○中泉松司君 是非とも強化をしっかりしていただきたいというふうに思います。
その数が増えるというのはやっぱり非常に不気味なものでありまして、ただ一方で、全く不気味ではない話で、最近
日本にお越しになる
外国人観光客も増えております。そういった中にあって、何といいますか、じわじわと増えてきて最近激増しているというところが一般の方々にするとちょっと不安なイメージにつながる場合もあるかと思います。加えて、そういった不安につながるようなイメージといったものが、先ほど来申し上げていますけれども、この
制度に対するイメージというものにもつながるのかもしれません。
そういった意味では、きちんとこの対策を講じていくということが何よりも肝要であるというふうに思います。是非ともこの最近急増している事柄に対してきっちりとした
対応ができるように
お願いをしたいと思います。
次に、冒頭申し上げましたけれども、いわゆる
労働力の
確保と
外国人技能実習制度というのは違うんだよという話ですけれども、じゃ、
労働力をどのように
確保していくのかという話についてちょっとお話をさせていただければなというふうに思っております。
我が国の
労働力をいかにして
確保していくかというのは非常に大きい課題であります。ニッポン一億総活躍プランでは働き方改革を最大のチャレンジとしており、働き方改革実現
会議でも、テーマの
一つとして
外国人の受入れについてもっとすべきだということが提案をされています。そういった中で、この
技能実習制度というものを更なる
拡充をしていくことで
労働力確保につなげるべきだという意見もあります。私もよく耳にします。耳にしますけれども、あくまでやっぱり、冒頭申し上げたように、私はそれは分けて考えるべきであるというふうに思います。
秋田県、農業県でありますけれども、実は農業で
技能実習生を受け入れているという例はほとんど秋田県の場合はありません。これは伺うと、米どころであれば特にそうなんですけれども、実際のところ、稲作中心の農業をやっている地域ではこの
技能実習制度というのはうまく使えないというのが実際のところです。農業というのは、私も家に帰れば農家ですので皆さんに御理解をいただきたいんですが、やっぱり特に稲作であったりすると繁忙期というのは限られてきます。繁忙期というのが限られてくる分、必要なときには猫の手も借りたい
状況になるけれども、繁忙期でないときには一人で十分だということが十分あり得ます。今秋田県の方で、実際に、じゃ、農業の受入れを欲しいという人がいるかというと、大体がネギであったり、そういう園芸作物であったりというものを通年で何とかやろうとしている、そういった方々が
労働力として欲しいなというふうには思うけれども、なかなか使い勝手が悪くてというふうに思っているのが実際のところのこれ
現状であると思います。
秋田県には大潟村というところがあります。琵琶湖に次いで
日本で第二位の面積を誇る湖を国策で干拓をして、そして大穀倉地帯をつくり上げました。昭和三十九年のことです。その昭和三十九年、当時の
状況から考えて、米、稲作をするためにそこに移り住んでやられた方々というのが、今御案内のとおり需要と供給のバランスをどう取るかという農政の大議論をしているところでありますけれども、残念ながら稲作だけでは続けていくことはなかなか難しいというのが今の実情となっています。そういった中にあって、様々なチャレンジをしたい、生きていくために、稼いでいくためにチャレンジをしたいというふうに大潟村の方々も思っています。ちなみに、大潟村は
金田大臣の選挙区、御地元でもあります。
そこで、今の
制度というものを使っていくとすればなかなか難しいということで、国家戦略特区というので実現できないかということを大潟村は提案をしています。これは秋田県に限った話ではなくて、長崎県も茨城県も詳細は違えど同様の提案をしています。その提案はなぜされたかという背景考えると、先ほど来申し上げているように、現在の
技能実習制度というものを
拡充していくとそれが問題解決につながるかというと決してそうではない。ずるずると
対応するために引き延ばしていってやったとしても、結果としていい結果には結び付かない。いろいろ検討を重ねた結果そういう判断をして、であれば、国家戦略特区に思い切って手を挙げて議論をし、そしてどのようにして
労働力を
確保していくのかということを考えさせてほしいということを大潟村さんは訴えております。
そういったことを踏まえると、いわゆる
労働力を
確保するために
外国人の受入れを進めなきゃいけない、そのためにはいい
制度があるじゃないかということで実習
制度というものを変化させていって
対応したとしても、こういった事例には
対応できないというふうに私は感じました。そこで、大潟村の例を見ても、この
制度の
拡充等で
対応していくというのはやっぱり無理があるというふうに私は考えております。
大臣の地元の事情は
大臣が一番よく御存じだというふうに思います。そういったことを踏まえて、冒頭
法務省の見解をお伺いをしましたけれども、
金田大臣の御見解をお伺いしたいと思います。