○玉木
分科員 続きまして、某私立小
学校の設置認可に関して
質問したいと思います。
森友学園、
大阪の
学校法人でありますけれども、小
学校の、ことしの四月一日、四月の開校予定ということで、今、設置認可の手続が
大阪府において行われております。その校地、校舎の土地の取得に関して、これは国有地が売却されていますから、それについて、今さまざまな疑問、
議論がありますけれども、きょうはこの設置認可について伺いたいと思うんです。
お手元に、これは情報公開請求してやっと出てきました、
大阪府私立
学校審議会の、森友学園の設置しようとする小
学校に係る審議の内容が示された審議会の議事録でありますけれども、一部黒塗りになっていますが。
私、気になるのは、この中で、極めて率直に、財務体質が極めて脆弱だということの
指摘、また、カリキュラムや、既に幼稚園を設置しておりますけれども、その評判について、多くの
教育関係の専門家からたび重なる懸念が示されているんですね。私、読んでみてびっくりしました。
ちょっと幾つか具体的に申し上げますが、資料でいうと五ページのところ。右の方に書いていますが、普通でいうと私立
学校会計基準というね、あれでいきますと、こういう新しい校地校舎をやるときは第二号基本金という形でね毎年積んでいくことになっているんですよ、
予算的にやっちゃいけないという指示が
文科省からですね今から十年ぐらい前に出てねと。それに対して事務局、これは
大阪府の事務局ですけれども、この第二号基本金は森友学園さん幾らあるのかと聞かれたことに対して、ゼロでございますと。新しい
学校を建てようとしたら、ちゃんと毎年の収支にかかわらずきちんと積んでいって、それで校舎を建てる、安定的な運営に努めるという趣旨でなるんですけれども、これがゼロだということなんですね。
次、六ページ。二号基本金ゼロやったら計画性はないわなと、
委員から
指摘されています。思いつきで始めたか、大体おかしいですよこれと言われていますね、財務について。
七ページ。理事長のワンマンの思いつきでという
指摘もあります。右。安定的に運営ができる
可能性が非常に心配されるという
指摘もありますね。
次、八ページ、右下です。認可がどんどんどんどん延ばしている間に校舎が建ったから、もう許してくださいと。いわば既成事実をつくって、もうできちゃったから許してくださいということになってしまうこともあり得ることですから、とにかくきっちり話を整えて結論を出さないと、どんどん先行していってしまうと予感するきょうこのごろです、とても危険かなあと思いますという
指摘もありますね。
九ページです、左。財務的なことが非常に不安に、今伺ってですね、非常に不安になってきていましてという、財務に対する懸念ですね。
そして十ページ、右の方です。初年度から私、黒字の計算というのは、私も実は書類は最後まで目を通す方ですが、これはすごいなあと、普通はなかなかないんですねと。数字は上手につくれと言われればつくれるんですよというような
指摘を
委員から受けていますね。
あと、この下に書いてある。強制やらパワハラやら、いろいろなものを伴う形で
社会的に問題になるものがあるとか、こういう記述もありますね。
別の日の、十八ページを見てください。これはちょっと違う日の審議会ですけれども、出てきた資料について、あり得ないような内容ばかりがあり、こんなことがあるなら僕もやってみたいと、冗談ですけれども思うぐらいのことですので、こんな絵そらごとでうまくいくとは私もとても思えないのですが審議会としてはそういう手順が明らかにされることが大切なのかなと思いますということですね。
十九ページですけれども、これはカリキュラムの内容について、素人臭いんですねということが言われております。
加えて、右下ですが、幾ら監査法人でオーケーが出たからといっても報告は必要だと思います、我々
委員や事務局がまとめてだまされたということのないようにしたいものですとさえ
指摘をされています。さらに、既に先々に進んでいますということなのでしょうが、なぜこんなことになったのかと今後新聞沙汰にならないように、ならなければと心配ですと。新聞沙汰になっていますね、今。
あと、最後に、ずっと飛んでいただいて、二十九ページを見てください、右下です、別の日の審議会。この
学校、幼稚園も、この法人については現在幼稚園を運営されておりまして、余りいい話を聞きません正直なところ、一度に先生がたくさんやめるとか転園をされる
保護者の方が何人もおられるということを聞いておりますと。
次です、三十ページ。
教育基本法の精神に抵触するようなことがあってもいけませんし、あるいは
子供や
保護者の思想信条の自由に抵触するようなことはあってはいけませんので、いろいろと方針はあってもいいのですが、極端なことにならないよう実情を見ていただいて、必要であれば
質問させていただいてというような、こういう記述がございます。
今見ていただいたように、特に二つですね。財務の健全性、安定性ということに対してたび重なる懸念、
指摘が示されていること、そして、カリキュラム等についても、素人臭いということもありましたけれども、懸念が示されているということであります。
そこで、大臣に伺います。
一番最初に紹介した、これは
平成十七年ぐらいに新たに出たんだと思いますが、私立
学校会計基準に言う第二号基本金が、これはゼロということで
大阪府の事務局は答えていますけれども、こういう形で
学校が仮に設立されたとしたら、基準にも違反しますし、問題ではないでしょうか。これは
文科省としてもきちんと確認をして、必要に応じて地方自治法二百四十五条の五に基づく是正要求をすべきではないですか。