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2017-03-16 第193回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
公式Web版
会議録情報
0
平成
二十九年三月十六日(木曜日) 午前十時開会 ─────────────
委員
の
異動
三月十日
辞任
補欠選任
徳茂
雅之
君
武見
敬三
君
松川
るい
君
中曽根弘文
君
森本
真治
君
藤田
幸久
君 三月十五日
辞任
補欠選任
滝沢
求君
進藤金日子
君
山本
一太
君
小野田紀美
君
福山
哲郎
君
宮沢
由佳
君 三月十六日
辞任
補欠選任
山口那津男
君
三浦
信祐
君
浅田
均君 東 徹君 ─────────────
出席者
は左のとおり。
委員長
宇都
隆史
君 理 事
阿達
雅志
君
堀井
巌君
山田
宏君 大野
元裕
君
浜田
昌良
君 委 員
小野田紀美
君
佐藤
啓君
佐藤
正久君
進藤金日子
君
武見
敬三
君
中曽根弘文
君 中西 哲君 小西 洋之君
藤田
幸久
君
宮沢
由佳
君
三浦
信祐
君
井上
哲士
君 東 徹君
アントニオ猪木
君
伊波
洋一
君
国務大臣
防衛大臣
稲田
朋美
君 副
大臣
防衛
副
大臣
若宮 健嗣君
大臣政務官
防衛大臣政務官
小林 鷹之君
防衛大臣政務官
宮澤 博行君
事務局側
常任委員会専門
員
宇佐美正行
君 ───────────── 本日の会議に付した案件 ○
駐留軍等
の
再編
の円滑な
実施
に関する
特別措置
法の一部を改正する
法律案
(
内閣提出
、衆議院 送付) ○
外交
、
防衛等
に関する
調査
(
派遣委員
の
報告
) ─────────────
宇都隆史
1
○
委員長
(
宇都隆史
君) ただいまから
外交防衛委員会
を開会いたします。
委員
の
異動
について御
報告
いたします。 昨日までに、
森本真治
君、
徳茂雅之
君、
松川るい
君、
福山哲郎
君、
滝沢求
君及び
山本一太
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
藤田幸久
君、
武見敬三
君、
中曽根弘文
君、
宮沢由佳
君、
進藤金日子
君及び
小野田紀美
君が選任されました。 また、本日、
山口那津男
君及び
浅田均
君が
委員
を
辞任
され、その
補欠
として
三浦信祐
君及び
東徹
君が選任されました。 ─────────────
宇都隆史
2
○
委員長
(
宇都隆史
君)
駐留軍等
の
再編
の円滑な
実施
に関する
特別措置法
の一部を改正する
法律案
を
議題
といたします。
政府
から
趣旨説明
を
聴取
いたします。
稲田防衛大臣
。
稲田朋美
3
○
国務大臣
(
稲田朋美
君) ただいま
議題
となりました
駐留軍等
の
再編
の円滑な
実施
に関する
特別措置法
の一部を改正する
法律案
について、その
提案理由
及び
内容
の
概要
を御
説明
いたします。
平成
十八年五月に
日米安全保障協議委員会
で承認された
駐留軍等
の
再編
を実現するため、
平成
十九年五月に制定された
駐留軍等
の
再編
の円滑な
実施
に関する
特別措置法
は、本年三月三十一日限りでその効力を失うこととなっております。しかしながら、今後も
実施
に向けた取組が必要な
再編事業
があることから、この
法律
の
有効期限
を十年延長する等の必要があります。 以上が、この
法律案
の
提案理由
であります。 次に、この
法律案
の
内容
について、その
概要
を御
説明
いたします。 第一に、
法律
の
有効期限
を十年延長し、
平成
三十九年三月三十一日までとすることとしております。 第二に、
株式会社国際協力銀行
の
業務
の特例に関する規定を廃止することとしております。 以上が、この
法律案
の
提案理由
及びその
内容
の
概要
でございます。 何とぞ、慎重御審議の上、速やかに御賛同あらんことをお願いいたします。
宇都隆史
4
○
委員長
(
宇都隆史
君) 以上で
趣旨説明
の
聴取
は終わりました。 本案に対する質疑は後日に譲ることとします。
政府側
は御退席いただいて結構でございます。 ─────────────
宇都隆史
5
○
委員長
(
宇都隆史
君) 次に、
外交
、
防衛等
に関する
調査
を
議題
といたします。 先般当
委員会
が行いました
委員派遣
につきまして、
派遣委員
の
報告
を
聴取
いたします。大
野元裕
君。
大野元裕
6
○大
野元裕
君
委員派遣
について御
報告
を申し上げます。 本
委員会
の
宇都隆史委員長
、
堀井巌理事
、
阿達雅志理事
、
山田宏理事
、
浜田昌良理事
、
井上哲士委員
、
浅田均委員
、
伊波洋一委員
及び私、大
野元裕
の九名は、去る二月二十二日及び二十三日の二日間、
我が国
の
外交
、
防衛等
に関する
実情調査
のため、福岡県及び
長崎
県に
派遣
され、
JICA九州
、
北九州
市、
航空自衛隊
、
五島
市、
海上保安庁等
からの
説明聴取
、
関連施設
及び
装備品
の
視察
、
意見交換等
を行いました。 以下に
概要
を御
報告
いたします。 第一日目は、まず、
JICA九州
より、
海外
から年間千人強の
研修員
を受け入れ、
地元北九州
の
公害対策
や
環境保全
の経験を最大限生かした水質・
大気汚染対策
や
廃棄物管理
のための
研修等
を行っている
経緯
と
実績
、また、近年、
北九州
市等と
連携
して
地元中小企業
の
海外展開支援
に力を入れている
実情等
について
説明
を
聴取
しました。 引き続き、
北九州
市より、
同市
が過去の
公害
を克服し、現在、国の
環境モデル都市
に選定されるまでに至った
経緯
、
アジア
十九か国・百七十三
都市
との
環境協力ネットワーク
の
構築
、
JICA九州
との
連携
による
環境国際協力
の
事例等
について
説明
を
聴取
しました。 続いて、主に
アジア
、中東からの
研修員
が参加する
産業環境対策コース
の講義を参観するとともに、同
コース
の九名の
研修員
と懇談を行いましたが、
派遣委員
からは、
日本
及び
北九州
市の印象、
研修員
の
出身国
における
環境対策
の
実情
、
帰国
後の
研修成果
の活用、
日本
の文化・
生活環境
の
理解等
について
質問
が行われ、
研修員
からは、特に
北九州
市の
公害
を克服した
技術
や知見を
帰国
後の
産業環境対策等
に活用したい旨の
意見
が聞かれました。 その後、
研修業務
の委託を受ける
北九州国際技術協力協会
、KITAから、
研修員
の
帰国
後の
成果
をフィードバックし、将来の
研修内容
の改善につなげるなど
フォローアップ体制
の
強化
に関する
要望
があり、また、
派遣委員
と
JICA九州
及び
北九州
市との間で、
青年海外協力隊
の
帰国
後の
就職支援
のための
データベース構築
の
必要性
や
中小企業支援推進体制
の
強化策等
について
意見交換
が行われました。 次に、
航空自衛隊築城基地
において、
築城基地司令
より同
基地
の
概要
、
任務
及び
戦闘機
の
緊急発進等
の
状況
、
熊本地震
の際の
災害派遣
の
実施
、
米軍再編
に係る
訓練移転
の
実績等
について
説明
を
聴取
し、
派遣委員
からは、
東シナ海
における
外国機
の
活動域
の北上と
西部航空方面隊
の
緊急発進回数
の増加の
関係等
について
質問
が行われました。 その後、
領空侵犯
に備えて
警戒態勢
にある
アラート待機所
を訪問し、F2
戦闘機
二機の
緊急発進訓練
を
視察
しました。 続いて、同
基地
内の
バックエプロン地区
において、ペトリオットシステムを見学し、
派遣委員
から、実際の
ミサイル発射訓練
の
場所
、
試験方法等
について
質問
が行われました。 第二日目は、昨年成立した
有人国境離島法
が本年四月に施行される機会を捉え、同法の
特定有人国境離島地域
に指定されている
長崎
県
五島
市
福江島
を訪問し、
国境離島
の抱える
課題
、
人口減少
の
状況
、
周辺国
との
漁業問題等
を中心に
視察
、
意見交換
を行いました。 まず、
五島
市より、
世界遺産候補
の
長崎
と
天草地方
の
潜伏キリシタン関連遺産
について、
長崎地方
の
潜伏キリシタン
の歴史、
世界遺産推薦
までの
経緯等
について
説明
を
聴取
しました。
本件
は本年二月一日にユネスコに
推薦書
が提出されており、今後、九月頃の
現地調査
を経て、
平成
三十年夏の
世界遺産登録
を目指しております。なお、
五島
市から
派遣委員
に対して、
本件
に関する
支援
の要請がありました。 あわせて、
五島
市には
世界遺産登録
の
構成資産
以外にも多数の
教会群
があるところ、そのうち明治十三年に建立された水ノ
浦教会
を訪れました。 次に、
航空自衛隊福江島分屯基地
を訪問し、
福江島分屯基地司令
より同
基地
の
概要
と
任務
、
南西空域
における
警戒監視
の
現状等
について
説明
を
聴取
しました。
福江島
は、
日本
と
韓国
の
防空識別圏
及び
中国
が
平成
二十五年十一月に設定した
防空識別
区が重なるエリアに最も近い位置にあり、同
基地
の
レーダーサイト
は
東シナ海
の
監視
の要としての役割を担っております。
派遣委員
は、
基地
内にある
警戒管制レーダーFPS
4を
視察
し、
レーダー
の
概要
や
平成
二十九年度予算に計上されている
FPS
7との
違い等
について
説明
を
聴取
するとともに、上空における
電子機器等
の情報を収集する
地上電波測定装置
を
視察
しました。 次に、
福江島
の
玉之浦地区
に移動し、
外国漁船
が避泊した現場を
視察
しましたが、
平成
二十四年七月には一度に百六隻もの
中国漁船
が
台風
を
理由
に
緊急避難
のため停泊した
場所
であり、
長崎
県及び
五島
市より当時の緊迫した
状況等
について
説明
を
聴取
しました。その後、
漁業関係者等
より、
外国漁船
による
漁業被害
の
現状
、
台風
時期の
中国漁船
の入港の
実情等
について
説明
があり、
派遣委員
からは、
漁業被害等
に対する国への
要望
、
中国漁船
の避泊の
実情
、
漁具被害
の
補填状況等
について
質問
が行われました。 次に、
長崎
県
五島振興局
において、
野口五島市長
より、
同市
の
人口
が昭和三十年のピーク時から約六割減少している深刻な
現状
や
有人国境離島法施行
に向けた
準備状況
について、また、
同市
が
重点プロジェクト
として
世界遺産登録
、
再生可能エネルギー事業
及び
クロマグロ養殖
を進める一方、
外国漁船等
による脅威が
国境離島
の住民の
課題
となっている旨の
説明
を受けました。 あわせて、
五島
市及び
五島
市
防衛協会
より
陸上自衛隊水陸機動団
の配置及び
航空自衛隊福江島分屯基地
の
整備拡充
について、また、
同市
より
五島海上保安署
の
保安部
への昇格及び
巡視船艇
の配備についての
要望
がありました。 続いて、
五島警察署
より、
無人島
における
集団密航
や
不法上陸
の発生と
取締り状況
など
離島警備
の
実情
について
説明
を
聴取
しました。
派遣委員
からは、
水陸機動団誘致
に関する
防衛省
との
協議状況
、
外国漁船
による
集団密航事案
の
実情
と
離島警備
の
強化策
、
再生可能エネルギー事業
に係る行政と
事業主体
との
連携
の
有無
、
外国資本
による
無人島等
の
土地購入
の
状況
、旧
日中漁業協定
の
避難港
に関する
認識
が現在も継続している
可能性
とその
解消策等
について
質問
が行われました。 その後、
長崎海上保安部五島海上保安署
を訪問し、
巡視船
「ふくえ」
船内
において、
長崎海上保安部長
より、
五島周辺海域
における
外国漁船
の
取締り
、
中国漁船等
の緊急入
域対策等
について
説明
を
聴取
しました。
派遣委員
からは、
外国船
の緊急入域に係る手順や抵抗の
有無
、
五島海上保安署
を
保安部
に昇格した場合に必要となる人員・
巡視船艇数
、
中国
、
韓国等
との
国境
をめぐる
課題等
について
質問
が行われ、その後、
巡視船内
を
視察
しました。
最後
に、
福江空港
から
航空自衛隊
の多
用途支援機U
4に搭乗し、
四国南部宮崎沖
の
自衛隊訓練空域
において、我々の搭乗するU4を仮想の
国籍不明機
に見立て、
新田原基地
から発進したF15
戦闘機
二機が
領空近接
の通告及び
領空侵犯
に対する警告を行う対
領空侵犯措置訓練
、及び
平成
二十六年に
中国戦闘機
が
自衛隊機
に
異常接近
を行った
事例
を再現した
近接状況現示
を
視察
しました。 以上が今回の
派遣
の
概要
であります。 今回の
調査
により、
我が国
の
外交
、
防衛等
の
実情
について
認識
を深めるとともに、
現地
の
皆様
の御
要望
や御
意見
を聞くことができ、国会として果たすべき
課題
も多いことを改めて痛感しました。
最後
に、今回の
派遣
が極めて有意義なものになったことに対し、御対応いただきました
関係者
の
皆様方
に心から感謝を申し上げ、
報告
といたします。
宇都隆史
7
○
委員長
(
宇都隆史
君) 以上で
派遣委員
の
報告
は終了いたしました。 本日はこれにて散会いたします。 午前十時十一分散会