○篠原(豪)
委員 立憲民主党の篠原豪でございます。前回に引き続き御
質問させていただきますので、どうぞ先輩方、よろしくお願いいたします。
解散・総選挙後に初めて開かれた特別国会ですけれども、会期末の十二月九日まで、残すところ、実質もう三日ということになりました。
振り返ってみれば、今国会は、森友学園をめぐる会計検査院の報告書が提出をされたことにより、残念ながら、この問題の謎はさらに深まったんだろうと思っています。
具体的には、森友学園への国有地売却の八億円の値引き額の適正性、森友学園との
金額交渉の有無、そして、適正性の証明、証拠となるはずの行政文書の適切な管理、関係省庁によるそんたくが行われていなかったのかということについても、会計検査報告書を見れば、誰がどう見ても明らかに不適切に破棄されている文書がいっぱいあって、そして、それがもうわからなくなっているということでありました。
そして、これらの問題に、幾ら我々が
政府の皆様に問いただしても、根拠を示す十分な
答弁は結局なかったのではないのかなというふうに考えております。こういった
政府の
説明姿勢には、もはや多くの国民は本当にあきれており、怒りもどんどん頂点に向かって本当に大きくなっているというふうに感じます。
きょうも、うちの地元の
支援者の皆様方と
お話しさせていただいたんですけれども、やはり、この問題は本当におかしいんじゃないのかなという声がほとんどでした。あとは、興味が余りないというのは政治そのものにかわかりませんけれども、それじゃいけないと思うんですが、政治を見られる方々にとってみればそういう感覚だというのが、私が聞いてきた率直な声です。
そして、本当に残念なのは、国民の皆さんが、今、八割以上が納得できないんだという最新の世論
調査の結果になっておりまして、これは私自身も、今回のこの国会を通じて、
政府の皆さんの対応には大変な違和感を感じているところでございます。
この問題を議論すべく行われました予算
委員会の運営も、これは残念なものだったと言わざるを得ません。今回は衆参二日ずつ審議が行われましたけれども、野党の議員が本来質疑をできるはずだった持ち時間を、与党の皆さんが数の力に頼ってそれを削って、そしてその結果、野党第一党の
質問開始が初日の夕方四時からという、これはテレビ入りの審議でありますけれども、そういった、ここのところで見れば前代未聞の
委員会運営だったのかなというふうにも思います。
そして、その短い審議時間の中でも新しい事実がわかってきました。具体的には、音声データやメモの存在など新しい証拠が出てきたにもかかわらず、
金額については話をしたが価格は交渉していないでありますとか、口裏合わせではなくてごみの量を見積もる資料の提出のお願いをしたとして、新聞の社説でも、これは無責任過ぎる
政府答弁だなどというふうに取り上げられている始末です。そして、もはやそんたくが行われたのではないかというどころの話ではなくて、
答弁そのものがそんたくで行われているんじゃないかと思わざるを得ないような、不思議な感覚でこの姿勢を見てきたところであります。
このそんたくがあったかどうかとか、いろいろこの
説明については、私はやはり、今の問題、いろいろ出てきましたので、これは佐川前理財局長、国税庁長官でありますけれども、財務省が認めた二つの音声データの存在、新しく見つかったメモ等の問題があります。
事前の価格交渉を否定してきた御自身の声で、国会
答弁が根幹から揺らいでいるわけですから、これをしっかりと、なぜ売却額を当初非公開にしたのか、不適切な八億円の値引きの経緯も、関連する行政文書が破棄をされているのでわからないという会計検査の結果を受けて、これまで適切と
説明してきたことを御自身がどう受けとめているのかということを伺いたく、昨日、佐川さんにきょうのこの
委員会に来ていただきますようお願いいたしましたけれども、残念ながら
理事会でこれは認められなかったということでございます。
きょうは、そのかわりに古谷
大臣審議官が来ていただいているということなんですが、この
質問の内容について、御本人に、もしいらっしゃるんであれば確認をしていただいて、そしてお答えいただきたいというふうにお伝えをしました。そのことについてお答えがあるのかどうか、まず最初に教えていただければと思います。