○小宮山
分科員 民進党の
小宮山泰子でございます。
本日、
予算委員会第四
分科会で
質疑をさせていただきます。
本日は、
学校のバリアフリー、また、日本の伝統文化の継承ということで、
教育現場における
指導の仕方等、さまざまお聞かせいただければと思っております。
まず、冒頭ではございますが、連日、各
予算委員会、また、さまざま、天下り問題等、大臣におかれましては、陣頭指揮をとっておられることに心から敬意を表します。
ここまで明らかになってきたのも、
松野大臣がこれまで築いてこられた文科省との信頼関係があるからこそここまで情報が開示されてきているんだとも、私は確信をしているところでもあります。
しかし、今先ほど
質疑もありましたけれども、大阪の案件とあわせまして、今、日本の
教育という
現場が、大変信頼性というものが問われる、やはり、金銭であったりそういったもので許認可が出たり就職になったりという、そういったことを多くの方が認識をしたということは、ここを今是正しなければいけない正念場なんだ、
教育行政においては正念場だと思いますし、その責任というのは
松野大臣のやはり手腕にかかっているし、その責任感の強さにかかっていることと感じておりますので、ぜひ、今だからこそ全てを明らかにし、そして、きちんとした道筋をつけていただきますことを大臣には心から
お願いしたいと思いますし、御期待を申し上げたいと思います。
それでは、本日、私のテーマでもございます
障害者政策の中で、
学校の
施設のバリアフリーに関しての質問に入らせていただきたいと思います。
二〇〇六年バリアフリー新法の附則に、「
法律の
施行後五年を経過した場合において、この
法律の
施行の
状況について
検討を加え、その結果に基づいて必要な
措置を講ずるものとする。」とありますが、二〇一一年では
基本方針改定を中心にとどまり、法改正には至りませんでした。
そこで、今回、オリパラ二〇二〇を見据えて、ようやく動き出したとは感じております。今回の見直しの背景には、
障害者制度改革、
障害者権利条約の批准、改正
障害者基本法、
障害者差別解消法の成立や、また、オリンピック・パラリンピック、東京で開催されるというものがあると思っております。
法改正から、現実には、公共交通機関の旅客
施設や車両等の
バリアフリー化は着実に進展をしておりますけれども、まだまだ進んでいないところ、また、
差別がより大きく事件に発展したなどは私たちの記憶に新しいし、これはやはり直していかなければならないんだと思っております。
先日、二〇二〇年東京パラリンピックへの
行動計画が
政府から発表され、計画案によると、バリアフリー法に基づく
施設整備基準を一七年度中に改正し、
車椅子利用者の
利便性を高めるため、駅のエレベーター
定員増、
移動経路の複数化、ホテルなどの建設物の設計標準改定で
障害者等が利用できる客室
確保を目指すこととあります。そして、
文部科学省においても、二〇年度から、次期
学習指導要領で、
障害者との共同
学習、道徳、音楽など各教科を通じ、全ての子供に心のバリアフリー
教育を
実施、
教員に対する研修の
充実も明記されたと伺っております。
気になるのは、二〇年度からでは、東京パラリンピックにはもう間に合わないわけでありますから、ここはやはり少し早めていただかなければならないのかなと思います。
また、実際に
障害をお持ちの方からの御意見としては、こういった座学ではなく、やはり、ともに
学び、インクルーシブな
環境というものが、共同することの方が、よほど現実には即したバリアフリー、心のバリアフリーというものを育成するのではないかという御意見も聞こえてまいります。
そこで、
障害をお持ちの方が
学校に来る
状況というのは、災害時には顕著にあらわれるものでもありまして、災害の
避難所としての
役割、
学校に備えるべき設備について、まずお聞かせいただきたいと思っております。
昨年の十月十七日、厚生労働省並びに防災担当大臣に対して、
障害者当事者でもある
地方議員などによる市民団体、
障害者の自立と政治参加をすすめるネットワークの皆様とともに、
熊本地震の際に
障害者の皆様が直面したさまざまな問題に関して同団体が取りまとめた提言
内容の説明と、そして要望書を提出させていただきました。
避難所となった
学校においては、
バリアフリー化が十分でなく、被災者である
障害をお持ちの方が
避難所に入れない、入りにくい、とどまりにくいということが現実に起きてしまいました。結果、
障害者の方々は、被災した自宅にとどまる、また、車中にとどまるなどしていたために、食料やそのほかの
支援の手が行き渡らない原因ともなったと、大変つらい
経験を伺わせていただきました。
そこで、インクルーシブ
教育の時代にも入りました。なおかつ、バリアフリー法改正での、
避難所となりやすい
学校においてバリアフリーの義務化をすべきではないかという思いが強くございます。
文部科学大臣の御所見を求めるとともに、積極的に
取り組みをしていただきたいと思いますし、まずは、この点を大臣にお
伺いさせていただけますでしょうか。