○松沢成文君
オリンピック憲章の規定はクリアしたというお答えでした。
何か、このことがクリアできたので、もう霞ケ関で決まりでいいじゃないかという意見もあるんですが、私は全くその意見とは
考え方を異にしているんですね。今回の霞ケ関の決定も、ある意味で男女平等の思想に乗っていったんだという意味で、全体的に見ればまあよかったねという意見もあるかもしれませんが、私は霞ケ関がプライベートカントリークラブとしての矜持を守り切ったかというと、
オリンピックのプレッシャーに負けてある意味で変えていったわけですね。そうじゃなくて、本当ならば、自分
たちは頼まれてゴルフ会場になっているんじゃないと、ああ、頼んでなっているんじゃないと、やってくれってなったからいいですよと、そのときにこういう定款も見せたのに、今更IOCや、逆に組織
委員会の方からこの定款は駄目だ、変えろなんて言われるのはふざけるなと、こうやって返上するぐらいの私は矜持があったら、これはこれですばらしいなとも思うんですよ。まあ、それは私の意見ですけれども。
そういう中で、じゃ、霞ケ関カンツリー倶楽部、この
オリンピック憲章、男女の差別問題というのはクリアしたのは事実でありますが、ただ、その中でも私が
予算委員会で
指摘したように、実は丸川
大臣に
指摘したんですけれども、この霞ケ関に決まった選定プロセスの中で、もしかしたら不正があったんじゃないかと。つまり、霞ケ関カンツリー倶楽部は自分
たちの会則を提示したんですね。そうしたら、それを受け取った
東京都の方が、えっ、このまま会則を英文にして出しちゃうと、これ男女平等のことがあって
オリンピック憲章に引っかかっちゃうかもしれないから、まずいんじゃないでしょうかというふうに霞ケ関に
相談したんです。これ、数年前の話ですよ。そうしたら、霞ケ関のどの役員か分かりませんけれども、そんなものは後で変えればいいんだから出す必要がないと言って、
東京都の役人はそれを出さなかった。ですから、IOCも国際ゴルフ連盟も、霞ケ関のこの規約のことを知らなかったわけですね。
ですから、もしこういう小細工をして、不正行為をやって招致を勝ち取っていたのであれば、これは不正行為だったら、これ招致自体が私は無効になるというふうに思っているんですね。
それで、実は私は丸川
大臣に、このことはきちっと、
日本の
オリンピック招致と会場選定の正当性を保証するためにもしっかりと調べ直した方がいいということで、
東京都や霞ケ関カンツリー倶楽部、あるいは
日本ゴルフ協会、
関係者はどういうプロセスで選定が進んでいったのかを調べるべきだと言って、丸川
大臣はそのとおりだと、調べますと言ってくれたんですけれども、これどんどん進んでいきますので、いつまでにその調査やっていただけるんでしょうか。いつ頃出てくるんでしょうか、結果は。