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2017-05-26 第193回国会 参議院 議院運営委員会 第26号
公式Web版
会議録情報
0
平成二十九年五月二十六日(金曜日) 午前九時四十一分
開会
─────────────
委員
の異動 五月二十六日
辞任
補欠選任
伊藤
孝恵
君
浜口
誠君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
山本
順三
君 理 事 石田 昌宏君 塚田 一郎君
牧野たか
お君 浜野
喜史
君
吉川
沙織
君 石川
博崇
君
仁比
聡平君 東 徹君 委 員 足立 敏之君
今井絵理子
君 小川 克巳君
小野田紀美
君
佐藤
啓君
佐藤
正久君 自見はなこ君 中西 哲君 藤木
眞也君
宮島 喜文君
伊藤
孝恵
君
田名部匡代
君
浜口
誠君 真山
勇一
君 熊野
正士
君 三浦
信祐
君 山添 拓君
委員
以外の
議員
議員
木戸口英司
君 ─────
議長
伊達 忠一君 副
議長
郡司 彰君 ─────
事務局側
事務総長
郷原
悟君
事務次長
岡村 隆司君
議事部長
小林
史武
君
委員部長
笹嶋 正君
記録部長
金子 真実君
警務部長
金澤 真志君
庶務部長
木下 博文君
管理部長
宮崎 一徳君
国際部長
鈴木 千明君 ───────────── 本日の
会議
に付した案件 ○
特別委員会
に関する件 ○本日の本
会議
の
議事
に関する件 ○本
会議
における
議案
の
趣旨説明聴取
及び
質疑
に 関する件 ─────────────
山本順三
1
○
委員長
(
山本順三
君) ただいまから
議院運営委員会
を
開会
いたします。 まず、
特別委員会
に関する件を
議題
といたします。
天皇
の
退位等
に関する
皇室典範特例法案特別委員会
の
設置
についてお諮りいたします。
本件
につきましては、
理事会
において協議いたしました結果、お手元の資料のとおり
特別委員会
を
設置
することに
意見
が一致いたしました。
理事会申合せ
のとおり決定することに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本順三
2
○
委員長
(
山本順三
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 ─────────────
山本順三
3
○
委員長
(
山本順三
君) 次に、本日の本
会議
の
議事
に関する件を
議題
といたします。
事務総長
の
説明
を求めます。
郷原悟
4
○
事務総長
(
郷原悟
君) 御
説明
申し上げます。 本日の
議事
は、
最初
に、
特別委員会設置
の件でございます。
天皇
の
退位等
に関する
皇室典範特例法案特別委員会
の
設置
について
異議
の有無をもってお諮りいたします。
設置
することに決しますと、
議長
は、議席に配付いたしました
氏名表
のとおり
特別委員
を指名されます。 次に、
日程
第一について、消費者問題に関する
特別委員長
が
報告
された後、
採決
いたします。 次に、
日程
第二について、
外交防衛委員長
が
報告
された後、
採決
いたします。 次に、
日程
第三について、
国土交通委員長
が
報告
された後、
採決
いたします。 次に、
日程
第四について、
財政金融委員長
が
報告
された後、
採決
いたします。 次に、
日程
第五について、
環境委員長
が
報告
された後、
採決
いたします。 次に、
日程
第六について、
経済産業委員長
が
報告
された後、
採決
いたします。 次に、
日程
第七について、
厚生労働委員長
が
報告
されます。次いで、
牧山ひろえ
君、
倉林明子
君
各々
十分の
討論
の後、
採決
いたします。 次に、
日程
第八及び第九を一括して
議題
とした後、
法務委員長
が
報告
されます。
採決
は両案を一括して行います。 次に、
日程
第一〇について、
農林水産委員長
が
報告
された後、
採決
いたします。 なお、本日の
議案
の
採決
は、いずれも押し
ボタン式投票
をもって行います。 以上をもちまして本日の
議事
を終了いたします。その所要時間は約五十分の見込みでございます。
山本順三
5
○
委員長
(
山本順三
君) ただいまの
事務総長説明
のとおり本日の本
会議
の
議事
を進めることに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本順三
6
○
委員長
(
山本順三
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 なお、予鈴は午前九時五十五分、本鈴は午前十時でございます。 暫時
休憩
いたします。 午前九時四十三分
休憩
─────・───── 午後零時十六分
開会
山本順三
7
○
委員長
(
山本順三
君) ただいまから
議院運営委員会
を
再開
いたします。
自民党
の
委員
の方に遅刻をした方がいらっしゃいますが、これは非常にゆゆしき問題でありますから、しっかりと反省していただきたいと思います。 本
会議
における
議案
の
趣旨説明聴取
及び
質疑
に関する件を
議題
といたします。
組織
的な
犯罪
の
処罰
及び
犯罪収益
の
規制等
に関する
法律等
の一部を改正する
法律案
の
趣旨説明
を二十九日の本
会議
において聴取することについてお諮りいたします。
本件
につき御
意見
のある方は御
発言
願います。
吉川沙織
8
○
吉川沙織
君
民進党
の
吉川沙織
です。 私は、
会派
を代表いたしまして、来る二十九日、
組織犯罪処罰法改正案
の
審議入り
に
賛成
の
立場
から
意見表明
を行います。 ただ、その前に一言申し上げたいと思います。
開会
してすぐに
山本議院運営委員長
から御
発言
がございましたとおり、今日は九時三十分から
議院運営委員会理事会
、九時四十分から
議院運営委員会
が開かれ、十時から
定刻どおり
本
会議
が
開会
をされて、本
会議自体
は
散会
をしております。 ただ、しかしながら、これはいつものことでございますが、
議院運営委員会
の
理事会
並びに
議院運営委員会
がそれぞれ
休憩
のままということは、いつ何どきまた
招集
があってもおかしくはないということでございます。 なお、今回はこのような件が諮られるという
状況
でございますので、いつ
招集
があってもおかしくはない、十二時十分で
再開
をしたいという
発言
は
自民党
の
筆頭理事
からございました。それをもって私
ども
は待機、若しくは急なことでありましたので差し替えを出して、十二時十分までに
野党
の
理事
並びに
委員
は
全員着席
をしておりましたところ、
与党
の、特に
自民党
の
議員
が何人か届かず、十二時十六分に、私の時計によりますと、
再開
をされる、こういうことになってしまいました。 もしこれが、
与党
と
野党
の
立場
が、例えば我が
会派
と
自民党会派
が逆であれば、流れていても、私
ども
が席を立っていてもおかしくはない
状況
であると思っております。 ですので、数は確かに
最大会派
であり過半数を持っている
自民党会派
でございますが、議会の運営上においても、緩み、たるみ、おごりが出ていると言っても差し支えはないのではないかと思います。 もちろん、新人の
議員
の
先生方
にとってみれば訳の分からない急な
招集
だったかも分かりませんが、それぐらい今は緊迫した
状況
にあるということを踏まえていただきたいと思います。 その上で
意見
を申し上げたいと思います。 まず、私
ども
は、致し方なく
審議入り
に
賛成
をするという
立場
でございます。これから幾つかの
理由
を申し上げたいと思います。
最初
に、
衆議院
の
法務委員会
で
強行採決
、
採決
が
強行
されて、その上で本
会議
に諮られて
参議院
に送付をされてきたということでございます。私
ども参議院
の宿命としては、
衆議院
から送られて、受け取った時点から数えて六十日以内に結論を出さなければいけないという
側面
もございます。 また、
国民
のほとんどが
理解
をされていないようないわゆる
共謀罪法案
に関して、開かれた
国会
の場で
総理出席
の下、様々な
懸案事項
も含めて
議論
をしていくことで解決をしていかなければならない問題も多数あると思います。 ですので、
最初
に申し上げたいことは、
衆議院
の
法務委員会
で
参考人質疑
を除けばたった三十時間、三十時間をもって
動議
が出され、
採決
が
強行
され、その上で本
会議
で諮られました。私
ども
の
衆議院
の
会派
は、本
会議
に
出席
の上、堂々と
反対討論
をして、
記名採決
、
記名投票
を求め、
反対票
を投じてこちらに送られてきました。それを受けて、私
ども
も
反対
の
立場
でしっかり
議論
を挑んでいこうと思っています。
法案
の
内容
にもたくさんの問題があります。
共謀罪法案
は、
犯罪集団
の
組織性
と
実行準備行為
を新たに
構成要件
とはしています。ただ、ある
組織
が一変して
犯罪集団
になったり、
犯罪
の計画に基づいて
準備
を進めているかは、日常的な監視がなければ分かるということは難しい、そういう
側面
があります。実際にこの
法律案
が通ってしまうならば、これを適用するとするならば、警察、そういった
機関
が通信を傍受したり、
捜査対象
の
組織
に
スパイ等
を送り込んだりしなければ摘発することは不可能であると言わざるを得ません。
衆議院
の
審議
の中でも、そもそもテロリズムの
定義自体明文化
もされていないし、このやり取りも繰り返されました。また、
組織的犯罪集団
に一変したという場合の
要件
も明確な
答弁
はありませんでした。例えば、
衆議院
の
審議
で、
総理
は、
犯罪集団
への一変をオウム真理教を引き合いに
説明
されていますが、
宗教団体
から
犯罪集団
に一変した
根拠
は全く
質疑
の中で示されていません。 これらの問題をしっかりとただし、
廃案
に追い込んでいく覚悟で、私
ども
は、開かれた
国会
の場で
審議
に応じていこうと思っています。 そんな中、
プライバシー
の
権利特別報告者
から
政府
に対して
意見表明
がありました。
プライバシー
を過度に侵害し、
国民
の
権利
を、
憲法
で定められた
内心
の自由を侵害するものではないかという
書簡
が
日本国政府
に五月十八日に送られてきました。 それに対する
政府
の
反論
は、例えば五月二十二日午前の
官房長官
の
会見
によれば、これは独立した
個人
の資格で
人権状況
の
調査
、
報告
を行う
立場
であって、
国連
の
立場
を反映するものではない。つまり、
国連
の
立場
を反映するものではないと
官房長官
は
会見
の中でおっしゃっていますけれ
ども
、五月十八日に
プライバシー
の
権利特別報告者
に対する
日本政府見解
での
反論
においては、七項目のところで、
我が国
としては貴
特別報告者
が
国連
の
立場
からこのような
懸念
を
表明
することは差し控えていただきたかった。
個人
の
立場
と一方では言い、
日本政府
としてジュネーブに送った
書簡
では、
国連
の
立場
からこういうことを言われるのは遺憾である。
ダブルスタンダード
であります。 ですので、
法案
の
内容そのもの
、それから今、
日本
の
政府
が、
日本国
が、国際的にどういう
立場
で見られているのか。
衆議院法務委員会
で
動議
が出され、
質疑
が打ち切られたその日、五月十九日の
衆議院法務委員会
では、法務
大臣
の
答弁
で、
立法
事実はこれまで
TOC条約
と
テロ対策
とおっしゃっていましたが、最後の
質疑
で、
立法
事実から
テロ対策
が消えました。
条約
が唯一の
立法
事実であって、それは
国連
にも関するものです。その
国連
の
特別報告者
から
懸念
が示されている中、この
法案
はしっかり
審議
した上で
廃案
にすべきです。 開かれた
国会
の場で
総理
の
出席
を得て、様々な不安を解消し、
国民
の
世論
を喚起した上で、
反対
の
立場
である、しかしながら、
審議入り
には致し方なく
賛成
という
立場
で私の
意見表明
とさせていただきます。
仁比聡平
9
○
仁比聡平
君 私は、
日本共産党
を代表して、ただいまの
提案
、すなわち二十九日月曜日に本
会議
を開いて
共謀罪法案
の
審議入り
を
強行
しようとする
与党
の
提案
に断固
反対
の
立場
を
表明
をいたします。 その
最大
の
理由
は、
加計学園疑惑
をめぐって、首相の
進退
に関わる根本問題が
国民
と
国会
の前に提起をされているからです。
総理
は、この問題について、関与が明らかになるならば、
辞任
をする、
責任
を取る、こうした
趣旨
の
発言
をしてこられました。
政府
・
与党
は、挙げてこの
疑惑
を隠蔽を図ってこられました。 ところが、どうですか。
文科省
の前
次官
が
週刊誌
や新聞あるいはテレビの報道に続いて、昨日四時から
記者会見
を行い、
総理
の意向という
一連
の
文書
が確実に存在したものであると、衝撃的な
証言
をしたその直後ではありませんか。
文科省
は、
調査
をしたが確認できなかったなどと言ってきましたが、これは真っ赤なうそだったんですか。それとも、極めて不十分な
調査
をやったことにして、
総理
の
疑惑
を
権力ずく
で隠蔽しようとしているのですか。怪
文書
などという
菅官房長官
の引き続いての
発言
は、私は断じて許すことはできないと思うんです。
御存じ
のとおり、
前川
前
文科次官
は、自分が
次官
として共有していた
文書
である、あったものをなかったことにはできない、そう述べました。加えて、
加計学園
の今治市における
獣医学部
の新設について、極めて薄弱な
根拠
で、公平公正であるべき
行政
がゆがめられた、そう述べているわけですね。 事は国政の根本に関わる大問題であり、
政府
の
最高責任者
、
自民党
の総裁である
安倍総理自身
の
進退
に関わる大問題です。 私は、イタリアなどの
一連
の
外遊日程
から
総理
がどんなつもりで帰国をされるのか、
国民
が
政治
を私物化する
政治
を許して温かく迎えるとでも思ったら大間違いだということを、この問題を横に置いてでも
共謀罪
の
審議入り
をあくまで
強行
しようとする
与党
、この
委員会
の
皆さん
に警鐘を鳴らし、本当にそんなことでいいのかと強く申し上げたいと思うんです。 格差が大きく広がる中で、
政治
や
行政
を私物化し、これが発覚すると
権力ずく
で隠蔽する、そんな
安倍政治
に
国民
はほとほとあきれ果て、もううんざりしていたところに、決定的な証拠が、
証言
が提出をされているんですから、
与党
、
野党
、
立場
を超えて、
前川次官
の
証人喚問
、
総理出席
の
予算委員会
の
集中質疑
、まずは徹底してこの問題の
真相解明
を図るというのが私
たち国会議員
のやるべき仕事ではありませんか。これを差しおいて
共謀罪
の
法案審議入り
の
強行
など、もってのほかだと言わざるを得ません。 もちろん、
共謀罪法案
について、我が党は、
皆さん
が言うような
テロ等準備罪
などではなく、紛れもなく過去三度
廃案
になった
憲法違反
の
共謀罪
にほかならない、断固
反対
をしてまいりました。 その
立場
に違いはあるでしょう。けれ
ども
、
皆さん
、この
国会
で、
あと会期
末まで僅かしかない、何が何でも
強行
するような
状況
にありますか。
国民
は、
皆さん
が推進しようとする、推し進めようとする
法案
を本当に
理解
していますか。
衆議院法務委員会
での
強行採決
が行われた直後の週末に、共同通信が
世論調査
を行いました。
御存じ
のとおり、
説明
不十分と答えた方が七七%に上ります。その不安や怒りの声は、その後、日を追うごとに急速に広がり、
国会
前の行動はもちろんですが、今朝ほどの朝日新聞の
世論調査
でも、より強い方向が、結果が表れているではありませんか。 私は、この
世論
を一体どう受け止めているのか、この間の火曜日、
参議院法務委員会
の
質疑
で
金田大臣
に問いました。
大臣
がどう
答弁
したか
御存じ
ですか。これまでどおり丁寧な
答弁
に努め、
理解
を得ていきたい、そうおっしゃる姿にはあきれるばかりです。これまでどおりの
答弁
と言うけれど、
質疑
をすればするほど
国民
の
懸念
が広がる。
大臣
が
答弁
をすればするほど、そのたびに新しい論点が生まれる。それは、
法案そのもの
がどんな
行為
を
処罰
の
対象
とするのか、全く不明確だからです。 人の生命や身体、財産など法益を侵害する客観的な危険がない合意や
実行準備行為
があれば
処罰
するという。そうすれば限りなく
内心
の
処罰
に近づいていくし、
内心
に踏み込んだ
捜査
が行われることになるのではないか。
捜査機関
によるそうした
内心
に迫る
捜査
は、
恣意的濫用
のおそれに歯止めを掛けることなんてできないということが戦前の
治安維持法体制下
の
我が国
の歴史が証明している。 だからこそ、そんな刑法や
刑事捜査
を許さないために、私
たち
の
憲法
は、思想、良心の自由、表現や言論の自由、結社の自由、そして
適正手続
の、世界で本当に誇るべき
刑事手続
における
人権保障
の規定を定めている。その
理由
についての認識を問われた
金田大臣
は、私はお答えする
立場
にありませんなんと言っている、そんな
国会
なんですよ。 その下で、
最高責任者
であるはずの
総理
がその
進退
を迫られているような
状況
で、どうしてこの
共謀罪
の
法案審議
を、
国民
に開かれた、私
たち国民代表
の
国会
の任務にふさわしく、しっかり行っていくことができるというんですか。まずは
総理
に掛かっている
疑惑
の
真相
を明らかにする、全てはそれから。それが
与党
、
野党
を超えて当たり前の
立場
ではありませんか。 断固として二十九日月曜日の
法案審議入り
には
反対
を申し上げて、私の
意見表明
といたします。
山本順三
10
○
委員長
(
山本順三
君) 他に御
発言
ございませんか。──他に御
発言
がなければ、これより
採決
を行います。 本
法律案
につき、二十九日の本
会議
において
趣旨説明
を聴取することに
賛成
の諸君の
挙手
を願います。 〔
賛成者挙手
〕
山本順三
11
○
委員長
(
山本順三
君) 多数と認めます。よって、さよう決定いたしました。 ただいま
趣旨説明
を聴取することに決定いたしました
法律案
につき、次回の本
会議
において、自由民主党・こころ一人十分、
民進党
・新緑風会一人十五分、公明党、
日本共産党
及び
日本維新
の
会各々
一人十分の
質疑
を順次行うことに御
異議
ございませんか。 〔「
異議
なし」と呼ぶ者あり〕
山本順三
12
○
委員長
(
山本順三
君) 御
異議
ないと認め、さよう決定いたします。 本日はこれにて
散会
いたします。 午後零時三十三分
散会