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山本太郎君 自由党共同代表、
山本太郎でございます。自由・社民の会派、希望の会を代表いたしまして、
今村大臣にお聞きをいたします。
四月四日、
記者会見の
大臣の御
発言、今日もさんざんいろんなことをお聞きになったと思いますけれども、趣旨だけを申し上げたいと思います、そのときの
発言を。自主避難者が福島に帰れないのは本人の責任である、基本は自己責任である、裁判でも何でもやればよいではないか、やったではないか。この言葉に避難者の多くが心を痛め、絶望に近い感覚であれからの毎日を過ごされていると思います。
私、この
発言自体には驚かなかったんですよ、自分はびっくりしなかったんです。どうしてびっくりしなかったかというと、この
大臣が
発言されたことの全てが安倍政権の避難者へのスタンスそのものだからなんですよね。改めて、安倍政権の自主避難者への
取組方を、御自分の口を通して
大臣が言葉にされただけのことなんです。ただ、私がこの件で驚いたのは、この
発言をされた方が
今村大臣だったということに一番びっくりしたんです、心から。
私、この
復興特別
委員会の
委員になって二年たつんですけれども、その間に
復興大臣は三回代わりました。歴代の
復興大臣の中で自主避難者に対して最も寄り添うお気持ちを持っていらっしゃるんじゃないかと私自身が感じていたのは、
今村大臣なんですね。だから、一番びっくりしたんですよ。
人間って、何かストレスを抱え過ぎたりとかすると、何といいますか、振り切る瞬間というのは誰にでもあることだと思うんです、私自身。つまり、ふさわしくないとか、ふだんの自分とは違った振る舞いをしてしまうとか、言動がしてしまうとかということって確かにあると思うんですよね。
復興大臣というお立場を考えるならば、決して望ましくない
発言だったとは思います。でも一方で、
大臣御自身も、御自身を削り続けながらといいますか、自分自身を削りながら、
復興に何とかというお気持ちでやられていて、疲弊しながら立たれたあの
記者会見だったんじゃないかなというふうに、その結果だったんだろうなというふうに想像すると、ただ、けしからぬなというふうに私は言う気持ちになれないんですね。
大臣は以前、本
委員会の
質疑が終わった後に、私の
質疑が終わった後、少しの時間でよかったらというお話で、実際にその日に傍聴に来てくださっていた自主避難のお母さんたちの声を直接聞いてくださったんですよ。これ、私、びっくりしました、本当に。今までの
復興大臣の方々にもそういうアプローチはしたことがあったんですけど、
皆さん結構あっさりとお帰りになられることがあったんですけど、逆に
大臣は、私が近づいてくるのを待っていてくださったというような雰囲気さえ見えたんですね、そのときに。
たとえ
大臣になったとしても、弱い立場の方には寄り添うんだという政治家になったときの基本的な姿勢というのは崩されていないんだなというふうに、私自身、すごく感激した覚えがある。だけじゃなく、そのときにお話を聞いてくださったというか、
大臣にお話を聞いてもらったお母さん方も、物すごく感激されていたんですよ。あのときに
大臣に直接お話聞いていただいたお母さんたちというのは、今も、直接お会いして、直接話を聞いていただいていますから、
記者会見での
発言はあったけれども、直接
大臣のお話聞いてもらっているから、あれは決して本心ではないというふうに信じていらっしゃる方がいらっしゃるんですね。私も同じです。
そのお母さんたちが、毎日本当に強引な追い出しであったりとか、何といいますか、追い出し、いつ出ていくんだという話だったりとかという、すごく強引な追い出しだったりとか、とにかく毎日おびえるように過ごしているという話を聞くんですね。そのたびに胸が痛くなるといいますか、もう一日に何十回も電話が掛かってきて、何回も家の前に来られて大きな音でドンドンされてというような、いつ出ていくんだというような、もうまるで犯罪者にでもなったような、早く出ていけというような
状況をずっとここ数か月続いていて、もう精神的にもかなり疲れ切ったというような
状況が実際にお話を伺うと感じ取れるんですね。
そこで、
大臣に、是非お母さんたちに、元気が出るといいますか、
エネルギーを感じるような一言をいただきたい。その一言というのは何かというと、意に反する、その方々の意に反するような追い出しは行わない、させないということを
大臣の方から一言いただけないですか。