○玉城
委員 自由党の
玉城デニーです。
環境の施策に関する件について、きょうは、北部訓練場及びヘリコプター着陸帯の工事等についてお話を伺いたいと思います。
きょうは、各
委員のお手元に私が三枚資料を御用意させていただきましたので、先に御紹介させていただきます。
今回、この北部訓練場の新しいヘリコプター着陸帯の建設によって返還される既存の着陸帯や、新しくつくられる
事業実施区域という図があります。
そして、真ん中の赤い大きなこのグリッドは、自然
環境の厳正な
保護を図る区域、
評価ランク1です。その外側のやや少し薄い赤いライン、これは、自然
環境の
保護・保全を図る区域、
評価ランク2、そして、その外側の緑は、主に人間が生活しているという
環境から、自然
環境の保全を図る区域として
評価ランク3というふうに、自然
環境の保全に関する指針によるランク区分がなされています。
ちょっと見えにくいので、よくごらんいただきたいんですが、まず、上のブルーの返還される予定の着陸帯に赤い丸があります。この赤い丸が、実は上に六つあります。そして、ぐっと図の下の方を見てみますと、N―1、N―4のさらに下のブルーの
部分に赤い丸が見えます。この丸が一カ所で、合計七カ所。
日本側に返還される北部訓練
地域にある七カ所のヘリパッドがなくなるということですね。
では、かわりにどうするかというと、黄色い枠というんですか、黄色のバックに黒い字で枠囲みされているアルファベットと数字、ここに六つの着陸帯ができます。
下の方からいきますと、N―4の1、N―4の2、ここは右側に高江集落がありますが、最も近い家屋から四百メートルです。そして、その上、N―1(a)とN―1(b)、これは、今回新しく樹木を伐採してつくられた場所です。さらにその下にH、右手に行きますとGというふうに、六つの着陸帯が完成しています。
しかし、実は、この着陸帯以外にも、既存の着陸帯が十五あります。その十五のうち、私が別の資料で照合して皆さんのお手元の地図の上に落としたところ、この赤い、厳正な
保護を図る区域、
評価ランク1に五カ所、既存のヘリパッドがあります。この地図には私は今回記入しておりませんが、中に五カ所あります。
そして、それ以外に、主にN―4の1、N―4の2、そしてN―1(a)とN―1(b)の周囲に集中するように、自然
環境の
保護・保全を図る区域、
評価ランク2に
指定されているところに十六のヘリパッドがあります。
ということを
考えますと、既存のヘリパッドは、合わせて
考えると、全部で十五プラス六で二十一カ所ということになるんですが、この地図の中で、
評価ランク1、
評価ランク2というところに米軍使用のヘリパッドがほとんど残っている、あるいは新しくできたということの資料です。
おめくりください、二枚目の資料です。
これは
日本蝶類学会会員の
宮城秋乃さんという方が、二〇一四年五月に、オスプレイが使っているヘリパッドの近くで営巣するノグチゲラの近くでオスプレイが飛んでいる写真です。左側の赤丸のイタジイの木の股のところに実は営巣しているんですね。そのすぐ近く、基地に隣り合っているこの木の近くでオスプレイが着陸訓練をしている。
なぜ着陸訓練をしているかということを見ると、この写真のオスプレイは、エンジンナセルと言われているエンジン
部分を垂直にしています。これは、ヘリコプターのように垂直で離着陸する、つまりヘリパッドを使うときに飛ぶ形状の格好をしているからですね。ですから、その場合は、エンジンの排気音や熱は、当然ですが、下降に、
通常のヘリコプターよりも多く排出されるということで、ここが騒音と低周波の、オスプレイの持っている機体の特徴でもあり、問題でもあるというふうに言われています。
三枚目をごらんください。
これが、実は二〇一七年三月二十八日に、同じく
宮城さんが撮影されたノグチゲラの、これは営巣、巣をつくっている様子です。実は、八分間の映像の中のこれはワンショットを私が撮ったものです。
映像開始から二十八秒後に、一番ノグチゲラの姿がわかるようにとめてスクリーンショットで写真に撮ったものですが、実はこの写真と同じような写真が先日沖縄タイムスに、「東村高江の森で二十八日午前、国の特別
天然記念物ノグチゲラが巣作りをしている様子が確認された。」という報道が沖縄タイムスに載っています。「高江の森では以前、オスプレイが低空飛行し騒音を響かせる中、巣立とうとしていたノグチゲラのひなが二時間以上も巣から顔を出さなくなることがあった」ということで、まさに、このようにノグチゲラが営巣しているすぐ近くでオスプレイが現に訓練をしているということを示すために、このノグチゲラの写真を添付させていただきました。
この三つの資料をもとに質問をさせていただきたいと思います。
これは、まず確認からさせてください。北部訓練場及びヘリコプター着陸帯ですが、防衛省に伺います。これはあくまでも確認の
意味で伺いますので、事前通告はしていませんが、知り得る範囲、事実
関係を御報告ください。
北部訓練場の
日本側への引き渡しは、昨年十二月にその引き渡し式典も行われたというふうに私も
認識しています。では、北部訓練場における六カ所のヘリパッドについて、この地図の中にあるヘリパッドについては、工事が完了し米側に引き渡されたという
認識でよろしいでしょうか、お願いいたします。これは、先に防衛省の方にお伺いしたいと思います。