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2017-11-29 第195回国会 衆議院 文部科学委員会 第2号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十九年十一月二十九日(水曜日) 午後零時十三分
開議
出席委員
委員長
冨岡
勉君
理事
安藤 裕君
理事
木原 誠二君
理事
工藤 彰三君
理事
鈴木
淳司君
理事
橘 慶一郎君
理事
川内 博史君
理事
城井
崇君
理事
浮島 智子君 池田 佳隆君 石川
昭政
君
上杉謙太郎
君 尾身 朝子君 大見 正君 亀岡 偉民君 小林 茂樹君 櫻田 義孝君 下村
博文
君 高木 啓君 馳 浩君 福井 照君
古川
康君 古田 圭一君 松本
剛明君
三浦
靖君 宮内
秀樹
君
宮川
典子
君 八木 哲也君 櫻井 周君 日吉 雄太君
山本和嘉子
君
伊藤
俊輔
君
源馬謙太郎
君 西岡 秀子君
濱村
進君 鰐淵 洋子君 平野
博文
君 畑野 君枝君 串田 誠一君 吉川 元君 …………………………………
文部科学大臣
林
芳正
君
国務大臣
(
東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会担当
)
鈴木
俊一君
文部科学
副
大臣
丹羽
秀樹
君
文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
水落
敏栄君
文部科学大臣政務官
宮川
典子
君
文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
新妻
秀規
君
文部科学委員会専門員
鈴木
宏幸君
—————————————
委員
の
異動
十一月十六日
辞任
補欠選任
牧
義夫
君
長島
昭久
君 同月二十九日
辞任
補欠選任
神山
佐市君
古川
康君
船田
元君
三浦
靖君
長島
昭久
君
伊藤
俊輔
君
中野
洋昌
君
濱村
進君 同日
辞任
補欠選任
古川
康君
神山
佐市君
三浦
靖君
船田
元君
伊藤
俊輔
君
長島
昭久
君
濱村
進君
中野
洋昌
君 同日
理事牧義夫
君同月十六
日委員辞任
につき、その
補欠
として
城井崇
君が
理事
に当選した。
—————————————
十一月二十七日
教育費負担
の
公私間格差
をなくし、
子供たち
に行き届いた
教育
を求める
私学助成
に関する請願(
中谷元
君
紹介
)(第六八号) 同(
高橋千鶴子
君
紹介
)(第七四号) は本
委員会
に付託された。
—————————————
本日の
会議
に付した案件
理事
の
補欠選任
————◇—————
冨岡勉
1
○
冨岡委員長
これより
会議
を開きます。
理事補欠選任
の件についてお諮りいたします。
委員
の
異動
に伴い、現在
理事
が一名欠員となっております。その
補欠選任
につきましては、先例により、
委員長
において指名するに御
異議
ありませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
冨岡勉
2
○
冨岡委員長
御
異議
なしと認めます。 それでは、
理事
に
城井崇
君を指名いたします。 ————◇—————
冨岡勉
3
○
冨岡委員長
この際、
林文部科学大臣
、
鈴木東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会担当大臣
、
水落文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
、
丹羽文部科学
副
大臣
、
宮川文部科学大臣政務官
及び
新妻文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
から、それぞれ発言を求められておりますので、順次これを許します。
林文部科学大臣
。
林芳正
4
○
林国務大臣
このたび
文部科学大臣
及び
教育再生担当大臣
を拝命いたしました
林芳正
でございます。 今後とも、
委員長
初め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御鞭撻を賜りますよう、よろしく
お願い
申し上げます。 第百九十五回国会におきまして各般の
課題
を御審議いただくに当たり、一言御挨拶を申し上げます。 現在、
安倍内閣
においては、人生百年時代や
ソサエティー
五・〇の到来を見据えた
経済社会
を大胆に構想する中で、一億総活躍の旗をさらに高く掲げ、
日本
を誰にでもチャンスがあふれる国へと変えていくため、
内閣一丸
となって
人づくり革命
を断行し、
生産性革命
を実現することを最大の使命としています。
文部科学省
が担う
教育再生
、
科学技術イノベーション
、
スポーツ
、
文化
の
振興
は、
人づくり革命
や
生産性革命
において中核を担うものです。 私自身、
文部科学大臣就任
以降、現場に学ぶ観点から、困難を抱える家庭の
子供
にきめ細かな対応をしている小中
学校
、
地域復興
を担う福島県の
高等学校
、理化学研究所や
日本原子力研究開発機構廃炉国際共同研究センター等
のさまざまな研究所、京都に設置された
文化庁地域文化創生本部
、トップ
アスリート
のための
ハイパフォーマンスセンター等
の現場を視察し、
児童生徒
や
教職員
、
研究者
、
アスリート等
の方々を思い浮かべながら行政に取り組むことの
重要性
を改めて認識しました。 こうした
基本認識
のもと、まずは、家庭の
経済事情
に左右されることなく、誰もが希望する質の高い
教育
を受けられるよう、
幼児期
から
高等教育段階
までの
切れ目
のない形で
教育費
の
負担軽減
を
推進
します。具体的には、
幼児教育
の
無償化
を実現すべく、その
取り組み
をさらに加速していくとともに、
授業料減免措置
や
給付型奨学金
の拡充により、
大学
、
専門学校
に進学する真に必要な
子供たち
に限って、
高等教育
の
無償化
を確実に措置し、さらに、
高校生等
の
奨学給付金
の
充実
にも
取り組み
ます。同時に、
大学改革
を加速し
教育
の質を高めます。あわせて、
リカレント教育
や実践的な
職業教育
を拡充し、生涯にわたって学び続け新しいチャレンジができる機会を確保することを目指します。
安倍内閣
が働き方
改革
を実行する中で、
学校
においても、教員の長時間勤務の要因を見直し、働き方
改革
を実行することが求められていることから、
教職員定数
の
改善充実
を初め、
学校現場
を積極的に
支援
してまいります。
ソサエティー
五・〇実現のためには、
人工知能
、
ビッグデータ
、光・
量子技術等
の
研究開発
に加え、その
社会
を先導する
人材
の
育成
が不可欠です。具体的な
社会像
を描きつつ、
文部科学省
としていかに取り組むべきか議論し、実践に移してまいります。 また、第二期
スポーツ基本計画
を着実に実行し、全ての人々が
スポーツ
をする、見る、支える機会を確保し、一億総
スポーツ社会
の実現を目指します。 さらに、
文化芸術基本法
の施行や京都への移転を機に、新
文化庁
へ向けた
機能強化
を図り、
文化資源
を生かした
社会
的、
経済的価値
の創出を強力に実行します。 これらの
施策
を着実に実行する前に、まずは組織的な再
就職等規制違反
や
国家戦略特区
における
獣医学部新設
に係る一連の
対応等
を通じて低下した
文部科学行政
への国民の信頼を回復し、真の
政策官庁
たる
新生文部科学省
をつくり上げる必要があります。再
就職等規制違反
の
再発防止策
を確実に実行するとともに、
政策立案機能
や
広報機能
の
強化
、
業務改善
などを進めてまいります。
獣医学部新設
については、このたび、
大学設置
・
学校法人審議会
における慎重かつ公正公平な審査を経てまとめられた答申を尊重し、認可の判断をいたしましたが、国会等さまざまな場面において、引き続き丁寧に説明する努力を重ねてまいります。
東日本大震災
や平成二十八年
熊本地震等
については、
就学支援
、
児童生徒
の心のケア、
学習
や
学校再開
への
支援等
を初め、
復興
を支える
人材育成
、
大学
、
研究機関
による
地域再生
への貢献、
学校施設
や
文化財
の復旧など、
被災者
の心に寄り添った
復興
をさらに加速します。また、
原子力損害賠償
についても万全を期すとともに、除染や廃炉に関する
研究開発
や
人材育成
を着実に進めます。さらに、
原発事故
の
避難者
を初めとする
東日本大震災
により被災した
児童生徒
に対する
いじめ
については、
関係機関
とも連携して必要な
取り組み
を行ってまいります。
教育再生
は、
安倍内閣
の最
重要課題
の一つです。
教育再生実行会議
のこれまでの提言を踏まえ、
教育再生
の実現に向けて必要な
施策
を
推進
してまいります。
我が国
が成長、発展を持続するためには、一人一人の能力や
可能性
を最大限に引き出し、多様な個性を伸ばす
教育
が不可欠です。これを実現すべく、新
学習指導要領
の円滑な実施と
学校
における働き方
改革
を目指す中で、業務の
適正化
を行うとともに、
部活動指導員等
の
専門スタッフ
や
外部人材
の
配置拡充
、小
学校
における
専科指導
に必要な
教員等
の
教職員定数
の
改善充実
などを一体的に
推進
します。 急激な時代の変化に対応できる
人材育成
が求められている中、
人づくり
を担う教員の
資質能力向上
を図ることが必要であり、教員の養成、採用、研修の
一体的改革
を着実に進めます。 新しい時代に求められる資質、能力を
子供たち
に育むため、
社会
の変化を柔軟に受けとめていく、
社会
に開かれた
教育課程
の実現に向けて、
幼小中
の新
学習指導要領等
の趣旨を広く周知するとともに、今後、
高等学校学習指導要領
の改訂を行ってまいります。 このほか、質の高い
幼児教育
の提供、
地域
と
学校
の連携、協働の
推進
、
教育
の
情報化
、
道徳教育
の
充実
、
いじめ
や不登校への対応、
SNS相談体制
の
構築
、多様な場で学ぶ
子供
への
支援
、
夜間中学
の設置、
充実
、
家庭教育支援
の
充実
、
学校
安全の
推進
などにしっかりと
取り組み
ます。 座間市で発生した事件も踏まえ、
児童生徒
の
自殺予防
の
取り組み
や、インターネットを通じたトラブルや被害を回避するための
取り組み
、
スクールカウンセラー等
の
配置拡充
などに
取り組み
ます。 また、
指導体制
の
充実
を通じた
学力課題解消
へ向けた
取り組み
や
福祉機関
との
連携強化
、
地域未来塾等
による
学習支援
、
地域
における読書・
体験機会
の提供など、
子供
の
貧困対策
を
推進
します。 今後さらに加速していく
グローバル社会
を見据え、
外国語教育
や
在外教育施設
における
教育
、
外国人児童生徒等
への
教育
、
高等学校
、
大学等
における
留学生交流
のさらなる
充実
、
日本型教育
の
海外展開
、持続可能な
開発
のための
教育
、
国際バカロレア
などを
推進
します。
学校施設
は、
子供たち
の
学習
、生活の場であり、災害の
避難所
としても重要な役割を果たすことから、その
安全性
、
機能性
の確保は不可欠です。そのため、深刻な
老朽化
への
対策
、
耐震化等
の
教育環境
の
整備
を
推進
します。 国の
知的基盤
である
大学
においては、十八歳人口の減少を見据えた
高等教育
の
システム改革
、
イノベーション創出
と
生産性向上
に向けた
教育研究
の質の向上、格差の
固定化
を阻止するための
高等教育
への
アクセス格差
の是正の三つの
改革
を一体的に進めます。 また、
グローバル人材
の養成、
指定国立大学法人
による
国際競争力
の
強化
、
地方創生
を担う
人材育成
、
高等専門学校
や
専修学校等
における
教育
の
充実
、
専門職大学
の創設に向けた
取り組み
を
推進
します。このためにも、
国立大学法人運営費交付金
や
施設整備費補助金
、
私学助成
など
基盤的経費
を安定的に確保し、
改革
を進める
大学
を重点的に
支援
します。 さらに、
高等学校教育
、
大学教育
及び
大学入学者選抜
を一体的に
改革
する
高大接続改革
に
取り組み
ます。
障害者
が一生を通じてみずからの
可能性
を追求できるよう、
福祉等
の部局と連携した
切れ目
のない
支援体制
の
構築
や、
障害
のある
子供
の自立と
社会参加
に向けた
特別支援教育
の
充実
、
障害者
の生涯
学習活動
の
充実
に
取り組み
ます。 これらの
教育再生
に向けた
取り組み
を着実に実現するため、必要な財源を確保しつつ、
教育投資
の
充実
に努めてまいります。
我が国
が将来にわたって成長と繁栄を遂げるためのかなめは、
科学技術イノベーション
です。
我が国
の
科学技術イノベーション
の中核を担う
文部科学省
として、第五期
科学技術基本計画
に基づき、
世界
で最も
イノベーション
に適した国を目指します。
基本計画
で掲げる
政府研究開発投資目標
の達成に向け、
科学技術予算
の確保に努めます。
科学技術イノベーション
を担い、未来を切り開くのは
人材
です。
国際的研究活動
の
重要性
を踏まえ、すぐれた
若手研究者
の
育成
、確保や、将来を担う
人材
の
育成
、
女性研究者
の
支援等
に
取り組み
ます。 持続的な
イノベーション
の創出には、その源となる
学術研究
、
基礎研究
が極めて重要です。これを強力に
推進
するとともに、
最先端大型研究施設等
の
整備
、共用を促進します。また、
特定国立研究開発法人
を初めとする
国立研究開発法人
を中核として、
世界最高水準
の
研究活動
を進めます。
人材
、知識、資金の好
循環システム
の
構築
に向けて、
大学等
の
マネジメント機能強化
や
産学官共創
の場の
構築
による
オープンイノベーション
、
地域
の
イノベーション創出
、革新的、挑戦的な
研究開発
を進めます。 ポスト「京」などの
情報科学技術
や
我が国
が強みを持つ
ナノテクノロジー
・
材料等
の
研究開発
、
再生医療
や
感染症等
の
研究開発
、地震、
津波等
の防災・減災に関する
研究開発
、
環境
・エネルギーに関する
研究開発
、
ITER計画等
の
核融合研究
などを進めます。 さらに、H3ロケットの
開発
など宇宙・
航空分野
の
研究開発
、海洋・極域や
原子力
に関する
研究開発
など、
国主導
で取り組むべき
基幹技術
に関する
研究開発
を
推進
します。 「もんじゅ」については、
安全確保
を最優先としつつ、
地元自治体
の十分な理解を得た上で、着実に
廃止措置
に向けた
取り組み
を進めてまいります。
スポーツ
には、体を動かし楽しむだけでなく、人を夢中にさせ、感動させる力があります。また、
文化
は、
我が国
のアイデンティティーを形成する源であり、
世界
に誇る重要な資源です。 来年には
平昌冬季オリンピック
・
パラリンピック
、その先には二〇一九年
ラグビーワールドカップ
、二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック
が開催されます。
国際競技力向上
や
ドーピング対策
、新
国立競技場
の着実な
整備
など
大会
に向けた
取り組み
はもとより、
スポーツ
の機運が高まる中、
次世代
に誇れる
レガシー
を創出する視点で、
スポーツ
を通じた
健康増進
や
スポーツ
の
成長産業化
、
地域活性化
、
障害者スポーツ
の
振興
、
学校体育
の
充実
、
国際協力
、
貢献等
に
取り組み
ます。
文化芸術
は、無限の
可能性
を秘めています。二〇二〇年
東京大会
の
成功
に向け、
文化プログラム
を全国で展開し、
日本遺産等
のさまざまな
文化資源
を活用しながら、
伝統文化
から
現代芸術
まで幅広い
文化
による
国づくり
を
オールジャパン
で
推進
します。また、
文化経済戦略
や
文化芸術推進基本計画
の策定を進めるとともに、
デジタルネットワーク化
の進展に対応した
著作権制度
の
整備
や、これからの時代にふさわしい
文化財保護制度
の
構築
などに
取り組み
ます。 さらに、今月初旬に
ユネスコ総会
に出席し、
ユネスコ
が
加盟国
間の友好と
相互理解
を促進し、持続可能な
開発目標
の達成に向けて、
事業活動
を
推進
することへの期待を述べ、
我が国
の責務を果たしていくことを表明してまいりました。引き続き、責任ある
加盟国
として、
ユネスコ活動
の
推進
に努力してまいります。 かつて
松下村塾
では、
吉田松陰先生
の背中を見ながら、みずから考え、皆で議論し、お互いを高め合っていくという、いわば背中の
教育
が実践されていました。私としては、
文部科学省
はもちろん、
学校
を初めとした
日本じゅう
の
文部科学行政
の現場がそうした実践であふれ、人と知をつくることができるよう、
文部科学行政全般
にわたり、信頼の回復に努めつつ、諸
課題
の解決に全力で取り組む考えです。 引き続き、
関係各位
の御
指導
、御鞭撻のほど、よろしく
お願い
申し上げます。(拍手)
冨岡勉
5
○
冨岡委員長
次に、
鈴木東京オリンピック競技大会
・
東京パラリンピック競技大会担当大臣
。
鈴木俊一
6
○
鈴木国務大臣
二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
を担当する
国務大臣
として、
一言
御
挨拶
を申し上げます。
東京大会
の
開催
まで千日を切りました。
政府
としては、
大会
の
成功
に向けて、
開催都市
である
東京
都や、
大会
の
計画
、
運営
及び
実行
に責任を持つ
組織委員会
、
競技会場
が存在する
関係自治体等
と緊密に
情報
を共有し、
連携
しつつ、それぞれの
役割
をしっかり果たし、着実に
取り組み
を進めていく必要があります。本年五月の
関係者
間における
役割分担
及び
経費分担
についての
大枠合意
を踏まえ、さらに
業務
の
具体化
を進め、
経費
の縮減、
効率化
を図り、
大会準備
を一層加速化させてまいります。 また、
復興オリンピック
・
パラリンピック
は
東京大会
の重要な柱の
一つ
であり、
大会
が
開催
される二〇二〇年は、
東日本大震災
からの
復興期間
として定めた
復興
・
創生期間
の
最終年度
でもあります。
東京大会
の
開催
を
契機
として、
国際社会
からいただいた御
支援
に対する感謝の気持ちをあらわす
復興
「ありがとう」
ホストタウン
を
推進
します。加えて、
被災地
の
食材
や
木材
を
選手
村等に供給することや、被災された
方々
を元気づけ、
震災復興
の後押しとなるよう、
被災地
での
聖火リレー
や
試合開催
などを実施し、
被災地
や
関係機関
と
連携
を進め、その
復興
の姿を
世界
へ向けて発信できるよう取り組んでまいります。 安全は
我が国
が
世界
に誇る
価値
であり、平和と
スポーツ
の
祭典
たる
東京大会
の
運営
に不可欠なものです。
テロ事件
が
世界各地
で続発し、
サイバー攻撃
の脅威も深刻さを増すなど、
セキュリティー情勢
は予断を許さない状況にあります。また、
自然災害
にも十分な留意が必要です。 このような
情勢
を踏まえ、
政府
において、本年三月、
セキュリティー基本戦略
を取りまとめました。この
基本戦略
に基づき、
セキュリティー
の万全と安全、安心を
確保
するため、
サイバーセキュリティー対策
、
テロ
など
組織犯罪
への
対策
の
強化
など、あらゆる
対策
を講じてまいります。
東京大会
の
成功
の鍵を握るのは
パラリンピック
の
成功
であると考えています。
パラリンピック
で繰り広げられる圧倒的な
パフォーマンス
は、
世界じゅう
の
人々
に
感動
を与えるとともに、
障害
に対する意識を変える大きな力を持っています。
東京大会
では、これまでにない
最高
の
環境
を整え、
世界じゅう
の
障害者
の
方々
に夢を抱いていただける
大会
とし、
障害者スポーツ
の裾野を広げてまいります。
政府
としては、本年二月、
共生社会
を
実現
するため、
ユニバーサルデザイン
二〇二〇
行動計画
を取りまとめました。
大会
を
契機
として、
子供
から大人まで、
障害
の有無にかかわらず互いに尊厳を大切にし合う
社会
を
実現
するため、
建築物
や
公共交通機関
など物理的な
バリアフリー
ばかりではなく、心の
バリアフリー
を
社会
全体に拡大し、
大会
後の
レガシー
となることを目指します。また、これらの
活動
を
地域主導
でも加速すべく、今月に新設した
共生社会ホストタウン
を
推進
し、
自治体ならでは
の
取り組み
を促進してまいります。
オリンピック
では
延べ
約八百万人、
パラリンピック
では
延べ
約二百四十万人に上る、国内外からの
大会関係者
と
観客
の移動が見込まれ、
国内イベント
では過去に例のない大
規模
な
大会
となります。
東京
は、過去に
大会
を
開催
したリオデジャネイロやロンドンに比べ、
人口
、
経済規模とも
に大きく上回る
我が国経済
の中心です。このため、
大会
の
関係者
や
観客
の輸送と
一般交通
を適切に共存させることが、
日本経済
にとっても大きな
課題
と考えられます。
国民
や企業などの
皆様
の
理解
と
協力
を得ながら、
大会期間
中の
交通行動
の見直しに関する
機運醸成
や
合意形成
を図り、今後の働き方
改革等
にもつなげてまいります。
東京大会
は、
スポーツ
の
祭典
のみならず
文化
の
祭典
でもあります。二〇二〇年以降を見据え、
次世代
に誇れる
レガシー創出
に資する
文化プログラム
を認証するビヨンド二〇二〇
プログラム
を本年一月より実施しています。これまで、
伝統芸能
や祭り、
最先端技術
を用いた
メディア芸術
、
地域
性豊かな
食文化
など、
全国各地
のさまざまな
文化
を生かした
事業
が二千件以上実施されています。また、多様な
文化プログラム
のさらなる組成を促進するため、本年十月より
公共空間活用
のための
相談窓口
を
設置
しました。今後も、
試行プロジェクト
にも
取り組み
ながら、
関係大臣等
と
連携
し、
大会
を
契機
として
日本文化
の
魅力
を発信してまいります。 また、
東京大会
を
契機
として、多くの
外国人
が訪日することが見込まれます。このため、税関、
出入国管理
、検疫といったCIQの
体制強化
など
外国人旅行者
の
受け入れ体制
の
推進
を図るとともに、
日本
の
魅力
を発信するため、
選手
村における
日本食
の
提供
や
国産食材
の
活用
に加え、多様な
食文化
への
対応等
の
推進
、
競技会場
における
木材利用
の
推進
などについて、
関係大臣等
と
連携
し取り組んでまいります。
東京大会
は、
競技
が
開催
される
自治体
だけの
祭典
ではありません。
東京大会
を
日本
全体の
祭典
とするため、
大会参加国
・
地域
と人的、
文化
的、
経済的交流
を行う
地方
自治体
を
ホストタウン
として登録し、
大会成功
に向けた
機運
を高めるとともに、
オールジャパン
で
地域活性化
や
観光振興等
へつなげてまいります。 さらに、
東京大会
の
成功
に向け、
地方
における
機運醸成
を図るとともに、
大会開催
の
効果
を
全国
に広げ、
地方活性化
に資するため、
地方
の
方々
と
意見交換
を実施します。これらを通じて得た知見を生かしながら
取り組み
を
推進
し、
大会
の
成功
とともに
成熟社会
における
次世代
に誇る
レガシー
が
全国各地
に
創出
されるよう努めてまいります。
東京大会
は暑さが厳しい時期に
開催
されるため、
アスリート
、
観客
が過ごしやすい
環境
を
整備
することは極めて重要となります。ソフト、
ハード両面
にわたりしっかりとした
対策
を講じてまいります。 また、望まない
受動喫煙
をなくすことも重要です。
受動喫煙対策
については、
競技会場
及び
公共
の場における
対策
を
関係大臣
と
連携
しつつ
強化
してまいります。 新
国立競技場
については、新
国立競技場
の
整備計画
に基づき、昨年十二月から
本体工事
を開始しました。現在の
デザイン
は、
整備計画
の
基本理念
である
アスリート
第一、
世界最高
の
ユニバーサルデザイン
、
周辺環境等
との調和や
日本
らしさを体現したすばらしいものであると考えております。新
国立競技場
が
世界
の
人々
に
感動
を与える場となるよう、二〇一九年十一月の完成を目指して、着実に
整備プロセス
を進めてまいります。
東京大会
の前年に
開催
される
ラグビーワールドカップ
二〇一九に関係する
施策
については、
東京大会
と共通する事項が多く含まれていることから、
大会
を所管する
文部科学大臣等
と
連携
してまいります。また、
東京大会
を
ドーピング
のないクリーンな
大会
とするためにも、
文部科学大臣等
と
連携
してまいります。
政府
においては、閣議決定した
基本方針
に基づいて、各
府省庁
の
関連施策
を
一体
として確実に
実行
し、
オールジャパン
で
取り組み
を
推進
するために必要な
措置
を講じてまいります。そのために
関係大臣等
と緊密に
連携
し、
大会
の円滑な
準備
及び
運営
に関する
施策
の総合的かつ集中的な
推進
を加速させて取り組んでまいります。また、オープンな
プロセス
による
意思決定
、
関連施策
の進捗と
効果
の点検などについて、
国民
の
皆様
から御
理解
が得られるよう、しっかりと取り組んでまいります。
東京大会
では、
国民
の
皆様
から祝福され、夢と希望を抱いていただける
大会
として大
成功
させるとともに、誰もが共生できる
社会づくり
が進むよう、
全力
で
担当大臣
の職務に取り組んでまいりますので、
委員長
、
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
のほど、よろしく
お願い
を申し上げます。(
拍手
)
冨岡勉
7
○
冨岡委員長
次に、
水落文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
。
水落敏栄
8
○
水落
副
大臣
このたび、引き続き
文部科学
副
大臣
兼
内閣
府副
大臣
を拝命いたしました
水落敏栄
でございます。 副
大臣
として、
大臣
をよく補佐し、
日本
のさらなる
経済成長
の原動力となる
科学技術イノベーション
の
推進
、
国家戦略
としての
スポーツ
の
振興
及び二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック競技大会
の
成功
に向けた
取り組み
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
委員長
初め
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしく
お願い
を申し上げます。(
拍手
)
冨岡勉
9
○
冨岡委員長
次に、
丹羽文部科学
副
大臣
。
丹羽秀樹
10
○
丹羽
副
大臣
このたび
文部科学
副
大臣
を拝命いたしました
丹羽秀樹
でございます。 副
大臣
として、
林大臣
をよく補佐し、
日本
の将来を担う人を育てる
教育
の
再生
及び
文化芸術立国
の
実現
のため、
文化
の
振興
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
冨岡委員長
初め
理事
、
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、よろしく
お願い
申し上げます。(
拍手
)
冨岡勉
11
○
冨岡委員長
次に、
宮川文部科学大臣政務官
。
宮川典子
12
○
宮川
大臣政務官
このたび
文部科学大臣政務官
を拝命いたしました
宮川
典子
でございます。 これからは、
大臣
、そして両副
大臣
とともに、
教育
の
再生
並びに
文化
の
振興
に
全力
を尽くしてまいりたいと思います。そして、我々
文部科学省
の目標である、
可能性
とチャンスの最大化に向けて
全力
を尽くしてまいる所存でございます。 今後とも、
冨岡委員長
初め
理事
、
委員
の先生方の御
指導
、御
鞭撻
を賜りますよう、どうぞよろしく
お願い
申し上げます。(
拍手
)
冨岡勉
13
○
冨岡委員長
次に、
新妻文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
。
新妻秀規
14
○
新妻
大臣政務官
このたび
文部科学大臣政務官
兼
内閣
府
大臣政務官
を拝命いたしました
新妻
秀規
と申します。
大臣政務官
として、
大臣
、副
大臣
とともに、
科学技術イノベーション
の
推進
、そして
スポーツ
の
振興
及び二〇二〇年
東京オリンピック
・
パラリンピック
大会
の
成功
に向けた
取り組み
に
全力
を尽くしてまいります。 今後とも、
委員長
初め
委員
の
皆様方
の御
指導
、御
鞭撻
賜りますよう、よろしく
お願い
申し上げます。(
拍手
)
冨岡勉
15
○
冨岡委員長
この際、申し上げます。 去る十五日の本
委員会
における足立康史君の発言の一部について、
委員長
としては不適切な言辞であったと考えます。 本件については、現在、各会派間において協議を行っているところであり、
委員長
としては、その協議を踏まえ、適宜適切に
措置
いたします。 次回は、来る十二月一日金曜日
委員会
を開会することとし、本日は、これにて散会いたします。 午後零時四十一分散会