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中島委員 時間が限られておりますのでこれで最後にいたしますが、今も言ったように、今、NHK、受信料収入六千八百億円、まさにそういう受信料で成り立っている組織です。何度も繰り返しませんが、私は、受信料の契約状況に影響がある、そういうことを鑑みると、今回、このまま、NHKの
調査のみならず総務省もしっかり、管理
体制が整っているのか、そして強引な徴収、さらには詐欺まがいの契約等々、疑念を持たれている部分を明確にしなければ、来年度の予算など通せるはずがないと私は
思います。
先ほど来の話で、NHK固有の個人情報がしっかり管理されておるのか、さらには徴収
体制、契約
体制が適正なものなのか、さらにはNHKの隠蔽体質が本当にないのかどうか、これにぜひとも、
総務大臣、監督官庁、
大臣としてしっかりと取り組んで、早急に対応していただきたいというふうに
思います。
時間も限られておりますので、次の質問に入りたいと
思います。
次は、介護分野の件に関しまして、塩崎
厚生労働大臣に御質問させていただきたいと
思います。
介護の問題を私もたびたび厚生労働
委員会等々でも塩崎
大臣に御質問させていただいておりますが、介護問題、二〇二五年問題を踏まえまして、その整備は喫緊の課題だと
思います。ただ、その前提となります介護人材の確保は、正直申し上げて全く道筋が立っていないのが現状ではないかと
思います。
政府も、処遇改善加算、この四月も異例の介護報酬改定、前倒しの形で行うということには一定の評価をいたしますが、残念ながら、例えば介護専門学校、定員数の割れている学校がほとんどであったり、離職者も非常に多いという現状、これはなかなかめどが立たない現状ではないかな、こういったこともたびたび質問させていただいております。
そんな中、
政府は、来年度の予算の中に、介護従事者の確保に関する事業として六十億円の予算をとっておられます。この中に、介護プロフェッショナルキャリア段位制度に対する予算、これを請け負うシルバーサービス振興会に一千六百万、全体の額からしますと非常に少ない額ではございますが、盛り込まれております。
このキャリア段位制度、
大臣は覚えていらっしゃるかわかりませんが、二年前にも私、たびたび
指摘をさせていただきました。私、この制度そのものもなんですが、この成り立ちにも大変問題があるということは以前も
指摘をさせていただきました。
資料の一枚目にございます。これは、その成り立ちから
平成二十六年までの経過でございます。
時間もないのではしょって話をいたしますが、そもそもこのプロフェッショナルキャリア段位制度は、東
日本大震災後の復興のための実証事業として始められたものであります。その後、
平成二十四年です、当時は民主党政権でございましたが、事業継続については評価プロセスが行われ、二枚目の資料でありますが、その結果は、廃止というふうになっておりました。その理由については、下に書いてあるとおりでございます。
この廃止となったものが、目標値を設定するということで復活をしたわけです。その目標値は、制度創設後三年間で段位取得者二万人、そして二〇一五年以降は毎年二万人の段位認定を目指す、そして二〇二〇年には十三万人の認定者を目指すということを前提に、
平成二十四年十一月に制度が、一度廃止となったものが復活し、立ち上がりました。この時期、まさに政権交代、民主党政権から自公政権に移る、混乱の時期と言ったらなんなんですが、その時期だったということであります。
そして、その後、
平成二十七年から、当時は内閣府が所管をしていたわけですが、厚生労働省に移管をされました。当初の目標を創設後三年で二万人と設定したにもかかわらず、内閣府から厚生労働省に移管されるときには、その目標二万人を大きく下回る四百人余りであったわけです。それまでに使われた補助金の総額は約五億円。
そして、内閣府から厚労省に移管されるに当たり、再度選定、公募が行われました。当初全く実績の残せなかったシルバーサービス振興会が、一者応募で、
平成二十七年の四月からこの事業を継続することとなりました。そして、そのシルバーサービス振興会の
理事長は元厚生労働事務次官の水田氏。そして、二年後、
平成二十六年には、厚生労働省OBがやはり常務
理事として就任をしています。
全く実績のないこのシルバーサービス振興会がなぜこのキャリア段位制度を一者応募でとることができたのか、この件について二年前にも御
指摘をさせていただいたんですが、改めて、実績のないシルバーサービス振興会がこのキャリア段位制度を受けられた、さらには、厚生労働事務次官水田氏が、
平成二十四年六月、まさに評価レビューで廃止という議論がされているさなかにシルバーサービス振興会の
理事長に就任した経緯、この件について再度御説明を願いたいと
思います。