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福田(昭)
委員 大臣、そのとおりでありまして、実は、脱炭素、脱原発、これはいずれも経済を成長させるんです。ですから、よく
トランプ大統領を、あるいはその
周辺を説得してほしいと思います。ですから、そういう意味では、今度の
G7の
会議、さらには、その後、G20の
会議や、あるいは気候変動枠組みの第二十三回の締約国
会議、COP23もことしじゅうにはあるようでありますから、その都度やはり説得する。新聞
報道では、機会があればなんて書いてありますけれども、機会があればじゃなくて、ぜひ機会をつくって説得してほしいと思っています。何度も申し上げますが、脱原発、脱炭素、これは成長産業なんです、実は。ですから、そこを
確認してやることが必要だというふうに思っております。
それで、次、大きな二番目の
質問を省略して、もう時間がありませんので、最後の問題にちょっと行きたいと思っています。
実は、資料の三をごらんいただきたいと思っていますが、これは、江戸時代の末期に六百を超える村々の
復興に取り組んだ二宮尊徳翁が記した「三才報徳金毛録」という本であります。たまたま、私の
地元の
日光市にこの記念館ができたものですから、先日行ってみたら、この展示があったので、いただいてきました。本物は国会図書館に所蔵されております。
途中から読みますけれども、「三才とは、天・地・人で宇宙間の万物を示し、金毛とは、貴重なものを意味します。この中で、宇宙論から説き起こし、天地が開闢し、人道界が生まれ、それらを貫く輪廻循環の法則について、円相の図を用いて
説明しています。 なお、「天命治世輪廻之図」は、「報徳の道」の究極を示すものです。すなわち、」ここが言いたいんですけれども、「「為政者が仁徳に基づいた政治を行えば、よい循環が生まれ、理想的社会に至る」ことを示しています。」ということであります。
きょうの各
委員さんの
質問を聞いておりましても、日本
原子力開発機構のずさんな
管理による
事故、そして、アスベスト、まさに税関のこれの不適切な輸入の手続。それから、先日
視察をしてきた
中禅寺湖漁協への対応、
環境省が、
地元事務所が相談されても門前払いで全く何にもしなかった。もし
環境省の仕事でないとしたら、例えば水産庁に仕事を頼むとか、そういうことが幾らでもできるはずであります。
しかしながら、そういうことができない国の役所といいますか、昔からよく、局あって省なし、省あって国なしなどということが言われてきましたけれども、ぜひ、そういった意味では、今回いろいろなことが起きているわけです、そういう意味では、まさに、森友、加計問題などを考えると、安倍総理にこれは教えた方がいいのかなというふうに思ったりもいたしますが、まさに、こうした教えが今、日本に必要なんじゃないかなというふうに申し上げたいと思います。
特に、尊徳翁は、天道と人道という教えを言っておりまして、天の道と人の道であります。
質問時間がなくなりましたので終わりにしたいと思いますが、天の道は自然の道です。よく、こんな例え話があります。田んぼに稲を植えるだろう、しかしそのままにしておけば雑草が生えてきて稲は実らない、しかし、人間の手で雑草を取って肥料を加えてやれば稲はきちっと実る、これが人の道。自然の道と人の道、これを調和させるのが必要だ、こういうことを尊徳翁は教えております。
ぜひ、この
環境委員会もそういう観点から
環境問題に取り組むべきだということを申し上げて、私の
質問を終わります。
ありがとうございました。