○真山
勇一君 民進党・新緑風会の真山
勇一です。
この
委員会では、本当に本当に、ついつい昨日までです、テロ等準備罪、共謀罪、
審議を行ってまいりました。この
委員会、全てのメンバーがやっぱり徹底的に
審議を尽くすべきであるということで進めてまいりました。この
委員会に来ても、やっぱり私は疑問点というか分からないことが少し多くて、そうしたものをまだまだしっかりと解明していかなければいけない
法案であったというふうに思うんですね。
例えば、組織的
犯罪集団というのがどういうものなのかということですとか、一般の人というのはどういう人をいうのか、一般の人でない人はどういう人をいうのかとか、それから周辺の人、様々な問題も出ました。隠れみのという言葉も出ました。やっぱりこうしたことから、この
法案の抱える心配な点というのは私はまだまだあったのに、それが会期末ということもあって十分できなかった、これは本当に残念なことだというふうに私自身も思っております。
そして、今日未明になりますけれども、あの中間報告という、実は私も議員になりたてで日が浅いので、その中間報告などというやり方が初めてで、まさにもう本当に初体験でどういうことになるのかなというふうに思っていましたけれども、やっぱりああいう形で、非常に異例な形だと思うんですね、やっぱりね。私ども、やはり反省するのは、
委員会の場でもっと
審議をするべきものだったのかなというふうに今思ってきております。
是非、この
法案についてはまたこれからも折を見てしっかりと
見直しをしていくということも必要ではないかなというふうに駆られております。私たちとしてはできれば廃案というふうに思っておりましたが、とてもちょっと残念なことになっておりますという、
委員会終わったばっかりでこの次の
法案に入っているので、ちょっとまだ気持ちの整理が付いていないということもあって一言言わせていただきました。
それでは、この新しい
刑法の
改正、
性犯罪についての
質疑を行わせていただきたいというふうに思います。
やはりこの
性犯罪、本当に、ふだん本当にいろいろなことが私たちの
社会であるわけですね。この本当に古い
刑法が
改正されるということで、できた当時はほとんど男
社会というか、男の
人たちが中心になったところで作られた
法案であり、また、当時はまだ古い日本の習慣というか、そういう意味でいえば、家ですとか、それから女性の貞操を大事にするという、そういうような観点からこの
法案というのは作られたのではないか。そして今、私たちの
社会が大きく変わってきている。その
社会が変わる中で、性の多様化ということも今言われてきています。今までだと、そんなことあるのかなとか、それから、そういうことが表に出てくることは余りないなということがあったかもしれないけれども、今私たちの周りではそういうことがごく普通なことになってきているという、そうした
状況があります。
そうした中でも、でも、やっぱり
被害者の方が声を上げるというのは本当に大変なこと、
勇気のあることなわけです。
性犯罪を防ぐためには、やっぱりこうした方たちの声を上げてもらって、そして
法改正につなげていく、卑劣な
性犯罪というものをなくすためにはこれも必要なことだというふうに思っております。
今回のこの
改正の中には、そうした声も私は生かされているのではないかというふうに思っておりますけれども、今回の
法案の大きな点は
性犯罪の厳罰化、それから新しい点が加えられるという
見直しが行われている一方で、見送られているところもあります。こうしたこと、幾つかの点について今日は伺わせていきたいというふうに思います。
まず
大臣に伺いたいんですけれども、今回の
改正で、
性犯罪というとやはり
強姦という言葉が本当に使われてきております。この言葉は受けるイメージもそれから
実態も、多分、女性が
被害者になって
加害者が男性という形の
犯罪という言葉ではないかというふうに思うんですが、これが今回、
強制性交等罪というふうに名前が変えられました。この名前が変わったことでこの
犯罪がどういうふうなことになるのか、その
理由、その辺りを
説明していただきたいと思います。