○井上(英)
委員 日本維新の会の井上英孝でございます。
最終の
質疑者かなと思っていたら、また僕の後にあるらしいので、もうちょっと延びます。
麻生
財務大臣、本当にずっとお座りになって大変だと思いますけれども、きょうは私の
質疑には
答弁はありませんので、ゆっくりしておいていただけたらというふうに思うんですけれども、山本
大臣、金田
大臣、松野
大臣、本当にありがとうございます。
私の方からは、通告をさせていただいているとおりにやらせていただきたいと思いますけれども、まずはテロ等準備罪についてやらせていただきたいと思います。
今日まで、二月一日に
平成二十九年度の予算審議が始まって、今、土日を抜いて七日間連続でやっているところですけれども、さまざまなテロ等準備罪についての懸念というのが示されているというのも理解をしております。もちろん、法曹専門家の方々の議論、人権を尊重して守るというのは当然のことではないかなというふうに思いますけれども、ただ一方で、かなり多くの日本
国民は、テロに巻き込まれるようなことは絶対に嫌だと思っておられるというふうに思います。テロを徹底的に根絶して日本国そしてまた日本
国民を守るというのは大義ではないかなというふうに思いますけれども、それについて
質問をさせていただきたいというふうに思います。
まずは、命にかかわるという点と予防という点で、私が経験した一例を挙げさせていただきたいと思うんです。
私は、ここに来る前、大阪市議
会議員をやっていまして、その当時に児童相談所が、ある家庭にネグレクトの兆候というのを
確認した。育児放棄の
状況になっているんじゃないかということを児童相談所が
確認して、学校に行っている間は子供にどういう
状況やというようなことをヒアリングしたり、いろいろなことをするんですけれども、子供は必ずそういうときには親をかばうんですね。そういうことはないですよ、ありませんというふうな答えになって、結果的に、その児童相談所は当時、親子分離など非常に厳しい
対応というのも含めて強制介入というのをためらったんですね。ためらったがために、結果、最悪の結末がその子供に訪れるということが、そういう事案があったというのを記憶しています。
当時、児童相談所の担当者が、話を聞くと、悔やんでも悔やみ切れないと言って肩をがっくり落としていたことを、本当にきのうのことのように覚えています。私
自身もその姿を見て、やはりやるべきときにはやらなければならないことがあるんだなということを痛感したことも覚えております。
テロ等準備罪は、結果が生じていないということを処罰する、いわば予防的な取り締まりということになりますので、想像がしにくいということもあって批判が出てくるということは大変理解ができますが、国際社会でテロが頻発して大変な脅威となっている中で、我が国の健全な
国民が安全で安心に暮らすことができるようにするということは、我々国
会議員の当然の責務であるというふうに思います。
テロは起こってしまった後に
対応するのでは遅く、国がやはり遺漏なくテロ対策を行って未然防止に努めるということが私は非常に大事である、そして必要であると思います。今回のテロ等準備罪の創設がテロ対策上
国民を守るという大義を持つものなのかどうか、お答えいただけますでしょうか。