○
大島九州男君 大変それはすばらしいことだというふうに思いますね。
今、
事例でありました、いろんな
大学の先生だとか、そういう人たちが
指導していく。具体的に言うと、例えば板書をどのようにすると
子供たちに見やすいかとか、あと、いろんな問題が起こったときにどのように
保護者と対応したらいいのかとか、やはり
子供たちの
コミュニケーションを図っていくのにどうしたらいいのかと、あらゆる
分野、いろんなものがあると思うんですね。
後で出てくると思うんですけれども、
資料に付けておりますが、
学校現場における業務の適正化に向けてという、この①を付けた方のちょっと
資料を見ていただくと、業務
改善のアドバイザーの仕組みを創設するというようなことも書いてあるわけですね。そうすると、そういう業務
改善をしていくという、そういうプロジェクトをつくってやっていくということですから、もう当然、最初に入ってきた先生たちにそういった経験を積んでもらうことは非常に大切だと思うんです。
この業務
改善の中に、ちょうど私、今日
資料を見ていて、ある中学
教員の一日というのがあるんですね。ちょっとこれを御紹介しますと、朝六時四十分に
学校に到着しまして、七時二十分に部活の朝練の参加して、その後、職員の打合せをします。一、二時間目の授業、定期テストの答案を返して、
課題を解きました。休み時間にテストの採点について尋ねてくる
生徒とのやり取りをやりました。三、四時間目は授業はないですが、三十人分の提出物、生活ノート、テストの
学習計画表などの点検、生活ノートに必ず赤ペンで一言書き込みます。三十人分見て書き込むというのは、これは結構大変な作業ですよね。給食の時間は声を掛けながら鍋を持って
生徒の机を回ります。残り十分ぐらいで自分の昼食を取ります。そして、
放課後、
生徒会
指導の会議、
子供の
状況や各学級の
課題を出し合って、終わるとテニスコートへ下校時刻の十八時十五分まで練習に参加します。そして、十九時に長期欠席の
生徒が
保護者と登校し、そしてその打合せをした後、二十一時、まだ提出物の点検が終わりません。二十三人の
教員中、七人が残っています。二十二時に退勤して、今月出勤しなかったのは土日を含め一日だけ。土日は部活の練習や大会に参加して、この調子でいくと月のサービス残業は百時間を超えてしまいますという。こういうある中学
教員の一日を見させていただいて、ああ、これは大変だなと。
教職員の一番最初に入ってきた人たちはどういうイメージなのかなと。まさに、
研修のときに、こういうものが普通なんですよとか、いやいや、でもこれはこういうふうに、働き方
改善でこういうふうに変わっていくんですよとかいうような、いろんな
状況があると思うんですよ。
これ、民間でいきますと、私の経験でいうと、私、実は麻生先生のところの麻生塾というところのテニススクールの校長をずっと二十年ぐらいやっていたんですね。そうすると、朝から私は夕方までテニスのレッスンをするわけですよ、コーチとして。で、夕方、実は私、
学習塾をやっていたので、小
学校、夕方から授業を教えて、中
学校を十時半ぐらいまで教えるわけですよ。それで、マイクロバスで
子供を送っていって、それで大体十二時ごろに塾に帰ってくるというのを実は何十年も続けていた。
これはもう我々は、自分としては当たり前と。うちの先生たちは、まあ大体、それでも午前中に出てきてやっぱり夜まで働いているんですね。これ、当たり前になっちゃっているんですけど、でも、今
考えたらとんでもないことをしていたなと。何か、ゆとりがないんですよね。でも、それはもうそれが当たり前だと思って生きてきたので、大体正月休みとお盆休みになると実は熱が出て寝込んでいた。ところが、市会議員になって、議員になると正月とお盆が忙しいので、それで風邪引かなくなったんですよね。
いや、これ本当の話なんですけど、それぐらい何か本当に追い詰められながらやっていたという、今
考えたら、それを追い詰められたと思わなかったからできたんだけれど、これは、今の
状況から
考えたら、よっぽどの精神力がないとやっぱりやっていけないなと。
だから、そういう意味においても、
初任者研修のときに、私のような経験があるような
外部人材行ったら、いや先生と、若いから、やる気で一生懸命頑張ろう、今言うように、寝なくてもいいと、自分はもうクラブでも頑張ろうという、そういう気持ちは大切だけど、現実は、そんなことはやらない方がいいよというような声を聞けば、ああそうか、俺も少しはゆとりを持ってやろうかなとかいうような気にもなっていったりすると思う。そういう意味において、
初任者研修というのはすごく大切だという認識をしているんですね。特に、民間
教育、今言う私たちのように、本当に朝から晩まで働いてきて、それが本当は、そういうことではゆとりもできないし駄目なんだよというような経験が語れるような人も必要だし。
ここで一番私が今日言いたかったのは、塾の先生というのは、すごく短い時間の中でいろんな
指導をしたり、あとテストのデータとかそういうものを処理して、そしてそれを次の
生徒指導に生かすという、そういった業務には非常にたけているんですよね。だから、そういう意味においての民間
教育の皆さんの知見を
初任者研修のときに使っていくということは、僕は非常に、
生徒指導とかそういうことじゃなくても、逆に言う、業務の中で、テストの成績処理だとか、いろんな
保護者へ出す通信のノウハウだとかいうものはすごく役に立つと思うんですけれども、それは、
義家副
大臣、ちょっと、私の言うことは、ああ、そうだなと思うか、いやいや先生、それは民間
教育は使えませんよと言うのか、ちょっと御意見があればお
願いします。