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福島委員 露骨にあれしろ、これしろというのも圧力であれば、何か名前が出ているとか、それも圧力になる場合もあるし。
国民の皆さんは、今、
総理がおっしゃったように、
国民の財産である国有地の取引の余りの不透明さが納得できない、学校設置の認可がなぜこのような異例な形で出たのかが納得できない、その思いが晴れないからこそ、一カ月たってどんどん報道は広がる勢いを見せているんだというふうに思います。
その構造はやはり我々が明らかにしないと、行政の透明性とか中立性とか公正性が失われたら、これは、まさに今確定申告が終わったところですけれども、税金を納める
国民の皆さんの納得は得られないと思います。
これはちょっと週刊誌の記事で恐縮ですけれども、今週号の週刊新潮に、「文科省に圧力電話する「
安倍昭恵」は私人か!」という記事があって、ちゃんと、さんをつけた方が私はいいと思いますよ。文科省の関係者が、
安倍昭恵さんから、未来
会議という、十八歳選挙権を前にして高校生が中心になってやる
会議があって、私も出ました、
総理の御親戚と言われている若者がやっている、いいイベントでしたよ、このイベント自体は。未来
会議をバックアップしてほしいという打診があったとか、昭恵さんから文科省にはいろいろな御相談を持ちかけられています、担当に電話がかかってくるのです、愛媛県今治市で大学建設を進める加計学園のことで昭恵さんから省内に御相談いただいたことがあるのは確かですという記事があるんです。これが事実かどうかわかりませんよ。
ただ、私は、これは別に圧力をかけている意識は、もし事実だとしても全然ないと思うんですよ。本当に親切心から、お願いされたからやったと。奥様は、いろいろ脱原発とかそういうのでも
活動されて、活躍されていますよ。
親切心からやっても、受けとめた役所の方は、
総理の奥様から問い合わせがあったといったら、これは、ああ大変だとなって、役人というのは、すぐ責任を隣に転嫁しなきゃだめなんです。自分が、もし課長補佐が受けたら、すぐ課長に相談し、課長はすぐ
局長に相談して、
局長はすぐ次官に相談してといって、リスクヘッジをしていくんですよ。でもそうやっていくうちに、だんだんだんだん大げさになっていっちゃう可能性もあるんです。
何が白とか、何が黒じゃないんです。ただ、明らかに
国民の納得を得られがたい取引が行われていたというのは、これは事実なんです。そして、これまで行ってきた
政府の
説明に対して納得する人は、世論調査を見たって多くいないというのも確かなんですよ。
籠池さん一人を悪者にしたって、多分
国民は納得しないですよ。トカゲの尻尾を切っているだけだと。いや、籠池さんは尻尾を切られていると思っているから、今何でも言っちゃうと言っているのかもしれないですよ。
安倍さんも稲田さんも、籠池さんは大好きだったわけです。大好きな人に裏切られちゃったという思いが、もしかしたらあるかもしれません。
でも、本質はそこじゃない。尻尾の方ではありません。いかにどういう力が働いてこのような、確かに麻生
大臣のおっしゃるように、
手続は合法かもしれません、合法かもしれないけれども、異例の、役人が大きな裁量を持って判断をしなければ、リスクを抱えて裁量を持って判断しなきゃならないことがどういう力学で行われたかということが解明されないと、この問題は火が消えることがないというふうに私は思っております。
そして、それを明らかにするのは
国会の役割でありますし、それを明らかにすることに積極的に
協力するのは、私は
安倍総理みずからの責任であるというふうに思っております。
ですから、きょうはこの
ACSAの
審議のときに、申しわけない、森友の話をさせていただきました。それは、でも、
総理御自身がかかわっていたらおやめになるほどの問題だと言って、まさに根幹にかかわるからであります。
二十三日に証人喚問がございますので、その場でも、きょう
総理からいただいた答弁を照らしながら、しっかりと事実関係を明らかにしていく、そうした
議論を行ってまいりますことを最後に申し上げまして、私からの
質問とさせていただきます。
ありがとうございました。