○牧
委員 民進党の牧義夫でございます。
ややアウエーな感がありますけれども、午前中に引き続いて、天下りの問題について質問をさせていただきたいと思います。
我が党のお二人と比べたら、やや優しい質問になるのかなというふうに思っておりますけれども、優しいというよりも、ちょっと違った観点から、私なりの質問をさせていただきたいと思っております。
せんだって、三月八日にも質問をさせていただきましたが、もう一回、私、その質問の議事録を読み返して、少し腹立たしく思う部分も改めて散見されたので、そのことについて申し上げたいと思います。
この問題の本質はどこにあるのか、これは人の見方によって、あるいは立場によって違うと思います。役所の皆さんは、
法律を執行する立場の
人たちでありますから、当然その
人たちに法令の違反があったりあるいは潜脱があったりしてはならない、これは当然の話でありますし、そのことについてはきちっと
徹底究明をし、そして
再発防止に努めなければならない、これも当たり前のことで、午前中、その辺のところを我が党の二名もしっかり質問をさせていただいたと思います。
ただ、やはり我々は、政治の立場において、行政の
人たちと違った角度からこの問題の本質を見きわめて、そして私たちなりに
責任を果たしていかなければならないんだろうな、私はそういう問題意識を持っております。
三月八日の私の質問に対する大臣の答弁で、ちょっとそのまま読ませていただくと、再
就職の
規制のあり方に関して全体的にどう考えるかというお話でありますけれども、現状、
文部科学省は現行法
規制においてこの法を犯して違反をしたという状況でございますので、まずは
文科省として、
全容解明と
処分と、そして身を律し、
再発防止ということでございます、全体の再
就職規制に関しては、また御議論があるということであれば、所管の山本大臣を中心にしっかりと御議論をしていただければと存じますと。
やや、もう丸投げというか人ごとというか、そっちで議論しているんだからそっちでしてくれ、我々はそれを受けて、しっかり今度こそ間違いなく法の執行をするんだ、法令遵守をさせていただくんだ、それだけの話なんですね。
これは私、役所の皆さんにも強く抗議を申し上げたいと思うんですけれども、大臣にこんな答弁をさせちゃいけないですよ。これは役所の皆さんの言葉だと思うんですよね。法令を破った立場として、これはしっかりこれからやっていかなきゃいけない、ただし、今後のあり方の議論については、山本大臣のところでやっていただければ、それに従いますと。これは役所の、役人の立場からすれば当然の話なんですけれども、大臣が答弁の中で言うべき話じゃないと思うんですね。
我々は、この天下りの問題の何が問題かということを突き詰めて考えれば、これはやはり最終的に、私たち
国民の代表として、この天下りというものは結果として
国民に不利益をもたらす、そういうことがあってはいけないからこそ私たちは天下りを追及しているわけで、この
国民にとっての不利益というのは、天下りした
人たちが何らかの補助金なりを、色をつけさせる、あるいは許認可の段階で情報を漏えいするとか、そういうことが
国民の不利益につながるわけで、私は、今回この天下りの問題で、どこに法令違反があったか、なかったか、そんなことよりも、法令違反じゃない天下りも含めて、結果として
国民にとって不利益となるものをもう一回しっかり
文科省として洗い出すべきだというふうな問題意識を持っております。
そういう中で、ちょっと残念なのは、もう一つ言えば、「
国民の疑惑を払拭できる
体制をつくるということが必要であると考えておりまして、それまでの間、
文部科学省から予算支出を行っている大学等の団体への再
就職を自粛するよう
職員並びに受け入れ先、大学等に
要請をしたところであります。」と。
要は、これをそのまま読めば、ほとぼりが冷めるまでは当分自粛するというふうにしか読めないわけで、本当の本質的な反省の上に今こういう議論がなされているのかなということに甚だ疑問を抱かざるを得ないわけで、もう一回、私の今申し上げたような
意見を踏まえて、大臣の言葉でしっかりとお答えをいただきたいと思います。