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舞立昇治君
自由民主党の
舞立昇治でございます。今日はお時間いただきまして、ありがとうございました。
まずは、
山本大臣、先週まで
TPPの
審議、本当に御苦労さまでございました。また引き続き、
本当息もつかず、
日EUの
EPAの話が非常に急浮上をしてきておりまして、
年内の
大枠合意を目指しているということでございますが、先ほど
藤木議員からもお話がございました、昨日、自民党の部会の方でも、西川
農林水産戦略
調査会長筆頭に、しっかりと自民党としても
政府と
調整していくというお話になっているところでございます。
是非、やはりこの
EUの
関係は、乳製品、特にチーズ、そしてチョコレート、パスタなどの加工品、そして特に安い冷凍の豚肉といったような、
TPPのときとは
センシティビティーがまたいろいろと異なるものでございますので、
是非TPPのときと同じように一件一件しっかりと精査して、
日本の
農林水産業、特に本当にまた木材とか魚とか、挙げれば切りがございません。特に、一件一件精査して、
日本の
国益が、
農林水産業が変な方向に行かないように、
是非毅然とした
対応をと。
なかなか
外務省と農水省の
連携がいまいち取れていないような感じを私も受けましたので、本当に結果いかんによっては、もう野村先生はもちろんでございますけれども、自民党としても簡単にこれは認められるような問題ではございませんので、
是非しっかりと、一番
影響を受けるのは
現場でございます、
是非現場に混乱のないように進めていただければと思います。まず、それを要請させていただければと思います。
続きまして、今日、私も
加工原料乳の話をしようと思っていたんですけれども、先ほど
藤木先生もされましたので、ちょっと重複して恐縮でございますが、
加工原料乳の
生産者補給金制度につきまして、やはり思い出しますと、昨年のこの時期は
TPPの関連
政策大綱が取りまとめられて、その中で、この
補給金制度につきまして、
生クリーム等の
液状乳製品を
補給金制度の
対象に
追加し、
単価を一本化した上で、当該
単価を将来的な
経済状況の変化を踏まえ適切に見直すと明記されまして、また、準備が整い次第、
協定発効に先立って実施と注記されたことによりまして、
現場では前向きな評価が得られ、今年のこの時期を楽しみにしていたところでございます。
それが一転、今年に入りまして、
補給金制度と表裏
一体でございますこの
指定団体制度につきまして、以前から、これにつきましては当然
見直しも必要であるということで、農水省と与党の方で
見直しの
議論を積み重ねているさなかで、この
補給金の交付はあくまで
指定団体に
全量委託が原則であるにもかかわらず、内閣府の
規制改革推進会議の
影響により
部分委託も認めることにするなど、
指定団体制度によります取引量の減少、それによる乳価
交渉力の低下、またそれによる乳価の低下、結果的には
農業所得の減少なり
農家の減少なりと、負の連鎖反応が起こりかねない内容の改革案が盛り込まれて、これに対し、現時点では、不公平がないようなルールを作るとか、
条件不利地域には集乳経費を加算して補助するとか、不安に応えるような一定の
方針が示されておりますけれども、やはりいまだ概要のみで詳細は不明といったような
状況では、
現場に根強い疑問が広がっているということを農水省の皆様にはまず十分御認識していただきたいと思っております。
私といたしましても、乳業メーカーに近い場所にある
生産者は、直接取引する場合と
補給金の場合を比較して利益が最大化するところで
部分委託の量を決めるようになったり、その
関係で委託量が相当減るんじゃないかとか、また中長期的に、様々な
経済連携協定によりまして、
関税削減等によりましてバターやチーズ等の輸入が増えてくると、相対的に北海道の
生乳生産量が増えて、
国内の需要の低下に伴いまして、圧倒的
生産量を誇る北海道におきましてアウトサイダーの方と大量に取引することとなって、行き場を失った
生乳が
飲用向けとしてどんどん都府県に大量に流れてきて乳価下落につながるんじゃないかとか、結局、やはり
指定団体の取引量の減少による
価格交渉力の低下が起こり、今、頑張って組織のスリム化、効率化や共同販売の実を上げる乳価
交渉の
強化を図る
取組をやっているものが帳消しになってしまうんじゃないかと、非常に不安に思っているところでございます。
この不安を払拭して、
現場の
生産者や
指定団体の方に、よし、もう一度頑張ってやろうと、頑張っていこうと思っていただけるように、今回の
指定団体制度及び
補給金制度の
見直しの趣旨についてもう一度分かりやすく説明いただくとともに、今後の詳細な
制度設計に当たり、都府県含め
現場に、マイナスのものじゃなくて、
指定団体の機能の
強化を始めとして、
生産者によります再
生産を可能とし、所得の増加や
経営の安定が図れるような
制度になると私は信じておりますが、改めて
現場に対して、やる気が湧くような今後の
対応方針について、できる限り前向きな答弁と今後の
見直しのスケジュール、予定につきまして、
枝元局長、方言をしっかりとして、大きな声で分かりやすくお答えいただければと思います。よろしく
お願いします。