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宮崎(岳)
委員 では、時期はともかく、朝日新聞の報道した九月二十六日の
会議と同様の
会議があったということについては、今、明確にお認めをいただいたということだと思っております。
この問題は、この
会議の後、加計孝太郎氏と安倍総理が十月二日に会食をしております。そして、十月四日には義家文科省副
大臣へのレク、また、十月七日に萩生田官房副長官への
報告、相談、こういった記録が残っているわけでありますので、大変大きな疑惑がこの背景に隠れているというふうに申し上げてよろしいかと思います。
本日は森友問題の関連としてお伺いをいたしましたので、加計問題についてはこれで終了にいたしたいと思います。お二人の審議官の方々、わざわざありがとうございました。
さて、森友問題についてお伺いをいたします。
まず一点目としては、私どもが
籠池泰典氏より提供していただいた
資料の中に非常に興味深いものがありましたので、それを御紹介させていただきたい。
本日、この
委員会に、配付
資料として皆様のお手元にお配りをしようとしたのですが、最終的に与党の反対で果たせませんでした。この直前、協議のために休憩に至ったのはその件だというふうに思っております。
私どもは、これは出典が明らかなものでございますので、配付をすること自体は、この
国土交通
委員会の限られた国
会議員の中でのことですので問題はないのかというふうに思っていたんですが、そういった意味では大変遺憾であります。しかし、そういうことでございますので、紙自体は
国土交通省にもお渡ししております。そこで、この紙に基づいて御答弁を求めたいというふうに思います。
紙は二種類あります。
「打合せ記録」というものです。これは、
平成二十八年一月二十九日、「(仮称)瑞穂の國記念小學院新築
工事 第一回定例議事録」というふうになっております。場所は、この小学校の
工事現場事務所ということになっております。小学校建設予定地の現場事務所において、学校法人
森友学園と設計会社、施工会社、それから木材の会社二社、この五者の間で打ち合わせをした、その
会議録でございます。
中身はいろいろ細かいことがあるのですが、例えば、物件名称について、「今後は瑞穂の國記念小學院新築
工事で統一して書類関係の作成にあたる。」というような提案が設計会社の方からあり、それを、小學院
籠池総裁ですか、
森友学園籠池総裁が了承する、こういった文章もあります。その前に安倍晋三記念小学校ということだったのか、それとも別の名前だったのかはわかりませんが、そのような表記がある。
興味深いのは、この中の四というチャプターであります。「設計・施工者からの連絡・
報告・
確認事項」というものがありまして、「1補助金について」というところがあります。
三つポツがありまして、一項目めが、「現状の補助金申請の
説明(別紙
説明書添付)する。補助金申請の為に別見積り及び契約書が必要になる。木質化の申請は二十二億の見積り及び契約書。騒音に関する申請は一・四八億円の見積りが必要」、これは設計会社の方から
説明があったということになっております。
二項目め、契約書は建設会社の側で保管をさせてほしい、契約書の印紙代は学校側で負担をお願いしたい、これは建設会社側からの提案でありまして、これに対して
籠池総裁が、「検討します。」というふうに答えられています。
三点目、コンプライアンス上問題はないかという
質問が、
籠池副園長、
籠池前
理事長の奥様だと思いますが、ここから
質問があり、設計会社側が、「問題が無いように動いてます。」こういう回答をしている。
そういう文書であります。
これに、別紙
説明書というのが、恐らく、国交省にはお渡しをしている三枚目の
資料であります。これは、二〇一六年一月二十日、つまり、この会合が行われたしばらく前、一週間ほど前に設計会社から建設会社に差し出されたもので、表題は「補助金について」というものであります。
二つの
部分に分かれておりまして、
一つ目は、「サスティナブル建築物等先導事業(木造先導型)補助金(以下「木質補助金」) 六千百九十四万四千八百円(税込)」というものが表題になっています。二項目めは、「大阪国際空港教育
施設等騒音防止対策事業助成金(以下「空調助成金」) 一億四千八百万円(税込)」こういうものが表題になっています。
ここらの
資料というのは
籠池氏側から提供されたものであり、複数の契約書の作成という問題が浮上しておりますが、
籠池氏は恐らくその当事者の一人でありますから、こういったものの信憑性がどこまであるかということは、議論が当然残ることであろうというふうに思います。完全に一からつくるということはちょっと考えにくいと思いますけれども、多少都合のいいところを抜き出したりということが絶対にないとは言えない。
そこで、この文書の信憑性についてお伺いをしていきたいわけであります。
国土交通省は、複数の契約書があるのではないかと報道され始めて以降、この問題について
調査を行ってまいりました。三月十日に、申請代理人である建築設計事務所にヒアリングを実施しております。また、三月三十日には建設会社にもヒアリングをしております。そのときに、各種の
資料、文書等も
提出を求めているというふうに聞いております。この文書について、
国土交通省としては
確認をされておりましたでしょうか。
大臣、お願いします。