武君     委 員                 足立 敏之君                 宇都 隆史君                 佐藤  啓君                 武見 敬三君                 中曽根弘文君                 堀井  巌君                 山本 一太君                 小西 洋之君                 竹内 真二君                 井上 哲士君                 浅田  均君               アントニオ猪木君                 伊波 洋一君                 福山 哲郎君    国務大臣        外務大臣     河野 太郎君        防衛大臣     小野寺五典君    副大臣        外務大臣    中根 一幸君        防衛大臣   山本ともひろ君    大臣政務官        外務大臣政務官  岡本 三成君        外務大臣政務官  堀井  巌君        防衛大臣政務官  大野敬太郎君        防衛大臣政務官  福田 達夫君    事務局側        常任委員会専門        員        宇佐美正行君     ─────────────   本日の会議に付した案件 ○国政調査に関する件     ─────────────
  2. 三宅伸吾

    委員長三宅伸吾君) ただいまから外交防衛委員会を開会いたします。  委員異動について御報告いたします。  昨日、佐藤正久君及び山口那津男君が委員を辞任され、その補欠として足立敏之君及び竹内真二君が選任されました。     ─────────────
  3. 三宅伸吾

    委員長三宅伸吾君) 国政調査に関する件についてお諮りいたします。  本委員会は、今期国会におきましても、外交防衛等に関する調査を行いたいと存じますが、御異議ございませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
  4. 三宅伸吾

    委員長三宅伸吾君) 御異議ないと認め、さよう決定いたします。     ─────────────
  5. 三宅伸吾

    委員長三宅伸吾君) この際、国務大臣、副大臣及び大臣政務官から発言を求められておりますので、順次これを許します。河野外務大臣
  6. 河野太郎

    国務大臣河野太郎君) 外交防衛委員会の開催に当たり、御挨拶申し上げるとともに、主な国際情勢及び外交政策の所信について申し述べます。  八月三日に外務大臣に就任し、十一月一日に再任されました。この四か月間、世界を駆け巡り、職責の重さと重要性を痛感しています。  北朝鮮の核・ミサイル開発は、今や国際社会全体に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威であり、日本にとっての喫緊の課題です。昨日、北朝鮮が再び弾道ミサイル発射し、国際社会の一致した問題解決への強い意思を踏みにじりました。今回の弾道ミサイル発射を受け、日本は、直ちに北朝鮮に対して厳重に抗議し、最も強い表現で非難しました。また、北朝鮮による度重なる挑発行為は断じて容認できず、拉致、核、ミサイルといった諸懸案解決することなしに北朝鮮に明るい未来はないとして、北朝鮮に対して政策変更を強く求めました。  北朝鮮政策変更を求めていくためには、日米両国はもちろん、日米韓の三か国による緊密な連携が重要です。北朝鮮による弾道ミサイル発射後、直ちに日米首脳電話会談及び日韓首脳電話会談実施し、日米韓の三か国で主導して、中国ロシアを含む国際社会連携しながら、北朝鮮に対する圧力最大限まで高めていくことで改めて一致しました。私自身も、米国ティラソン国務長官韓国康京和長官電話会談実施し、日米韓三か国の連携強化を確認しました。  さらに、日米韓の要請を受けて今朝開催された国連安保理緊急会合において、日本北朝鮮への圧力強化が必要である旨を強調し、各安保理メンバーからも北朝鮮に対する強い非難の表明がありました。  今回の弾道ミサイル発射は、圧力強化を通じて北朝鮮政策を変えさせることの必要性を改めて示すものです。引き続き、国際社会と緊密に連携して、あらゆる手段を通じて国際社会全体で北朝鮮に対する圧力最大限まで高め、北朝鮮の方から対話を求めてくる状況をつくっていく必要があります。また、日本は十二月に国連安保理議長国を務める予定であり、この機会もしっかりと活用していきます。  北朝鮮問題を始め、国際秩序を揺るがす様々な外交課題に直面する中、私は、外務大臣として特に六つ重点分野中心に取り組んでまいります。  一つ目に、日米同盟を一層強化するとともに、同盟国、友好国のネットワーク化を進めます。  先般のトランプ大統領訪日の際、日米同盟抑止力対処力強化に引き続き取り組むことで一致し、日本防衛に対する米国の揺るぎないコミットメントを改めて確認しました。また、日米経済対話成果を歓迎しつつ、アジア太平洋地域に広がる貿易、投資の高い基準作りを主導すること、さらに、米国各地での草の根レベル交流を更に強化することで一致しました。  引き続き、首脳間、外相間の信頼関係の下、協力関係を一層強化します。沖縄を始めとする地元負担軽減にも全力で取り組みます。  また、安倍内閣の最重要課題である拉致問題に関し、トランプ大統領は、拉致被害者御家族の話に熱心に耳を傾け、拉致被害者方々が愛する人々の元に戻れるよう安倍総理と力を合わせていきたいと述べました。これは拉致問題解決に向けた重要な一歩です。一日も早い全ての拉致被害者の帰国を実現すべく、あらゆる努力を傾注していく決意です。  二つ目に、近隣諸国との協力関係強化します。  日中関係は、最も重要な二国間関係一つです。先般の日中首脳会談を新たなスタートとし、来年の日中平和友好条約締結四十周年の節目も見据えながら、更なる関係発展に向けて日中で共に努力していきます。他方、東シナ海における一方的な現状変更の試みは断じて認められず、冷静かつ毅然と対応します。  韓国は、戦略的利益を共有する最も重要な隣国です。両国が共に困難な問題を適切にマネージし、未来志向日韓関係を築いていくことが重要です。日韓合意は最終的かつ不可逆的な解決について確認したものであり、韓国側合意の着実な実施を求めます。日本固有の領土である竹島については、日本の主張をしっかり伝え、粘り強く対応します。  日中韓協力の更なる発展に向け、日中韓サミットを早期に開催すべく、引き続き調整します。  ロシアとは、共同経済活動に向けた取組や元島民の方々のための人道的措置等を着実に進めていきます。北方四島の帰属の問題を解決して平和条約を締結するという基本方針の下、粘り強く交渉に取り組みます。  また、豪州インドASEAN、モンゴル、太平洋島嶼国といった国や地域との関係強化推進します。  三つ目に、日本自由貿易旗振り役を果たします。先般のTPP大筋合意はその大きな成果です。  日本経済の成長を後押しするため、日EU・EPA、TPP、質の高いRCEP、WTOを始めとする自由で開かれた国際経済システム強化するためのルール形成に取り組みます。また、官民連携推進による日本企業海外展開支援します。さらに、エネルギー資源外交とインバウンドを促進します。  四つ目に、軍縮・不拡散開発環境気候変動対策、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジの推進、女性の活躍推進、人権といった地球規模課題に取り組みます。  核兵器のない世界に向けた現実的な取組パリ協定や持続可能な開発のための二〇三〇アジェンダの着実な実施科学技術外交等国際社会協力し、積極的に貢献します。  また、国連安保理改革実現にも引き続き取り組みます。  五つ目に、中東の平和と安定への貢献を強化します。  中東の平和と安定は、エネルギー供給やシーレーンの観点から日本経済社会の安定に直結します。日本地域諸国と良好な関係を有し、中東影響力のある米国と強固な同盟関係にあります。この特性や経験、知見を生かし、経済面のみならず中東への政治的コミット強化し、その平和と繁栄に貢献していきます。  六つ目に、自由で開かれたインド太平洋戦略推進します。  法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序国際社会の安定と繁栄の礎です。世界の活力の中核であるインド太平洋地域の自由で開かれた海洋秩序を維持、強化し、いずれの国にも分け隔てなく安定と繁栄をもたらす国際公共財とするため、日本考え方に賛同していただける国々協力していく考えです。この戦略推進するため、航行の自由、法の支配などの基本的価値の普及、定着、インフラ整備等を通じた連結性強化などによる経済的繁栄の追求、海洋法執行能力向上支援防災等を含む平和と安定のための協力を進めていきます。  このほか、在外邦人安全対策を更に強化するとともに、総合的なテロ及び暴力的過激主義対策に取り組みます。  外交実施を支える足腰を強固にすべく、主要国並み外交実施体制実現や総合的な外交力強化するとともに、戦略的な対外発信に努めます。  この四か月間、外交においても人間関係が重要であることを強く認識しました。引き続き、各国外相等との信頼関係ネットワーク強化し、きちんとした外交成果を上げるよう努力してまいります。  三宅委員長を始め、理事委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願い申し上げます。
  7. 三宅伸吾

  8. 小野寺五典

    国務大臣小野寺五典君) 防衛大臣小野寺五典でございます。  御挨拶申し上げる前に、昨日の北朝鮮による弾道ミサイル発射について御報告いたします。  北朝鮮は、昨日、北朝鮮西岸からICBM級と見られる弾道ミサイル一発を発射しました。飛翔時間は約五十三分、飛翔距離は約千キロメートルであり、最高高度は四千キロメートルを大きく超え、我が国排他的経済水域内に落下したものと見られます。  昨日の弾道ミサイル発射我が国安全保障に対する深刻な脅威であり、我が国としてはこのような北朝鮮による度重なる挑発行為を断じて容認はできません。  防衛省自衛隊としては、米国韓国とも緊密に連携しつつ、引き続き緊張感を持って警戒監視情報収集を行い、国民の安全、安心確保するため高度の警戒態勢を維持してまいります。  次に、我が国を取り巻く安全保障環境は、戦後最も厳しいと言っても過言ではありません。  北朝鮮は、昨年来、三回の核実験のほか、約四十発もの弾道ミサイル発射を強行しました。これらは国際社会に対する正面からの挑発であるとともに、我が国を含む地域の安全に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威となっています。  一方、中国は継続的に高い水準で国防費を増加させ、軍事力を広範かつ急速に強化しつつ、周辺海空域等における活動を急速に拡大、活発化させています。  このような状況を踏まえ、以下の施策を積極的に推進してまいります。  厳しい安全保障環境において、安全保障政策の根幹となるのは自らの努力であるとの認識の下、我が国自身防衛力強化し、自らが果たし得る役割拡大を図る必要があります。このような考え方の下、防衛省自衛隊として、防衛大綱中期防に基づき、統合機動防衛力の構築に努めてまいります。  特に、北朝鮮弾道ミサイル能力の増強を進める中、全国を常時持続的に防護する能力を抜本的に強化するため、陸上配備型イージスシステム中心新規BMDアセット整備に着手すべく、どのアセットをどのような規模整備するかなど、早急に検討を進めてまいります。  さらに、総理からの防衛大綱の見直しや次期中期防衛力整備計画検討を行う旨の指示の下、現下の安全保障上の課題等を的確に把握し、政府部内でよく議論しながら、不断の検討を進めてまいります。  次に、日米同盟強化について、私は、大臣就任以来、日米2プラス2や、マティス国防長官等との会談を重ね、日米間の緊密な連携を図ってまいりましたが、今後とも、日米ガイドライン実効性確保し、日米同盟抑止力対処力の一層の強化に努めてまいります。その際、特に、北朝鮮脅威を抑止するため、米国協力し、防衛態勢能力向上を図るために取るべき具体的な行動を進めます。  同時に、沖縄を始めとする地元基地負担軽減のための取組も重要です。地元の声に真摯に耳を傾け、普天間飛行場の一日も早い移設・返還、米海兵隊グアム等への移転などに全力で取り組んでまいります。  また、米軍の安定的な駐留のためには地元の理解を得ることが不可欠です。米軍の事件、事故等に関する地元の懸念を踏まえ、米側には引き続き米軍機の飛行の安全の確保や隊員の綱紀粛正徹底等を求めてまいります。  次に、安全保障協力推進については、豪州インドASEAN諸国欧州諸国などの基本的価値安全保障上の利益を共有する国々との防衛協力交流を引き続き推進してまいります。  また、本年、国際平和協力法成立から二十五周年を迎えましたが、これまで得られた成果を生かし、積極的平和主義の旗の下、国際社会の平和と安定のための取組推進してまいります。  次に、昨年三月に施行された平和安全法制については、米軍等の部隊の武器等防護について米軍を対象とした運用の開始など大きな進展がありました。  今後とも、各種の事態に切れ目なく対応できるよう、平和安全法制に基づく活動の着実な実施に努めてまいります。  次に、国会提出法案について申し上げます。  防衛省職員給与等に関する法律の一部を改正する法律案は、人事院勧告に基づく一般職国家公務員給与改定に準じて防衛省職員給与改定を行うものです。委員各位におかれましては、御審議のほど、よろしくお願いいたします。  以上申し述べましたように、防衛省自衛隊が直面する課題は山積しております。私は、防衛大臣としてこうした安全保障上の諸課題に真摯に取り組んでまいりたいと考えておりますので、三宅委員長を始め、理事及び委員皆様の一層の御指導、御鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
  9. 三宅伸吾

  10. 中根一幸

    ○副大臣中根一幸君) 外務大臣を拝命いたしました中根一幸でございます。  不透明感の増大する国際社会において、国益の増進に全力を尽くすとともに、世界の平和と繁栄に貢献し、これまでの平和国家としての歩みを更に進めるべく、役割をしっかり果たしてまいります。  特に、担当であるアジア大洋州、南部アジア欧州諸国との関係強化に努めます。また、軍縮・不拡散経済外交や法の支配強化に注力するとともに、防災気候変動開発等地球規模課題にも取り組みます。  三宅委員長を始め、理事委員各位の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。
  11. 三宅伸吾

  12. 山本ともひろ

    ○副大臣山本ともひろ君) 防衛大臣を拝命いたしました衆議院議員山本ともひろです。  昨日、北朝鮮弾道ミサイル発射するなど、我が国にとって安全保障環境が大変厳しい状況にございますが、国民の生命と財産を必ず守るという固い決意の下、福田政務官大野政務官とともに小野寺防衛大臣をしっかりとお支えをし、職務に精励してまいりたいと存じます。  三宅委員長を始め、委員皆様理事皆様、今後とも御指導、御鞭撻、どうぞよろしくお願いを申し上げます。
  13. 三宅伸吾

  14. 岡本三成

    大臣政務官岡本三成君) 外務大臣政務官を拝命いたしました岡本三成です。よろしくお願いいたします。  平和主義人間主義を高く掲げまして、対話によりまして諸外国との信頼関係を構築するとともに、経済交流を進める中で、諸外国と良きパートナーとなり、尊敬し合える関係を構築していく決意でございます。  特に、担当地域であります北米、中南米諸国との関係強化に努めてまいります。また、軍縮・不拡散科学技術及び経済分野課題に注力するとともに、在外邦人安全確保、国際的なテロ対策にも全力で取り組んでまいります。  三宅委員長を始めといたしまして、理事委員皆様の御支援、御協力、心からお願いを申し上げます。  ありがとうございます。
  15. 三宅伸吾

  16. 堀井巌

    大臣政務官堀井巌君) 外務大臣政務官を拝命いたしました堀井巌でございます。  担当地域であるアジア大洋州、南部アジア諸国については、懸案を適切に処理しつつ、関係強化に努めます。また、戦略的対外発信文化外交を積極的に推進するとともに、ODAの戦略的活用地球規模課題解決にも真摯に取り組みます。  特に、北朝鮮の核・ミサイル開発国際社会全体に対するこれまでにない重大かつ差し迫った脅威です。河野外務大臣佐藤大臣中根大臣を補佐し、与えられた職務を地道に全力で取り組みます。  なお、三人の政務官の中で、私が特に本委員会担当することとなっております。  三宅委員長を始め、理事委員各位の御指導と御鞭撻を心からお願い申し上げます。
  17. 三宅伸吾

  18. 福田達夫

    大臣政務官福田達夫君) 防衛大臣政務官福田達夫でございます。  昨日もございました北朝鮮によります弾道ミサイル発射等事態を始め、国際環境が大きく変化する中、防衛大臣政務官の再任に身の引き締まる思いでございます。  今後とも、国民の安全、安心及び地域の安定のため、山本大臣大野政務官とともに小野寺大臣を補佐し、全力で任務に取り組んでまいります。  三宅委員長を始め、理事委員各位皆様におかれましては、御指導、御鞭撻いただきますようによろしくお願い申し上げます。
  19. 三宅伸吾

  20. 大野敬太郎

    大臣政務官大野敬太郎君) 防衛大臣政務官大野敬太郎でございます。引き続き防衛大臣政務官を拝命することになり、身の引き締まる思いでございます。  先ほど来お話も出ておりますけれども、北朝鮮の問題など厳しさが増す安全保障環境の中で、山本大臣福田政務官とともに全力小野寺防衛大臣をお支えして職務全力で取り組んでまいる所存でございますので、三宅委員長、そして理事委員先生方におかれましては、今後とも引き続き御指導、御鞭撻を賜りますようによろしくお願い申し上げます。
  21. 三宅伸吾

    委員長三宅伸吾君) 本日はこれにて散会いたします。    午後零時三十分散会