○一宮
政府特別補佐人 人事院総裁の一宮でございます。
本年六月、人事官に再任され、引き続き
人事院総裁を拝命いたしました。今後とも、人事院に与えられた責務を適切に果たすよう、
全力で職務に取り組んでまいる所存でございます。引き続きよろしく
お願いいたします。
人事院は、八月八日、
国会と
内閣に対し、国家
公務員の
給与に関する報告及び勧告を行い、あわせて
公務員人事管理に関する報告を行いました。以下、その概要を御
説明いたします。
まず、
給与に関する報告及び勧告について御
説明いたします。
月例給につきまして、公務と民間における本年四月時点の
給与を比較した結果、
公務員給与が民間
給与を六百三十一円、〇・一五%下回ることとなりました。この較差を解消するため、俸給表の水準を引き上げるとともに、
平成三十年度に予定していた本府省業務調整手当の引き上げの一部を
実施することといたしました。
特別給につきましては、公務と民間における直近一年間の支給割合を比較した結果、公務が民間を下回ったことから、〇・一月分の引き上げを行い、年間四・四〇月分とすることといたしました。引き上げ分につきましては、勤務実績を反映する勤勉手当に配分することとし、本年十二月期分から引き上げることといたしました。
また、
給与制度の総合的見直しにつきましては、先ほど申し上げましたとおり、本年四月から本府省業務調整手当の引き上げを行うとともに、
平成三十年度においても同手当の引き上げを行うことといたしました。あわせて、若年層を中心に、
平成二十七年一月一日に抑制された昇給の回復を行うことといたしました。
次に、
公務員人事管理に関する報告について御
説明いたします。
国家
公務員の
人材確保が引き続き厳しい状況にある中、積極的に
人材確保策を展開するとともに、
働き方改革により、魅力ある公務職場を
実現する必要があります。特に、長時間
労働の是正に向けて、より実効性ある
取り組みの
推進が強く求められています。また、
職員の
能力開発等の
推進、管理
職員のマネジメント
能力の
強化等のほか、非常勤
職員の勤務
環境の
整備を進めてまいります。
国家
公務員の高齢期雇用については、当面の
措置として義務的再任用により
対応していますが、公務能率の低下が危惧されるなどの
課題も指摘されており、定年の引き上げに向けて、
平成二十三年の意見の申し出以降の諸状況の変化も踏まえ、必要な検討を鋭意進めていくこととしております。
以上、本年の報告及び勧告の概要を御
説明いたしました。
山際委員長初め
内閣委員会の
委員の皆様におかれましては、
人事院勧告制度の意義や
役割に御
理解を賜り、この勧告を速やかに
実施していただきますよう
お願い申し上げます。